皮膚むしり症#1
みなさん、皮膚むしり症という病気を知っていますか?
私も詳しくは分からないのですが…
「皮膚むしり症」とはスキンピッキングとも呼ばれていて、手持ち無沙汰な時、ストレスを感じた時、緊張を感じたときに自分の健康な皮膚や少しのささくれをむしり取ってしまう精神障害です。
私はいつからか記憶はないのですが、幼少期からこの行動をとっています。
といっても、病院を受診したわけではないので私自身が皮膚むしり症かどうかは分かりません。ただネットで自分の行動を調べると必ずでてくるワードが皮膚むしり症です。
幼少期から皮膚を掻きむしるのが日常だったので、正直私自身は手や足が傷だらけでも全然気にしていませんでした。
それに、小さい頃から手足が傷だらけになっている事に誰も触れてこなかったので、全然目立つ傷じゃないのだと思い込んでいました。(母と祖母にはよくやめるように言われてましたがそれも日常と化していたので気にしていませんでした。)
3ヶ月ほど前のことです。夏の暑い日に友達に誘われて外出することになりました。その友達とは冬に友達になったばかりで、なんとなく傷が気になった私は気温が30℃以上あるにも関わらず冬用のパーカーを着て出かけました。
案の定顔を合わせるなり「なんでこんなに暑いのにそんな格好してるの!?」と驚かれました(笑)
「お店の中とか冷房きいてて寒いからちょうどいいかな〜って」ととっさに嘘をついていました。しかしずっと外にいたのでさすがに暑く無意識に袖をめくっていて傷が露になっている事に気づき、袖を戻す。を何度か繰り返していました。その日は1日遊んで解散しました。
1週間くらい経ったころだったと思います。
友達から電話があり、「聞きたい事がある。」と。
「勘違いだったら申し訳ないんだけど…この間遊んだ時に手にあったあの傷、、何…?」
ととても深刻な声で聞かれました。
私は衝撃を受けました。だってこれまでその傷に触れてきた友人は1人もいなかったからです。
その時は皮膚むしり症という病名があることを知らなかったのですが、傷だらけの事に気づかれてしまい、とても心配してくれているような声のトーンだったので、小さい頃から我慢できずに掻いてしまうこと、ストレスを少しでも感じると無意識に傷を触ってしまうこと、分かってはいるけど辞められないこと。正直に話しました。
私は、嫌われてしまうだろうけど気づかれてしまったから正直に話すしかないと思い話したのですが、その子は引くどころかとてもとても心配してくれました。どうやら私が自傷行為をしていると思っていたようです。(調べてみると皮膚むしり症は自傷行為にはいるみたいですね)
私は(自傷行為の一種だと知らなかったので)「そんなんじゃないからね〜、心配してくれてありがとう!」と伝えました。
電話をしている間、私を傷つけないように慎重に言葉を選んで話してくれいるのが伝わってきました。
その日から私は何となく傷があることが恥ずかしくなりました。そして、治すために病院に行ってみようかな〜と思うようにもなりました。
ちょうど母からもらっていた皮膚に塗る薬もきれそうだったので皮膚科を受診しました。
小さい町の皮膚科を受診しましたが、大きい病院を紹介されて総合病院の皮膚科で診てもらうことになりました。
しかし、この皮膚科の先生がとてつもなく冷たかったです…笑
症状を話すと表情を一切変えず、
「それって…皮膚科なの?傷ができて我慢できずに掻いてしまうってもうどうしようもないよね?自分が我慢するしかないんじゃない?別にかゆみを感じる訳じゃないんだよね?それはどうしようもないと思います。」
と冷たく言い放たれました。笑
あまりにも冷たく言われたので「そうですね、じゃあ自分が我慢して治さないと解決策はないということですね?」と少しイラっとして聞いてみました。(だって小さい頃から掻いちゃだめだと思ってもやめられないから受診してるのに…と思ってしまったんですもん。)
「そうですね、精神科に行くほどでもないですけど、一度精神科に行った方がいいんじゃない?」
と。そう言われて初めて皮膚科じゃなくて精神科を受診しなきゃいけなかったのか〜。と気づきました(笑)
もうダラダラと話しを聞く気にもなれなかったので精神科を受診しますと言い、その日は家に帰りました。私は病院嫌いなのでどの症状でどの科を受診しなきゃいけないのかも知らなかったのです…。
先生の冷たい言い方、解決策はないという言葉。それもストレスとなりいつも以上にその日は皮膚を掻きむしっていました。
そして私はまた病院に行くのが嫌になり、ネットでできる限り情報を集めようと今の自分の症状を調べました。
つづく…