大阪から普通列車で行く北陸旅のススメ
こちらのnoteにいつも遊びに来て下さっている方は知っての通り、くろしおは “富山” 大好き人間。
今でも富山愛は変わらないけど、北陸新幹線延伸開業に伴って、愛車(笑)特急サンダーバードが敦賀止まりとなってしまい、正直なところ行きづらくなってしまったのは否めない。
今までみたいに気軽に行けなくるのは残念だなぁ。でも…北陸行きたいなぁ…。
じゃ、どこか探して行ってみよう!
てなわけで、新たな北陸の魅力を発見する旅に行ってきました。
向かった場所は福井県 「若狭高浜」です。
広域で見ると「舞鶴市」と書かれた “市” のあたりがちょうど若狭高浜かな。
そしてこちらが福井県みどころマップ
上記のマップはこちらのフリー冊子の中から撮影したもの。
若狭湾に面した福井県の端っこの町 若狭高浜への旅。
今回は、日にちを変えて違ったルートで行くという突き詰めた旅をしてきたので一挙公開といきましょう!←長くなる予感……(汗)
今年の夏、18きっぷ※で行くもよし。混雑をさけて、ずらし旅をするもよし。関西の人はお得に、関東の方は延伸した北陸新幹線に乗って遊びに来る候補にしてもらえると嬉しいです。
※JR東海の18きっぷホームページが例年とは違い春以降の販売案内が記載されていません。(2024年5月現在)発売を終了するのか…仕様変更の為なのか…分からないけど無くならない事を願いたいですね。
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2024年 4月25日 木曜日。若狭高浜の旅がスタートしました。一度目は大阪から滋賀県を経由し福井県に入るルートです。
朝もゆっくり出発です。
上記を踏まえた上でこちらを見てみると。。。
これなら、普通列車で行っちゃいましょう。あと、気になるのは混み具合ですよね。
この日は平日でしたが、若干混んでいました。新大阪からだと運が良ければ座れるかなぁ~って感じ。
最悪、新大阪から座れなくてもチャンスはあります。それは京都駅で乗客の入れ替えが発生するから。(降りる人も多いが、乗ってくる人も多い)すでに車内に居るのはとても有利です。なので空いた席を見つけたらささっと座ってしまいましょう。今回くろしおは、このパターンで座れました。
あとプチ情報ですが、敦賀行きの新快速は最初12両編成でやって来ます。しかし敦賀に行くのは前4両のみで(敦賀行きは先頭が12号車です)途中の近江今津駅で切り離しがあります。
少しでも人の少ない車両がいいな~と思うなら最後尾の1号車は比較的空いています。進行方向右側(琵琶湖側)に座れる確率も上がります。そして近江今津で前4両に乗りかえる方法。
繁忙期でない限り、近江今津から敦賀まで座れないってことはないと思います。(小さいお子さんをお連れのご家族や移動が大変な方は、最初から前4両に乗車しておくことをおすすめします。)
これも時と場合によりけりですが参考にしてみて下さい。
と、恐竜博士も申しております。。。うむうむ(笑)
駅名標には新たに誕生した第三セクター “ハピラインふくい” のロゴが加わっていました。
敦賀での、小浜線乗り換え接続時間は3分でしたが、間に合うのでご心配なく。18きっぷなら途中下車できますが、今回は普通のきっぷを通しで購入しているので(新大阪から若狭高浜まで)途中下車は出来ません。なので接続時間は短いほうがいいですね。
すでに停車中のこちらの電車に乗り換えます。
出発の敦賀駅から小浜駅までは新緑の山々と田んぼの風景が続きます。
小浜駅を過ぎると今度は日本海が見えてきます。
さらに加斗駅を過ぎると、海越しに若狭富士と言われている青葉山と青戸の大橋を車窓から望めます。
さらに電車は海に近づき、少しの間でしたが徐行運転をしてくれました。
そして若狭本郷手前では青戸の大橋の目の前を走り抜けて行きます。
若狭本郷、若狭和田と連続して「若狭」と付く駅の3つ目が若狭高浜です。
こちらが、ひとつ目のルートです!
