93歳が主人公の「Thelma」という映画がおもしろかった!
2024年10月7日
先日、「Thelma」という93歳の女性を主人公にしたアメリカ映画を久しぶりに映画館で見てきました。日本では公開予定がないようで、日本語トレーラーが見つからなかったのですが、映像だけでも、Thelmaの活躍ぶりが楽しめると思います。
Thelmaは日本では「テルマ」となると思いますが、英語では「TH」の発音なので、カタカナだと「セルマ」が近いです。
Thelmaは刺繍が趣味で、パソコンは孫に教えてもらって(マウスの使い方に苦戦)、夫を亡くした後、一人でしっかりと生活しています。24歳の孫はちょっと自信をなくして、家にこもっていますが、おばあちゃんのThelmaとは仲良しです。ある日、孫の振りをする電話が掛かってきて、Thelmaはまんまと騙され、家の中からかき集めた1万ドルを郵便ポストに入れてしまいます。警察でなすすべがない、と言われたものの、あきらめず、自分で取り返すことを決意。老人ホームで古い友人のBenから電動スクーターを借り、Benを巻き込んで、拳銃を別の知り合いの家から盗み(!)、いざ、犯人のアジトへ!
という、トム・クルーズも顔負けの大活躍(ただし、かなりゆっくり)の大冒険が繰り広げられます。高齢者版のおとぎ話として、なにも考えずに笑って、時々しんみりして、痛快な気分になって、すっきりできる映画でした。
なにより、Thelmaを演じたJune Squibbがとってもチャーミング。孫とのやりとりが愛情豊かで、微笑ましくて、和みます。キャリアは長いものの、94歳にして初主演とのこと。93歳の役とはいえ、ずっと若いのだろうと思っていたら、まさかの94歳でした。
自分の高価なスクーターを破壊され、一緒に犯人のアジトまで付き合うはめになるBenさん役の俳優さんは、映画の公開前に亡くなったそうです。
犯人の孫役のAidan Fiskeという俳優さんが憂いを含んだ美しさで、今後の活躍を期待!
あと、最近の補聴器って、携帯をリンクさせて音声が聞けるようになっているんですね。Thelmaを見習って、テクノロジーの進化に取り残されないように新しいものにどんどん挑戦して、便利なツールを活用していかないといけません。
あー、おもしろかった。日本でも公開されたら、きっとみんな気に入ると思うなあ。