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趣味で撮影するボート競技、アマチュアとしてのノウハウ
こんにちは 約20年どぶ板営業マン→管理職→メンタル病む→ちょっと役割変更、でも再発5回 。
それでも働きたい、出来れば複業もやってみたい、 55歳のちょっと痛い、サラリーマン「よういっちゃん」です。趣味でカメラをやっておよそ5年。
主にスポーツ写真を撮影して遊んでいます。
なぜ、私がスポーツ写真、その中でもとりわけ、ボートの写真を撮影するのか。
出会いは、2019年、戸田漕艇場で行われた「お花見レガッタ」。
そこで、満開の桜の間に見える、艇をとらえるはず。だったが、
桜を前ボケにして、選手が漕いでいる姿を収めようにも、距離感が難しい。
結局、これぞという一枚は残せず。
代わりに、その時、飛び込みで艇庫に押しかけ、ゴール地点進行方向などを親切に教えてくれたある強豪大学のボート部の皆さんとの出会いがその後の、ボート撮影にのめりこむきっかけとなった。
今は、コロナで、大会開催すらなかったり、あっても無観客試合だったりするが、それまでは、ゴールの一番近いところで、入場料もなしに、撮影し放題。
そして、選手の喜怒哀楽、表情をまじかで収められる。
特に、喜怒哀楽。
ドラマチックなことが多い。
2000mを全力で漕ぎ切った後の、それまでの積み重ねた時間がわずか10分以内。花形のエイトなら6分を切ることも珍しくない中に集約される。
下記に、YouTubeでわかりやすく解説している動画を添付してみました。
下記は東レ滋賀ボート部のHPから引用 抜粋した
ボート競技の説明と魅力
(ボート競技は)単純に言うと水の上で誰が一番速いかを競う「駆けっこ」です。
ボートは艇が進むことで自分も進んでいくので、艇を進ませるのが目的になります。だからただ走るのより筋力が必要です。
レースは2000mの速さを競うのが基本(高校生までは1000m)。単純に2000m走っただけでもキツイと思います。それを水の抵抗を受けながら2000mの距離を他のチームと競うのですからそりゃ~大変です。
他の競技に例えると・・・
人間がやるスポーツの中では例えが難しいですが、それ以外ですと競馬なんかがピッタリでしょうか?
エイトで例えると、漕ぎ手8人とコックス1人。漕ぎ手が馬でコックスが騎手。漕ぎ手はコックスの号令一つでスピードを上げたり、リズムを調整しなければなりません。
それと、実は漕ぎ手の靴は艇にネジで留められいるんです。動くのは座っているシートだけ。
この制約を受け、皆が動きを揃え、しかもコックスの号令に従う。かなりのチームワークが必要です。
ボートの魅力は?
エイトの場合ですと「自分一人じゃない!」と感じるところ。同じメンバーで何回も何回も積み重ねる練習の中で、ある時全員が一つになる。一つの動きだけれども一人で出せる動きじゃない。
8人の動き・意識・呼吸のすべてが揃った時初めて感じられるあのフィーリング、あの一体感は、一度知ってしまうとまた味わいたくなります。
ボート競技の見どころは?
一番迫力があるのはスタート地点。すべてのクルーがトップスピードにのせるために全力漕をします。
ボートが加速している様や、動きの早さや力強さ、勝負にこだわる荒々しさが見て取れます。 クルーの特徴が出てくるのが400~600m地点。レース全体の組み立てをこの地点までに決定します。
レース折り返しの1000m地点を過ぎると、コックスやクルーのリーダーがレース展開をみながら先頭争いをします。この地点では1艇身(2~3秒)程度の差はまだまだ射程距離。レースが動くのは1400m地点以降です。残り2分弱の距離になると一気にレーススピードが上がります。この地点までいかに体力を温存してトップ争いをしてきたかが問われます。この地点からが本当の勝負、ラストスパートです。1700m以降、1分近いロングスパートをするクルーもあります。まさに死力を出し尽くし、トップをとるための意地のローイングが見られます。
ゴール後の選手の力尽きた様がそのレースのすべてを写しています。
ゴール後の選手の姿にも注目です。
自分は撮影の時に、特にゴール後の100m以上経過して、しばらくしてからの選手たちのしみじみした喜怒哀楽を追いかけます。
ゴールラインぎりぎりの場所で、カメラと望遠レンズ300mm×2で待ち構えているのはそのためです。
具体的な撮影方法
①スポーツ撮影用の機材、特に動きものに強い機材。
マイクロフォーサーズなら パナのG9 G8 クラス、オリンパスなら
OMD EM1 マークⅡ以上、
APSCでも、フルサイズでもOK 大体 7コマ/秒くらいのシャッター
が切れるものならだいたいOK。
望遠レンズは明るさは、極端に必要ありません。
外でとるからです。
距離は欲しいです。35mm換算で400mm以上はほしいところです。(その辺はお店の人に聞けば、詳しく教えてくれるでしょう)
②シャッタースピードは一概に言えませんが基準として1/1600くらいをトップスピードとして考えています。(あくまでも私の考え、状況で変化します)
③どこで、何を撮影すべきか、撮りたいのか。
事前の予習は入念に。
作例を参考にされてください。
ゴール直後すぐは、確かにある程度の喜怒哀楽は出ますが、安全確認が取れてからでないと、気持ちを解放できないのです。
ちょっと、嬉しいあまり、、、、、↓
世界ジュニアで観た、ドイツ選手。チーム一丸で強さと冷静さがありました。
優勝してもコックスは安全確認できるまで漕ぎ手を制します↑
コックスが安全を確認してガッツポーズ
たとえ世界一になっても、コックスの指示は絶対。
そんなきずなの強さはどこから来るのでしょうか?
20歳に満たない若者とは、思えませんでした。
一応、来年のパラリンピックのボート競技のチケットをゲットしています。
昨年の、ジュニア大会で有明の森ボート場、どこかの知事の意向でしょうか?観覧席のチケットを買いましたが、一般のお客さんはゴールから遠い。
屋根もない。暑くて、お尻がやけどしました。
景色は魅力的ですが、撮影にはいろいろ難しさがありました。
いつかは写真展を開きたい
お花見レガッタの後も、そのお世話になった大学のボート部とは、競技やルールのことを教えていただいたり、お付き合いをさせていただいてます。
2019年は関東での大会はほとんど撮影をさせていただき、データやプリントを提供したり。
数年後をめどに、撮りためた写真を使って、写真展を開きたい。
そんな希望もお伝えしています。
いま、ぼんやりと考えているテーマ。
なぜ、学業優秀な彼らが、入学後も大変な学業があるのに、競技未経験者が大半を占める中で、ただでさえ少ない時間を割いて、共同生活、厳しいトレーニング、合宿、遠征とあえて大変な時間を過ごす選択をするのか?
20歳前後の遊びたい盛りに、その時間のほとんどをボート競技に投入するのか?
監督さんに、その辺を厚かましくもお尋ねしたがそれは、あなたが、たくさん撮影する中で見出してください。答えは見つかりますよ。
と温かく、どこか、遠くを見つめるようなまなざしで、いわれてしまった。
しばらく、コロナで撮影もままならないが、時間をかけてじっくりと
テーマと向き合っていきたい。
ボート競技はまだまだ日本ではマイナーです。情報もほとんどなく、競技者は英文の解説本などで勉強することもあるらしい。
あえて、ボートのわかりやすい解説本はといえば。
コロナが落ち着いたら、関東の方々は、戸田公園の漕艇場に行って観ましょう。
くれぐれも、競艇場じゃありませんよ。