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では仕切り直して、次はふたつ目のルートで若狭高浜へ行ってみましょう。
時は2024年 5月3日 金曜日。 憲法記念日で祝日。ゴールデンウィークの初日です。
この日は新幹線の指定座席はどこもほぼ満席。X(ツイッター)では、敦賀駅が新幹線開業初のゴールデンウィークとあって在来線、新幹線ホーム共に人で溢れかえっている様子がアップされていました。
そんな中、大阪から福井県に向かったルートはこちら。
結果からお伝えすると、あれ?今日ってゴールデンウィーク初日やったよな?こんなんでええの?ラッキー!みたいな車内でした。
すべて始発の電車に乗ることができるので好きな席に座れましたし、乗客もさほど多くなく、立ち客もほとんど無しで車内は快適。しかも湖西線経由(滋賀回り)に比べて運賃は660円も安い。
こちらのルートの所要時間が長いのは、福知山で接続待ちの時間がけっこうあるから。しかしその待ち時間を逆手にとって、きっぷを分割して購入するとさらに運賃をお得にすることができます。
まず大阪駅の券売機で福知山までのきっぷを買います。福知山駅に到着したら、ここまでのきっぷしか購入していないので一度改札を出ましょう。そして福知山駅の券売機で新たに若狭高浜までのきっぷを購入。再度改札を通り接続の電車が来たら乗車します。
そうする事で運賃がさらに110円お安くなります。
このように、きっぷが2枚になっても区間がきちんとつながっていればルール違反ではありません。(今回の場合は福知山までのきっぷと、福知山からのきっぷとなり、福知山駅で区間がつながる買い方をしています。)しかし、JRのホームページでは次のように記載されています。
このように電車が遅延したり、運転取りやめになった場合はリスクを伴う購入方法であることや、駅員さんに尋ねても回答は得られないことなどは頭に入れておいて下さいね。
分割きっぷの検索サイトなどもあるようですので交通費は少しでも安くしたい!って方は利用してみてはいかがでしょうか。
今回は福知山での接続の悪さのおかげで(笑)乗り換え案内で運賃を調べていたら、たまたま発見できただけなんです。分割きっぷについては全く詳しくありません。あしからず…。
では、兵庫~京都経由の車窓を紹介します。
こちらは、山と田んぼのオンパレードです。何も考えずに、ぼーっと車窓を眺めるのには打って付けの路線。
進行方向右側、市街地の中の小高い丘に建つ福知山城が見えたら間もなく福知山駅に到着します。
福知山駅に到着!ちなみに紹介した駅はすべて兵庫県に位置しています。
そう、福知山と言えば
JRのホームからでも丹鉄の車両を見れます。
さて、福知山はこれぐらいにしておきましょう。
こちらの路線は残念ながら海はほとんど見えません。福知山~綾部間は街中を走りますが、そこから先は山々を縫うように若狭高浜を目指します。
途中、西舞鶴では再び丹鉄と出会います。
次の駅、東舞鶴で乗り換えでしたが同じホームでのドア to ドアだったので写真はありません(汗)
さぁ、若狭高浜はもうすぐです。
敦賀から小浜線に乗車した時に見えた若狭富士こと青葉山は、こちらのルートの では青郷駅あたりで、間近に望むことができます。が…
若狭湾越しに見える青葉山はミニ富士山のような形をしていて若狭富士と言われたら、ホントだ!ってなるのだけれど、青郷付近から青葉山を見ると…
まずはその前に、海越しから見た青葉山を見てみましょう。若狭高浜滞在中に撮影したものです。
そして青郷駅付近から見ると、、、
ちょっとした角度で全く違った形を見せる青葉山です。
さぁ気を取り直して、列車は清々しい新緑の中を走り抜け、この日も無事に若狭高浜駅に到着です!
