『Audible スピリチュアルズ 「わたし」の謎』2
※本の内容よか、個人的な話がメインです。ご注意ください。
昨日も書いたけど、今日も書く。
この本、本当に全編面白いんだけど、今回はその中からふたつほど。
1.同調圧力によって視覚が変容する
ソロモン・アッシュの同調実験(1956)
(※詳しい実験内容はWikipedia参照!)
はしょって結論だけ書くと「やっぱりみんな同調しがちになっちゃう」ことが判明。
どうしてこんなことが起きるのか。
『被験者は正解がわかっていながら他の全員が別の選択肢を選んだことで不安になり、間違っていると知りつつ思わず同じ答えを口にしてしまったのではないか』・・・・と、普通は考える。
が、しかし。
2005年、神経科学者のグレゴリー・バーンズがfMRIを用いて行った実験でエライことがわかってしまった!のだそう。
なんと、同調圧力は人間の視覚に影響を及ぼすよーなのだ。
んなバカな、これ本当!?・・・と思ったけれど、私は自分の身に起きた『ある出来事』を思い出して無言になった。(それはまたのちほど)
2.ステレオタイプ脅威
『PART5 同調性』の章で、ポイポイっと続けざまに紹介されたこのふたつのエピソードを聞いて、私は遠い昔の、我が身におこった謎のパニック障害?を思い出しました。
高校時代の話です。
ある時、私は突然、数学のテストを解けなくなった。
テスト用紙を目の前にすると頭に霞がかかり、シャーペン握ったままフリーズしてしまうという症状が頻発しはじめたのだ。
なぜっっ!?と思った。だけど理由はわからない。
それが具体的にどんなだったかというとーーー
問題用紙左上の1-1、あの最も簡単で短い計算問題を目にした瞬間からフリーズがスタートする。頭の中で何度も何度も式を読み上げてみるが、次に何をすればいいのかを思い出せないのだ。字は読めるのに解き方がわからなくなる。
当然成績はガタ落ち(12点とかですヨ(^^ゞ)。
私は受験戦争から脱落し、その後3年ほどドロップアウトした。
こうなるともう正規の『ふつう』コースには戻れない。私の人生はここで一度ジ・エンドしている。
当時はなぜこんなことになってるのか全くわからなかった。
自分におかしなことがおきているということにだけは気がついていたのだが対処法がわからない。親に隠れてカウンセリングにも行ってみたけど性に合わなくて2回でやめた。
この後私は、結構長々と人生の袋小路を彷徨うハメになる。しかし結婚を機に人生が好転。女には結婚というセーフティネットがあるのだ。ありがたし! そして夫、死ぬまで感謝します。ありがとう。
で、今思うに。
教育虐待系毒父(高校数学教師)による罵声と呪いの言葉の数々(おちこぼれとかおちこぼれとかおちこぼれとか・・・)がステレオタイプ的脅威を引き起こしていたであろうことはまず間違いないし、この脅威の延長線上で発生していたのが例のテストパニックなのだろう・・・・と。
普通に考えるとこうなります。
そうそう、当時は「頭に霧が・・・」と思っていたアレ。「霧がかかっていた場所、実は目だったかもしれない説」出てきてる・・・・なんてことも考えた。これも今となっては確かめようがありませんが。
ちなみにヘタレの私とは違い、妹は早くから本州脱出を狙って北の果ての大学を目指して頑張っていました。模試では常にA判定が出ていたので、皆、安パイとばかり思っていたのですがーーーなんと彼女、センターで失敗した。しかも数学で。
呪いだな、と思う。脳科学的な。
このひとつ前に読んだ本で橘先生は、
とおっしゃっていた。
子供が持って生まれた能力以上のプラスを親が積んであげることは難しいのかもしれない。
が、マイナスを生まないように気をつけることはできる。
親の存在が子供に害を成すものであってはならない。親にできることは子供の人生の邪魔をしないことだ。
132/200 2024.5.15.