車椅子パートナーの規約作り
今、車椅子パートナーの規約を作っています。
実は、車椅子パートナーはこれまで規約を持っていませんでした。作るつもりもありませんでした。私自身が、組織的縛りが嫌いなので“大人の良識”というか、今思えば“私の頭の中の思い込み”で運営していました。
ただ、これから車椅子パートナーを広める中で、講師によって輪郭がぶれることが発生してくるかもしれない。あるいは、すでに起こっているかもしれない。そのように考える機会がありました。
私の頭の中でのイメージを言葉で表すことで、同じ志を持って活動しているパートナーや講師の全ての人が、気持ちよく活動できるのが規約の目的です。
そして、書いている中で知ったのは、規約は講師を縛るものではなく、自由にするものであるということです。
規約には車椅子パートナーの基本的な考え方、パートナーや講師に必要な条件や、してはいけないことなどを明記します。
それは、彫刻に似ていました。するべきこと、してはいけないことを明確にすると、車椅子パートナーに輪郭がくっきり表れてきました。これまで“お願い”で講師個人にお任せしていたことを規則に加えることで、どの講師が行っても同じレベルが保障される。
これができて、やっと車椅子パートナーのブランドや差別化ができるレベルになるのだと、今更ながら気づきました。障害や障害者に関する差別解消やバリアフリーに関する活動は、様々なところで行われています。車椅子パートナーは後発であり、地味な活動を続けています。
では、車椅子パートナーの差別化できるところは何か? 改めて考えています。
例えば、車椅子ユーザーは支援される立場ではなく、お互いに幸福を育て合う対等な仲間であるということ。手助けした人と、手助けされた人がお互いに「ありがとう」と言い合うこと。健常者への啓もう活動ではなく、車椅子ユーザーも対象にしていること。車椅子介助の知識だけでなく、幸福マインドについても学べること。それから、健常者に完璧を求めず、時には断ること・・・。
現在、車椅子パートナーでは、車椅子ユーザーが講師として活躍しています。全国に車椅子パートナーが広がるように、講師を募集しています。新型コロナウィルスの流行を機にオンラインでも受けられるように、現在準備をしています。今後は、車椅子ユーザー講師も活躍しやすくなるでしょう。
様々なバックボーンの人が、気持ちよく活躍するために。規約作りは、地味だけれど案外クリエイティブな仕事なのだと作っていて感じています。
今月は、車椅子セミナー①危険な使い方していませんか? を9月22日20時より開催します。下記からお申込みいただけます。
このミーティングに事前登録する:
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZUqcu6trjIoE9K8EqumqP9DKeVYAO977fPs
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
車椅子パートナーの動画を公開しています
今後、コンテンツを増やしていきます。チャンネル登録していただくと、新しい動画公開のお知らせが届きます。
https://www.youtube.com/watch?v=35yC6U87z1o