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『パーソナリティを科学する 特性5因子であなたがわかる』
ビッグファイブで言われる5因子のうち、現代社会で最も重要必要とされる因子は誠実性ではないかと私は思う。(※個人の感想です)
だってね、誠実性ってのは『=衝動をコントロールする力』のことだからです!(この理論によれば)。
パーソナリティの5因子モデルにおいて、衝動のコントロールに関わる次元は「誠実性」と呼ばれている。誠実性のスコアの高い人はまじめできちんとしており、自己をコントロールできる。一方スコアの低い人は、衝動的で、気の向くままに行動し、意志が弱い。
実のところ依存症というのは、いったん報酬を味わった行動を抑えられないことから生じるのであり、もたらされる快感が大きいからではない。多くの薬物依存症の場合、脳が依存薬物に慣れきっているため、クスリによってもたらされる快感は本質的にゼロである。繰り返すのは快楽を求めるためではなく、ましてやむにやまれぬ渇望でさえなく、いったん形成された習慣をやめる抑制メカニズムが無力だからなのだ。
自分を律する力。
これ以上に大切なことがあるだろーか。いや、ない。(※個人の感想です)
他の何をおいてもこれがいい。私はこのスキルが一番欲しい。
ゴー/ノーゴー課題 広島大学・旭修司先生ら
【実験内容】
スクリーンに文字が現れるたび、できるだけ早くキーを押してくれたまえ。しかしXが現れた時だけはキーを押してはならないよ。いいね?
・・・というルールを被験者に課し、課題に取り組む被験者の脳をfMRIでスキャンする。
【結果】
・Xが現れると右背外側前頭前野の活動が増加する。
→ 右背外側前頭前野が「反応への抑制」に関わる領域であることが推測される。
・実験前に被験者が書き込んだパーソナリティ尺度「衝動性」スコアと実験結果には『直線的な』相関がある。(=自己認識と実力が一致してる)
・誠実性スコアの最も高い人たちは、キーを押すのを抑制せねばならなかった時に右背外側前頭前野の活性化が最大となった。
これが意味することははっきりしている。誠実性とは、前頭葉におけるこのメカニズムーーー目先の反応を抑制して、目標もしくは規則のほうを選ぶーーーの反応性の大きさなのである。
そうなると、誠実性が極めて低い人というのは、たとえそれがどんなに有害でもやめることができない依存症パーソナリティを意味する。
この本、結構怖いのです。
(※ ただしスコアが高すぎてもよくないのだそーです。別のやっかいな問題が発生するため)
ちなみに本書はDaiGo先生の推し本なのですがーーー
先生、ウィルパワーってもしかして誠実性のことですか? それとも全くの別物?
158/200