その有機野菜、肥料はなに使ってる?
有機農産物は私も日頃から購入することが多いですが、少し詰めが甘かったようで反省しています😂
有機農産物は最近スーパーも取り扱いが増えてきました。
慣行栽培農産物より価格は高いけど、化学的な薬剤を使わず、栄養価も変わってくるし…と。
一消費者として農家さんに感謝しながら購入していました。
しかし土作りや肥料の内容も有機農産物選びの際に確認するべきだと…
最近知ったある事実があったので記事にしました。
まずは基本的なことから。
有機農産物とは?
農林水産省による有機JAS規格の条件を満たした農産物のこと。具体的には
◉遺伝子組換技術を使用しないこと
◉使用禁止された合成農薬・化学肥料を使用しないこと
◉肥料含め土作りにおいても、種まきの前2年以上の間(多年生作物は3年)使用禁止された薬剤や化学肥料を使用しないこと
を条件として認証された農産物のこと。
農薬においては合成農薬は使用出来ないが、有機農産物に認められている農薬は散布可能であり、有機JAS規格の表示がある農産物は完全無農薬とは限りません。
私が知っている販売店では
有機農産物に許可されている農薬は
使用している有機農家さんが多い様子です。
ここまではご存知の方も多いと思います。
ここからが当記事の本題に入ります。
有機栽培に使用されている肥料とは?
有機栽培の肥料は化学肥料を使用しないので、代わりに家畜の死骸や排泄物を発酵させた堆肥などの有機質肥料が使われることがあります。
(もちろん牡蠣の殻を使用したり、動物性堆肥を使用しない農家さんもいらっしゃいます。全ての農家さんを指しているわけではありません。)
この動物性堆肥をどのような状態で肥料として使用しているのか?が問題
この動物性堆肥を完熟させずに、未熟な状態で肥料として大量に使用された場合です。
硝酸態窒素が作物に高濃度で残り、人の体内では有害物質の亜硝酸態窒素に変換。
胃の中で2級アミンと結合し、ニトロソアミンという発がん性物質が生じる恐れがあります。
【参考サイト】
HIRYU Co.,Ltd.“動物性堆肥による地球温暖化と健康被害” .地球環境と健康を考える. 2018.https://hiryu.biz/user_data/damage,2024-03-25
硝酸態窒素(ペットボトル編)
ちなみに
硝酸態窒素というとペットボトルの水にも含まれています。メーカーにより、商品により差があります。同じ商品でも採水地によって濃度は変わってきます。
Amazonで硝酸態窒素の試薬が販売されているので時間がある方は、実験してみても良いかも知れません
自然食品店にはこのような天然水(ペットボトル)も販売されていました。まだ購入したことはないのですが、読むだけで素晴らしい商品だと分かりました!
写真歪んでてすみません🤣
話を元に戻します
農作物中の残留窒素に対してEUでは予防原則という観点から1999年には統一基準が定められています。日本では規制はおろか基準値の設定すらも見送られていて、EUの基準から考えると基準値を超えるものが多くあるそうです。
さらに中国の華北平原、特に江蘇省、山東省付近の畑作地帯を中心に窒素負荷量の非常に大きい地域が存在するそうです。
【参考文献】
鈴木宣弘「食の戦争米国の罠に落ちる日本」,株式会社文藝春秋,2023年5月,80ページ
食事で入ってくる硝酸態窒素への対策
◉無農薬・無肥料の自然栽培農産物を選ぶ
◉有機栽培の場合は植物性の完熟肥料を使用した農産物を選ぶ
◉有機栽培で動物性堆肥を使用している場合は完熟堆肥を使用している農家さんを選ぶ
(動物性堆肥を使用している場合は未熟堆肥や中熟堆肥を使用していないかどうかも含めて確認したいです。)
◉上記のように土づくり含め、本当に信頼できる有機農家さんを選ぶ。
◉窒素負荷量が大きい地域の農産物は買わない
など。
個人でとれる対策はこの辺りかなと思います💡
参考になれば嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました😊
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