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3行日記(西陽、見たよ、目撃)
九月十三日(水)、晴れ。
白露、鶺鴒鳴、せきれいなく。
夕方、図書館の近くを西にむかって歩いていると、通りの奥が強い陽射しで何も見えないほどだった。光を背に、誰かが近づいてくる。黒いワンピースを着た女性だ。すれ違いざまに、すごい西陽、と妖艶な声で言った。
夜、麻婆茄子、茹で鶏、小玉西瓜。チャックの散歩、最近はよく、近所の玄関先にあるペットボトルランタンの光の華を、やや強引に見せるようにしていたのだが、鉄柵に鼻をつっこんでじっくり見た後に、前足を妻の太ももに乗せて飛びかかってくる。見たよ、と伝えたいのだろうか。その後、区役所前で快便、南へ、公園を通り抜けて、商店街を通ってを帰宅。グレープフルーツをもらった。帰り途、猫おじさんとすれ違った! 三カ月ぶりくらいに目撃した。神社で猫にごはんをあげていたのだろうか。元気そうに見えた。