一般社団法人クルクルオノミチを設立しました。
こんにちは、一般社団法人クルクルオノミチの藤本と申します。
尾道市は、古くから港町として栄え、坂の町、寺の町、映画の町、最近はしまなみ海道のサイクリング拠点として多くの観光客の方が訪れてくださっています。
学生時代、観光客の方々を横目で見ながら、なぜ彼らが尾道に来るのか、当時はその魅力が全く理解できませんでした。しかし、上京してみて初めて、故郷の良さに気づきました。
自然災害も少なく、空がアフリカに負けないくらい青く、海の幸、山の幸を四季ごとに楽しむことができます。
2020年に2人目の子供が生まれるのを機に尾道へ戻ってきた私の住む地区はそんな尾道の対岸の向島。その中でも特に少子高齢化が進み、住民の少ない地域です。私が子供のころ、祖母や周囲の方々が耕作していた田畑は荒れ、毎月イノシシが捕獲される状況となりました。
年に2度ある町内清掃も高齢の方が中心です。
10年後の姿を想像すると恐ろしくなります。
高齢化が進むことにより、耕作されなくなった耕作放棄地や放棄竹林は拡大し、そこを寝床にするイノシシ等による獣害が広がります。そうすると地域の生活環境はさらに悪化し、新しい人が住みにくい地域となり、祭りの開催や地域清掃の運営も難しくなり、自治機能も衰退していきます。
このような課題を解決するため、情報収集等を行ったり、解決策となる事業の計画を立てたりしていました。しかし私の子供もまだ小さく、仕事もある中、一人ではなかなか取り組めませんでした。
昨年の秋、尾道青年会議所主催で尾道ビジネスコンテスト(おのコン)が開催されるのを知り、課題に共感し一緒に活動してくれる方を見つけたいとの思いから応募しました。おのコンで思いに共感してくださる方々に恵まれ「次世代リーダー賞」をいただいたことがきっかけで、このプロジェクトは立ち上がりました。
私たちは、地域を取り巻く負のサイクルを解決するために放棄竹林の整備から取り組むことにしました。放棄竹林は、放っておくとどんどん広がっていき、整備されていない竹林は土砂災害の原因となるリスクがあります。また、イノシシや猿など獣の棲家となったりタケノコは彼らの食料源となります。
これらの竹害に対して、国内でもさまざまな取り組みが行われています。たとえば、竹チップを利用した肥料・飼料の生産や、国産メンマとしての活用、防草用のチップの利用、竹炭の活用などがあり、多くの地域で竹林問題に取り組む動きがあります。
偶然、仕事でご一緒させていただいた方が防草用チップ事業を行う法人で役員をされていたことから現場の実際のお話を伺う機会を得ることができました。大切な事業だが、事業として考えると、竹林の切り出し、整備の費用が捻出できない。まずは、竹林整備のための費用を捻出しなければならない。
思いだけでは継続しないし、持続可能にはなりません。資本主義の仕組みに乗せて課題を解決できるようにする必要があります。
我々は、さまざまな活動の中からクラフトメンマプロジェクトへ取り組むことにしました。めんまは国内ではほとんどが中国や台湾からの輸入に頼っており、延びた竹の幼竹を利用することで、竹に新たな価値を生み出し、地域の竹林再生に貢献することが可能です。また、販売した収益から放棄竹林の整備を拡大させます。
一般社団法人クルクルオノミチについて
これらの活動を行っていく活動母体として、非営利徹底型の一般社団法人クルクルオノミチを今年(2024年)の6月に設立しました。おのコンで伴走者になっていただいた大橋さん(尾道柿園)、本業でお世話になっている平岡さん(株式会社HiOLI CEO・J-WEST CFO community 発起人)に理事に就任いただいております。
クラファンの開始
表立った活動の第一弾として、尾道タケタケとメンマの販売を中心としたクラウドファンディングを2024年10月24日から開始します!