マガジンのカバー画像

日本語研究夜話

16
泉子・K・メイナード先生(ニュージャージー州立ラトガース大学栄誉教授)が、「本」についての個人的な思いを「夜話」として語る連載。日本語学の古典といわれる名著をとりあげる「本はイン…
運営しているクリエイター

#日本語研究

15. 本はインスパイアする! グループ・ジャマシイ(代表:砂川有里子)編著 『教師と…

本のメッセージ 『日本語文型辞典』は、砂川有里子氏を代表とするグループ・ジャマシイのメン…

くろしお出版
3週間前
8

14. 本で冒険する! 『話者の言語哲学 ―日本語文化を彩るバリエーションとキャラク…

日本語を出発点とする言語哲学 筆者は何冊か英語の学術書を、アメリカ、イギリス、オランダの…

くろしお出版
1か月前
3

13. 本はインスパイアする! 神尾昭雄 『情報のなわ張り理論 ―言語の機能的分析』 …

あくまで個人的な思い出 筆者は一度だけ、神尾氏にお会いしたことがある。1999年の春、カリフ…

くろしお出版
2か月前
3

12. 本で冒険する! 『マルチジャンル談話論 ―間ジャンル性と意味の創造』 くろしお…

ビジュアル記号の分析という冒険 2000年代に入り、コミュニケーションは、バーバル記号だけで…

くろしお出版
3か月前
5

8. 本で冒険する! 『談話言語学 ―日本語のディスコースにおける構成・レトリック・…

文法から談話法へ 日本語研究では、まず、文法が重視される。しかし、筆者は、談話法とも呼べ…

くろしお出版
8か月前
3

7. 本はインスパイアする! 中村雄二郎 『パトスの知 ―共通感覚的人間像の展開』 筑…

あくまで個人的な事情 筆者は日本語研究を進めるにあたって、日本語学、国語学、言語学、社会…

くろしお出版
8か月前
3

6. 本で冒険する! 『情意の言語学 「場交渉論」と日本語表現のパトス』 くろしお出版 2000

あくまで個人的な事情 人間のコミュニケーションには、感情が欠かせない。感情的な側面をどのようにして言語理論の中に組み入れたらいいのか。従来の言語学では情報が中心であり、情意はむしろ邪魔者扱いされていた。情意を認める日本語学も、その解釈がどのようになされるのか、つまり、コンテキスト情報とどのような関係にあるか、まとまった理論はなかった。 筆者は当時、ひとつの体系的な理論を繰り広げる必要性を感じていたのだが、最終的に『情意の言語学 「場交渉論」と日本語表現のパトス』の原稿を提

3. 本はインスパイアする! 鈴木朖『言語四種論』 名古屋国文学会 1931

あくまで個人的な事情 1985年頃だったと思う。筆者は帰国した際、ある書物を探していた。江戸…

5