授業中に眠る
小学3年の時クラスメイトだったS君は授業中によく寝ていた。まだその頃はそんな突飛なことする奴は少なかった。でもS君が普段からユーモアの持ち主だったこともあり、皆が「また寝てるわ」と笑っておしまいだった。
僕は授業中にどうやったら寝れるのかと思っていた。決して真面目すぎたわけではないし、眠たいと思うこともあったが、いざ寝ようとは思わなかった。
中学くらいからだろうか。授業ではしょっちゅう睡眠をとった。部活に備えるという謎の言い訳を使いながら、悪気もなく眠った。
大体寝る教科はいつも同じだった。暗記で終わるから授業を聞かなかった歴史。数字を見ると眠たくなる数学。異言語が子守唄となる英語。化学はまじで意味がわからなさすぎて、授業を必死で聞いていたことも覚えている。
高校になっても悪気なく寝た。1年の頃の担任は古文の先生だった。「1学期はみんな新しい環境でしんどいから起こさない」というありがたい事を言うから遠慮なく寝た。2学期からは起こされたが。
大学になってもそれは変わらない。昼飯のあとは寝る。まるで当たり前のように。ある意味何も成長していないのだろう。
1講義サボる度に学費を○○円損している。なんて台詞をたまに聞く。出席し寝ているのも同罪だろう。
当たり前のようにサボり、当たり前のように寝ることは他国の大学生からしたら衝撃的かもしれないが、僕はそれでも眠り続ける。
いや、あかんやん。って思うけど、それが僕の現状。