乗車した日にちは違いますが、この旅で小浜線を全線乗り通したことになりました。
この小浜線は2022年に全線開通100周年を迎えていて、とても歴史のある路線です。通しで乗車すると山あり海ありでとてもいい眺めを車窓から楽しめると思います。
☆ まとめ ☆
☆湖西線経由 滋賀回りルートだと運賃は割高になるけど車窓からの眺めは琵琶湖に始まり、山や田んぼの風景、最後は日本海と様々な景色を楽しめます。だけど湖西線は乗車率が高めなので、眺めのいい席に座れるかがカギになってきそうです。
☆福知山線経由 兵庫~京都回りは乗客もあまり多くなく、ローカル線らしいのどかな景色を眺めながら列車を乗り継ぐことができます。そして特急や観光列車など、たくさんの鉄道を見ることができるので電車の好きなお子さんは楽しい路線になるのではないでしょうか?
しかし大阪~福知山区間に関しては、18きっぷシーズンは少し混み合います。(みんな天橋立に行きがち←私も行きました(笑))
18きっぷの一回分の値段は2410円。(2024年春の値段)福知山経由の若狭高浜までの運賃は3080円。670円の差をどう取るか。。。ずらし旅でゆったり行ってもいいかなぁとも思います。
18きっぷで行くなら湖西線経由の滋賀回りのほうがいいかもしれません。運賃のお得度も高いです。新幹線開業で賑わいを見せる敦賀で途中下車もできますしね。
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では最後に、東京から北陸新幹線で若狭高浜一泊旅をすると想定して調べてみました。
東京発敦賀行きの新幹線は1時間に一本のペースであるようです。始発に乗っても、その次に乗っても若狭高浜の到着時間は同じです。
(こちらは平日ダイヤの乗り換え案内ですが、土日ダイヤでも運行は変わりません。(2024年5月現在))
せっかく福井県まで来たのですから、6時16分のかがやき乗車で接続待ちの間にサクッと敦賀観光なんてどうでしょうか?
駅から歩いて行ける距離におすすめの神社があります。|気比(けひ)神宮です。
ここは白銀通りといって敦賀駅前のメインストリートにあたる道。中央は車が走りますが歩道がとても広く取られていて歩きやすく、その脇は商店街になっているので食事処もあります。
この歩道に銀河鉄道999のモニュメント像がたくさん点在していて見応えあります。
これらを鑑賞しながら気比神宮へお参りに行くのはいかがでしょう。
なぜここに銀河鉄道999なのか?
敦賀は鉄道と港のまちだそうで敦賀港100周年の記念で松本零士さん監修のもと設置されたみたいです。宇宙戦艦ヤマトのモニュメント像もありますよ。
行きはこんな感じで若狭高浜へ。
そして帰りはこんな工程にしてみました。
福井駅の途中下車はおすすめです。
駅ナカ(改札外)には木製の恐竜の骨格標本をはじめ、駅舎も駅前も恐竜ワールド!なかなか攻めた景観になっています。くろしおは西口側駅舎に描かれている恐竜壁画がすごいなぁと思いました。トリックアートになっているようです。
夜はライトアップされているそうなので、遅い時間の福井駅到着でも楽しめます。夜のほうが恐竜の迫力が増しそうですよね。
駅周辺を楽しんだら夕食を福井のご当地グルメである、越前そばやソースカツ丼を食べるのはいかがでしょう。
新幹線開業で新たにできた 「くるふ福井駅」 で食べることができると思います。そして帰りの新幹線のお供には福井の銘菓 羽二重餅をぜひどうぞ。
福井を満喫しちゃうと、ちょっと東京着が遅くなるかな。
ヤバい…また5000文字ならぬ6000文字を超えました(泣)
次回は、若狭高浜にスポットをあてて紹介します。
では、また。
くろしお
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