座り込む

お子様が急に座り込み、困ったなぁ…大変だなぁ…と思う事はありませんか?

うちの子は外出先で突然座り込むので、買い物の時が特に大変でした。

小さい時は抱っこしたり、カートに乗せたりできましたが、体が大きくなると中々それも難しくなります。

私は途中から、二人で買い物に行くのを諦めました。(男性は腕力がありますので、私が諦めてからも主人は娘と二人で買い物に行けていました)


【考えられる理由】

・帰ることや、今から行く場所を『拒否』したい時。

・『注目』を引きたい時、構って欲しい時。

・思う通りに『欲求』が満たされなかった時(したいこと、して欲しいことがある。

・人が多い場所や行き慣れていない場所だと、威圧感や不安を感じて座り込むことがあります。

それは、重心を低くするためにしている場合があります。

私たち大人も、急に停電した時など、自分の周りに何があるのか分からなくなった時は、しゃがんで重心を低くして、手探りで動きますよね。

それを想像してもらうと分かりやすいかもしれません。


逆に、抱っこしてもらうことで目線が高くなり視界が広がるため、不安を解消するために抱っこをせがんでくる場合もあるようです。

・骨格や筋肉の成長が不十分なため、それほど長い距離でなくても疲れてしまったり、足が痛くなっている時。

《対処法》

・「〇〇まで歩こうね」などと目標物を決める。

目標物の対象は子供がわかりやすいものが良いと思います。

「あそこのコンビニまで一緒に歩いてみようね」「あそこの自動販売機まで頑張ってみようか」と言って、目に見えるものを目標にして、遊び感覚で歩かせると楽しんで歩くこともあるようです。

・二人三脚ができるお子様には、「二人三脚をしよう!」などの、お子様の興味あることを提案し、遊び感覚で歩かせる。

・「1. 2.3.4」など数を数えたり、お子様の好きな歌を歌うなどして、興味をそちらに向くようにする。

・あれ?と思うことがあったら、一人で悩まず、かかりつけの小児科の先生や、お住まいの地域の保健センターに保健師がいらっしゃるので、そちらで相談する。(お子様の特性に早く気づくことで、環境の配慮や正しい対処の仕方を知ることが出来ます。その為、改善出来ることが多くあると感じました。)

・私は、娘が大きくなり座り込みが多くなり始めた頃、最初は頑張って一緒に買い物(買い物訓練)をしていました。

でも、我慢し過ぎてイライラするようになり、これは良くない!親である自分の機嫌が悪くなるようなことを繰り返しても、娘のためにもならないと思い、娘と買い物(買い物訓練)するのを一旦辞めました。

そして、何も苦痛に感じてなかった主人に託しました。

それと同時に、なぜ私が娘と一緒に買い物に行かないのかを、娘に直接何度も伝えました。

その当時、どこまで娘が理解していたかは分かりませんが、とにかく何度も何度も伝えました。 

暫くすると、娘が私と一緒に買い物に行きたい!と言い出したのですが、そこでもなぜ一緒に行かない、行けないのかを繰り返し伝えました。

すると娘が「できる!」(買い物中座り込まず歩けると言いたいようでした。)と言ったので、久し振りに娘と二人買い物に出かけました。

結果は まさか の座り込みでした。

それから同じようなことが何度かあり、本当に長い間二人きりでの買い物は行かなくかったのですが、時々短めの買い物の時に試すと、しっかりずっと歩いてくれるようになり、出来た時は大袈裟なくらい褒めました。

今でも時々は座り込みや帰りたがらないこともありますが、ほとんど歩いてくれるようになりました。

私も余裕がある時以外は、娘と二人きりでの買い物はしない!と決めてから、気持ち的にもだいぶ楽になり、お母さんが頑張り過ぎないことも大事だなと思いました。

💠プロフィール💠
真方光君(まがたひろこ)1978年生まれ    10歳の娘と2歳の息子がいます。
10歳の娘は、13qモノソミーという障害があります。
私と同じように療育されているお母様やそのご家族、障害や発達に心配のあるお子様と関わる方々に向けて発信しています。

オススメしている対処法や考えられる理由がもちろん全てではありません。

私や私の仲間のお母さん達の通ってきた道。

そこから拾い上げてきた対処法です。

全てのお子様に役立つかどうかは未知数ですが、ひとつのアイデアとしてお役に立てれば、大変嬉しく思います。

全てを網羅する事は出来ないかもしれませんが、私達が、何十というアプローチを何百回と試し、うちの子に効果が見られた事例をご紹介していきます。

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