【放送大学/まとめノート】総合人類学としてのヒト学(’18)第14回 グローバリゼーションとローカル社会
キーワード
グローバリゼーション ローカル社会 近代 均質化と異質化 環境問題
目標&ポイント
1.近代以前と以降のグローバリゼーション
2.ローカル社会との間に見出せる均質化・異質化
3.ローカル社会に立脚した人類学的調査研究事例をよむ(ツバル)
→ グローバリゼーションの諸相
1.グローバリゼーションとは何か
グローバリゼーション(1960年代初頭~)
「グローブ(地球・球形)」+動きを表す接尾辞
「グローバル化」「地球規模化」
あらゆるヒト・もの・ことが村や町、地域や国家を越えて地球規模で移動すること。
2.近代以前のグローバリゼーション
グローバル・ヒストリー
グローバル化は最近の現象ではない
遥か昔から存在していた
「13世紀世界システム」(アブー・ルゴド2014)
13世紀 ヨーロッパ~中国 交易発達(※地域に多様性あり)
言語・宗教・帝国によって規定された重なりつつもずれる8つの地域的なサブシステムがあり、さらにそれらをまとめる3つの回路(ヨーロッパ、中東、アジア)が13世紀世界システムを構成していた、とした。
「インド洋海域世界」
インド洋西海域世界、ベンガル湾海域世界、東シナ海海域世界から成る三層構造
「ホモ・モビリタス(移動する人間)」
3.近代以降のグローバリゼーション
移動・時間的な速さ・空間的な広さ・頻度・密度
→ グローバル・ヒストリーとは比較にならず
→ ヨーロッパ中心
5次のグローバリゼーション
1.「カトリック=地中海ヨーロッパ世界」(15世紀末~)
海洋を越えた世界進出(大航海時代前半)
ポルトガル・スペイン
2.「プロテスタント=太平洋ヨーロッパ世界」(16世紀末~)
ヨーロッパ世界の拡大(大航海時代後半)
イギリス・オランダ・フランス
アメリカ独立(18世紀)
ロシアのヨーロッパ化
対アジア貿易・大西洋三角貿易が産業革命へバトンを繋いだ
3.非ヨーロッパ世界の植民地化(19世紀後半~)
第一次産品を供給させ、産業製品の市場となることを強いた。
(※一次産品(いちじさんぴん)とは経済学用語の一つ。 産出される製品の中で、自然から採取されたままの状態であり、加工されていない物のことを言う。
4.第二次世界大戦(にはじまる流れ)
連合国vs枢軸国 戦争の世界規模化
戦後→冷戦
資本・自由主義国 アメリカ
vs
共産・社会主義国 ソ連
5.現在進行形のグローバリゼーション
ソ連圏崩壊 → 冷戦体制解体
共産・社会主義の後退
市場経済・新自由主義の拡張
情報技術革新 インターネットの普及
↓
ローカル社会の与える影響
4.グローバリゼーションとローカル社会
例)マック!!
「スローフード」「食育」
インド → 牛✕ 豚✕ ベジタリアン多
ハイハイ、インドのご当地マック!! こちらのご著書でも紹介されていましたヨ(^^)/ ↓
インドネシアではファミチキの隣にごはんをよそってもらえるらしい!
↓
ローカリゼーション
グローバリゼーションの土着化・地域化
5.グローバリゼーションの諸相
ーーーツバルのフィールドワークから
※ここは読んだほうが早い。
重層性・多様性
我々の単純な想像・ステレオタイプ的なイメージを超えたリアルが生まれる例もあるよ、みたいなこと。