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ひととき② 碧梧桐を味わう

   干し栗二つづつあわただしき日を  碧

    (古砥部焼 絵付け 大正三年)

昨年 個人の蒐集家が碧梧桐生誕150年特別展を開かれた折に 許可を得て撮らせていただきました。写真は 碧梧桐絵付けの皿

碧梧桐の書は句と一体。  
丸い皿の内に寛やかな◯
これは 日輪か  月か  禅の◯か
中央右下に 金のひと刷毛 これは月か
右に 絵のような花押のような あ、碧 かな
句に 干し栗二つづつ ということは
誰か いたのですね このひと刷毛は 人か 
わたしは、月 と見ることにします
あわただしき日も誰かと栗を分け合う 嬉しさ
見上げれば 月もかかり…

ひととき「勝手な解釈」を 愉しみました

私もいつか こんなふうに俳句が詠めたらその時は 砥部焼に絵付けに行こうと思います。そして、まるい皿の内に まるを 線で描き 内側に一句をしたためたく思います。今は まだ。


碧梧桐へのリスペクトをこめて この絵付けの皿を詠みます

 俳句 
    皿丸し秋色沈む百十年  


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