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もしかしたらEVの本命かも?ヒョンデ インスターのデザインがいい!

ヒョンデの新型車「インスター」が日本で発表されました。

このクルマは全長3825×全幅1610×全高1575mmのコンパクトサイズで
価格は284.9〜357.5万円と、補助金を考えると上級車種でも
300万円くらいで買える大変お買い得のEVです。

一目見て良いデザインと思い、価格も含めて魅力的でしたので、
早速横浜みなとみらいのショールームに実車を見てきました。

ヒョンデ(Hyundai)とは


引用:wikipedia


日本では「ヒョンデ」に関してまだまだ馴染みがないと思いますが、
韓国の自動車メーカーで、実は世界市場での販売台数が第5位の大企業です。

日本ではずっと「ヒュンダイ」と言っていたのですが、2022年に日本市場に再上陸した際、世界的に呼び名を統一して「ヒョンデ」にしました。

デザイン面でも、各市場で大変良い評価を受けていると感じます。
ヒョンデには他に、傘下の「キア」、プレミアムブランドの「ジェネシス」
含めて3ブランドがあります。
私もカーデザイナー時代は、特にキアは昔からデザインのベンチマークの一つでした。

そんなヒョンデから発売されたコンパクトEV「インスター」は、
キャラクター性十分な、狙いがとても分かりやすいデザインです。

今売られているコンパクトEVの中でも大変よく出来たデザインだと思うので、
解説いたします。

インスターのデザイン解説:エクステリア

ショールームで見ても個性が明快なデザイン。踏ん張り感もしっかり表現されている
傾斜したCピラーが、この車の軽快なキャラクターを際立たせている
引用:Net Car Show


クルマのデザインは常々「明快なプロポーション」が一番重要だと感じます。
遠目で見ても分かりやすいデザイン、と言い換えられるでしょうか。
プロポーションで個性を出すのは、実は非常に難しいものです。

また、良いプロポーションには「踏ん張り感」も重要な要素です。
どこから見てもタイヤがしっかり踏ん張って見えるように
プロポーションを構築するのはとても気を使うポイントなのです。
これで安定感のあるデザインになります。


特徴的な顔まわりは、とても明快なグラフィックで表現されている
引用:hyundai Mobility Japan
充電プラグはフロントにある         引用:hyundai Mobility Japan


インスターはまさに明快なプロポーションで、よく出来たデザインだと思います。

顔周りのインパクトが大きいですが、全体のプロポーションがしっかり吟味されており、背が高く幅が狭いという不利な条件でもしっかりとした踏ん張り感が感じられます。

ショルダーが無く、キャビンとボディが一続きになった構成はジムニーのようなクロカンSUVを彷彿とさせるものですが、傾斜の強いリアゲートでこのクルマならではの個性を出しています。

リアから見ると少しヒョロ高い、独特のプロポーション。パッと見スズキ・イグニスに近いかも。


また、各部のグラフィックも明快ですね。
ここで言うグラフィックとは、ランプやグリル、ウインドーやアーチモール
といった「お化粧」のことですが、これもまた秀逸です。

顔まわりはヘッドライトをフォグランプの様に扱う、
現代のカーデザイントレンドを採用していますが、
これが乗用コンパクトカーとは一味違う表情を作っています。

ちなみに、このような構成は初代ジュークが「発明」し、
シトロエンC4ピカソで「一般化」されたワザですが、
このインスターはそれをうまくデザインしています。

このワザは、ヘッドライトの置き場所の自由度が高くなるので、クルマの表情を劇的に変えました。今や多くのメーカーが採用しています。


丸さとともに強さも出ているフロント周りの立体


充実したランプ類は、コンパクトカーとしては非常にコストのかかったもの。
初代日産ジュークと、シトロエンC4ピカソ



インスターのデザイン解説:インテリア

写真で見るより質感の高いインテリア。インパネは基本デザインが少し古い印象もあるが、2つのディスプレイなどで先進感もあり。

インテリアは、事前にwebページで見た時はインパネの基本デザインが少し古い印象で、質感もどうだろ?と思っていたのですが、実車を見るとそんなことはなく、
ちゃんと質感も担保されていました。

特に2つのディスプレイをはじめ、各スイッチ類、レバー類などのディテールの部品デザインや質感はこのクラスにしてはすごく良い印象でした。

ステアリングコラムの右下のレバーがシフトレバー
運転席と助手席はウォークスルーになっている
前席にはヒーターのほかベンチレーションも搭載
運転席と助手席はウォークスルー
以外に広い後席。これならファミリーユースも出来そう。


日本でもEVが活性化されるか?

ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム


インスターは、大変よく出来たデザインであり、
男女問わず訴求出来るのではないでしょうか?

また、EVとしては低価格なのも魅力です。
これまで、この価格帯では日産「サクラ」しかなかったのですが
サクラより航続距離が倍くらい長く、室内も広いので
ものすごく強力なライバルが出たと言えます。

日本ではEVの普及が他の国と比べても遅いです。
しかし、ヒョンデの担当の方が言うには、
特に若者は長距離を乗らない傾向にあると言います。
それならばこのようなEVも選択肢になるかもしれません。

特に一軒家をお持ちの、家で充電できる方。
もうガゾリンスタンドに通わなくていいですよ。


私のサイトです。良ければご覧ください!




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