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青チャートが終わらなくて数学が嫌いになった君へ。終わらせなくて良いよ。

こんにちは、狂葉です。

大学3年生になって家庭教師や塾講師歴も3年弱、実績が積み上がってきたこともあり、契約前の親御さんから沢山受験相談を受けるようになりました。

そんな中で高校2年生の生徒から、初回の授業で

「青チャートがいつまで経っても終わらなくてもう受験無理です泣」

と泣きわめきながら相談を受けました。

話を聞いていると、半年前から青チャートの1aを初めて、まだ2bに手を付けられていないんだとか。

真面目な生徒ほどこのパターンに陥りやすく、
前に進んでは後ろに戻って復習して、忘れてたから泣きながらもう1回解いて、ほんでちょっと進めたらまた復習して、また忘れてて嫌になってもう数学なんか無理や!!ってなって青チャートを窓から投げ捨てるんですよね。


僕がそんな生徒に毎回言うのは

「いやいや終わらせなくていいよ笑」

これで全部解決するんですよね。

全部完璧にして数学1aの神になったら数学2bに...

そんな事を目指してるから青チャートの数学1aが終わらなくて気付いたら3ヶ月、半年、1年って過ぎていく。


基本的に受験なんてものは受験本番までに参考書や問題集をどれだけ仕上げられるかを競う試合で、あくまで受験本番までに出来れば良い話。

最初から全部完璧に終わらせようなんてして、受験直前の2月に青チャートの数3Cが終わっても、志望校のレベルには届いてないなんてことになったら本当に意味無い。

だって、東大京大阪大は1対1とかプラチカとかせか京とか、その先にやるべきことがまだまだあるんでしょ?

しかも、青チャートを完璧にやろうとすると2bをやってる間に数1aを忘れるし、ほんで数1aを復習してたらいっぱい穴が見つかって2bを進められなくなる。


こんな生徒を本当に沢山見てきました。


この記事で伝えたいのは、もっと肩の力を抜いて適当にやってみなよってことです。

実は数学って1つの解法を覚えようとするから解法自体を忘れてしまうわけで、考え方さえ身につければ解法を暗記するというフェーズはいつの間にか無くなっていることに気付く時が来るんですよね。

もちろんその段階に進むには一旦解法を覚えるって事が重要なんですけど、青チャートにおいてはとにかく進めることを優先して、数3Cまで一通りは触れましたよって状態を作ることが大切。

この時に1aに戻ったら絶対忘れてるし、正直僕も忘れまくってたけど、取り敢えず次の参考書に進んでみるねんな。

そしたら難しい解法に触れることになって、それもまた一旦覚えようとしてみる。

その中で、グラフの動かし方とか確率の考え方とか、基本的な青チャートに戻ってみる。

そしたら、「あっ、あの解法を元にしてこの解法に繋がってるんだ」って思う時が絶対に来る。

そんなことを繰り返してるうちに、青チャートが固まったり、他の参考書も仕上がって来たりする。

受験に置いて大切なのは、あくまで受験本番までに参考書を仕上げること。

最初から完璧にしようとするよりも、色々進める中で少しずつ仕上げていくイメージの方が正しい。

ほんでレベル感がまだ志望校まで足りひんなと思ったら次の参考書追加するだけ。

それで前の参考書に戻ってみて
「あ、この考え方やん」ってまた気付くようになる。


変に1冊を何周もして絶対に完璧にしなきゃとか、正直非効率過ぎて見てられない。

最後の最後に完璧になったら全部勝ちやろ。

だからこそ次の参考書に進む必要があるし、東大志望ならスタ演までとか、京大ならせか京とか、ちゃんとそれを終えられるように勉強していかないと行けない。

青チャートだけで受かるとか、1番非効率。

取り敢えず進んで戻るからこそ1冊で挫折しなくなる。

まぁ単元毎に軽く復習したり、2bをやりつつ1aをパラパラ見とくとか、挫折しないやり方で復習するのは大切なんですけどね。

それを復習で全部完璧にしないととか思ってると受験数学は積みますよってお話でした!


では!良いお年を。

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