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3行日記 #200(みどり、茅の輪くぐり、水無月)

六月三十日(日)、雨のちくもり

午前、散らかっていた部屋を掃除した。

午後、京阪で稲荷へ。電車のなかで妻が、薬指の爪の横の皮膚を引きちぎり、血がにじんでいた(後日談、ささくれやで)。小西いもで、さつまいものジェラートと大学芋を、ふたばで水無月を買う。出町のふたばと関係がありそうだが、どうなのだろうか。歩いて深草にある純喫茶へ。禁煙席が埋まっていて、普段は使っていない席に座った。となりの机の上におっきな虫眼鏡とホッチキスがあった。奥の喫煙席の脇には将棋盤があった。トイレに立った妻が戻ってくる。アイスでお腹が冷えてゆるなったみたい。繊細やなあ。昔、京都市と、もめてな、看板のことで、と店主の女性が話しはじめる。字が多すぎる、言うて。それでずいぶん、もめたんやけど、店できんようにするぞ、言われて、しぶしぶ、「会議室あります、喫茶みどり」から字数を減らして、「会議室、みどり」になったんよ。その後、歩いて藤森神社へ。茅の輪をくぐったあと、宝物館を見学した。世界中から集めた馬の置物や、甲冑、刀などが飾られていた。帰りの電車で妻が私の首の毛を凝視してくる。三本目、生えてるよ。

夕方、妻の実家に寄り、お土産に買った水無月をいただく。土台のういろうの食感がもっちもちで、あんこも甘すぎずおいしい。家に戻り、パピルスの鉢を植え替えようとベランダに出たのだが、妻が買ってきていた新しい鉢の底に穴が空いていたため、仕切り直しとなった。

夜、油淋鶏、玉子スープ、さくらんぼ。チャックの散歩、妻の実家の前の道を歩いていると、ヘッドライトが眩しい。玄関の引き戸を開けると、まとめられた荷物がたくさん。運びだすところだった。神社を通り抜けて東へ、ファミマを右に折れて、ぐるっと回る。JRの駅前のロータリーで、手を重ねたらチャックがどういう反応をするかを確かめた。チュロスをあげた。

日記を書きはじめて、きょうで二百回目だ。

#3行日記

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