挙動不審の訳。
私はよく挙動不審だと言われる。
確かに自分でもそう思う。
外に出るとなぜか人に見られているような気がして、
落ち着かず、ソワソワしてしまう。
人が少なければ少ないほど安心する。
人が多ければ多いほど、
誰かに見られてるような気がして、疲れてしまう。
おそらく自分に自信がないことが原因だと思う。
自分に自信がないから、
人によく思われることで
自分の価値を見出している。
人から嫌われれば、自分に価値はないと思ってしまう。
なので、人から変に思われたり、
嫌われたりすることに異常なくらい恐怖感を覚える。
それこそ、
スーパーに行くのですら、
なんだか見られてるような気がして疲れるし少し怖い。
おそらく、幼少期から人と比べられ、
何か秀でたことをしないと褒められなかった家庭環境や
いじめが多くてびくびくしていた中学校時代等、
原因は1つではないんだろうなと思う。
いい子だと思われなければならない、
いい子じゃないと生きてる価値がない。
そんな気持ちが身体中に染み込んでしまっている。
だから、人がいると
見られていることなんてほとんどないのに
いい子でいなきゃとビクビクしてしまうのだ。
そして挙動不審になってしまう。
なるべく会社や学校、
どんな組織でも普通にするよう努力してたけど、
いい子でいなきゃ、嫌われないようにと、
内心はいつも落ち着かなかった。
仕事中は特にいい子モードで疲れるから、
休憩中や移動中にまで気を遣いたくなくて、
休憩室でも食べ終わったら基本寝てるか、
移動中はなるべく誰とも視線を合わさず、
気が付いてないふりをした。
なんなら、人にもよるが友達と会う時ですら、
いい子モードでいる時は多かった気がする。
なんだかずっと息苦しかった。
そんな中結婚したことで、
なんなら実家よりのびのびと暮らせる家ができ、
いい子でいることの意味を考えるようになり、
長期的にみると利点があまりないことに気がついた。
いい子でいることは
その場を穏便に済ませるのにはいいかもしれないけど、
自分は疲弊するし、そこで穏便に済ませたところで
結局またどこかで問題が露呈してくる。
いい子モードで過ごした人とは長く続かない。
仕事は引き受けがちだから
気がつけば自分ばっかり仕事をしている時期もあった。
そう、いい子でいることって損な事が多い。
損な役回りをしている自分に
無理矢理価値を見出している時もあったけど、
30代過ぎると疲労の方が大きくなってくる。
そしてなんだか無理しすぎたのか、
疲れ果てて体調を崩すようになり退職した。
なのでいい子でいることを少しずつやめることにした。
もっと自分を大切にすることにした。
とはいえ、染み付いたいい子モードは、
なかなか抜けるものではなく…
今とっても苦労している。笑
誘われても行きたくないものは断るようにしたり、
家族内でモヤっとしたことはすぐ伝えるようにしたり、
一人で歩いている時に堂々と歩くよう意識したり…
普通の人には当たり前に出来ていることを
少しずつできるように意識して行動している。
最近は意識して行動した成果なのか分からないが
人目を気にせず自分の好きな服を着てみたり、
時にはヨレヨレのTシャツ、ダボっとしたズボンで
出かけられるようになってきた。
大好きな洋服は、
堅苦しくなく背伸びしてない格好で動き回るのが
今は一番合っている気がする。
なんか息してる感じする。
ちょっとずつ進むしかないけど、
自分の存在を申し訳ないと思わず、
今の自分をちゃんと自分で受け入れて、
その上で生き生きと人目を気にせずに生きられるようになりたいなー。