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アイドル論〜応援編〜
私は女子高育ちなもので、中高時代周りに贔屓の男性アイドルがいるクラスメイトを沢山見てきた。
その時にいつも感じていた一つの違和感がある。
誰かを応援するにあたって、1番相手が嬉しいのは
『私はあなたを心から応援してます!大好きだよ!』
という大きな声援だと思う。
その声援を相手に届けるためには少なからずアピールが必要だと思うし(Tシャツ着たり、ペンライト振ったり、ライブで名前読んだり)
自分が応援してる人なんだから堂々としてたらいいのに。と思うのに、
日本人の性なのか、その行為に恥を感じがちだったり、あまり堂々としなかったりする。
そして応援する期間が長くなると
「私は彼のことわかってるから」
という謎の【架空の恋人スタイル】のスタンスで構え始める。
(←こういう子は会話で贔屓のアイドルの話ばかりするのに
枕詞大体「〇〇(好きなアイドルの名前)ってこういうとこあるからさぁ〜」からはじまる)
そんな女子たちを見ていて、とてもとても不思議だった。
今私が応援してもらう立場になって、そんなことをたまに思い出す。
やっぱりライブで嬉しい!と思うのは
黄色いサイリウム持って私の名前を読んでくれる人だし、
Tシャツや特攻服なんか作って
『大好きだよ!応援してるからね!』
と言ってくれるファンはとても嬉しく感じるものだし、何がするたび、SNSを拡散してくれたり、応援してくれたり、そんな健気な応援ってとても心に響く。
一方で悪気はないのだけど
「あなたってこういう子だもんね」
とか
「あなたってあのときああだったもんね」
「あなたのことだからどうせこうでしょ」
みたいな謎の【お前は俺の階下だぜ感】を振りかざす人もスーパー稀にだが現れる。
(そして悲しいことに全ての言葉を上から投げかけてくるタイプが多い)
身近に感じてくれているのはとても嬉しいことだけれど、毎日
『今日も応援してるよ!好きだよ!』
と言ってもらう方が何百倍も嬉しいのになぁ。
とそのたびに思うんです。
だって別にお前のことよく知ってるぜ。
なんてわざわざ言われなくても、よく知ってくれてることくらい【好き】の一言でわかるじゃない。
言葉って難しい。
けど
意外と単純な言葉の方が伝わったりするものですね。
シンプルイズベストとはよく言ったもんです。