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【読書感想文】 『静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す』 シモーヌ・ストルゾフ


原題 “The Good Enough Job” 

ビジネス書はふだんあまり手に取らないのですが、FBで繋がっている同級生のおススメで読んでみました。

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』同様、章ごとにいろいろなキャリアを歩んできた人々を紹介していく方式なので、サクッと読了できました。かれらの言葉のひとつ(言い尽くされてきたアドバイスではありますが)、「他人がどう思うかではなく、自分が本当に大切にしている価値観を大切にする」なんていうのは、ずしっときました(難しいけど...)。

他に印象に残ったのは、「仕事以外の新たな自己認識を作ることが大切」ということ。きっと職場以外にも、自分の居場所を作りなさいということなんだろうなと理解しました。巷間よく言われていることですが、いわゆる第3の場所(職場でもなく家庭でもない場所=サードプレイス)を持っていれば、仕事人でもなく家庭人でもないペルソナ(あるいはキャラクターとか役割)で振る舞えるから、人生をより楽しく過ごせるということなんだろうと思います。

よろしければぜひご一読くださいませ。

[おまけ] 
・本論からは逸れますが、好きなテーマであるアメリカ政治と宗教についても紹介されていて、彼の地ではここ最近、無神論者が急激に増えているそうです。①保守派(共和党)が宗教(福音派)と結びつきすぎて、リベラル派(民主党)が教会から離れてしまったこと、②社会的グループにアメリカ人が参加しない傾向にあること(以前読んだ1人でボウリングをするような孤独な人が増えていることを綴ったベストセラー『孤独なボウリング』が紹介されてました)、③そしてインターネットの普及が理由とのこと。

・カルバンの説いた「一生懸命働くことが大切、そうすれば神の恵み(お金)が得られ天国へ行ける」というプロテスタントの教えと、アメリカの資本主義発達の結びつきを指摘したマックスウェーバーの説をようやくこの本で理解できたような気がします。

サードプレイスのことを調べていて出会ったこの本
アメリカの無宗教者の数 直近では人口の約3割に


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