アーティファクト・グラス
やぁ、いらっしゃい。いつも来てくれてありがとね。
夜寝る時、熟睡出来ないことが多いんだけど寝ながら色々考えてるんだよね。
無意識だよ、基本的に何か問題があって解決する手立てを考える系。
やっばいよね、そのまま起きたら何のことだか訳分からずに解答考える。
思考を巡らせることが多い、なんてかっこいいこと言ってみる。
人工芝業界。
ここ最近、人工芝に日の目が当たりつつあるらしい。
元々、水面下で低空飛行ながら安定感のある業界みたいなんだけど、何らかのブームがあって一気に人気爆発して現在でも勢いは続いている。
日本や中国等のアジア圏での人工芝の市場規模は、2022年時点で1,700億円。
主には個人宅を中心に需要が急拡大。
住環境への意識が高まったコロナ禍で成長が加速しているものだと言われている。
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世界的なトレンドとなっているそうで、世界での市場規模は、2022年に33億7,910万米ドルも需要が増加する見込みだそう。
2,029年には国内でも2500億円の市場成長が予想されていて、今後150%を上回る成長予測が立てられるほどの一大産業。
ステイホームから見直される自宅DIYの後押し恩恵も多い業界だね。
今回はそんな人工芝のお話だよ。
芝職人。
Y氏は人工芝設置専門で働く職人さん。
元々は営業職をしていて、行き詰まるところから転職。
手に職を付けられたらということで行き着いたのが人工芝業界。
既に世間はコロナ禍とういことで、対面中心のアナログ営業職だと数字を取ること自体無理ゲーな時代。
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多くの営業マンが転職を考えた3年だっただろうなと思うところがあるね。
元々手先が器用なY氏としては、「これはイケるんじゃないか」といった感じで最初から手応えを感じていた。
お庭系業界は、数社大手広告代理店がリスティングやSNS広告で大量に問い合わせを集めるスキームが出来上がっている。
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紹介手数料は高いが、職人企業からすれば難関の問い合わせを軽くクリア出来るというのがありがたいシステム。
紹介手数料は一般的に受注額の30%。
ぼったくりーー、なんて一瞬思うけど、毎月何千万円も広告費をかけて発信している業者から見れば当然だろと。
世の中、上手く出来てるもんだよ。
営業周り。
アポは毎日10~15件、問い合わせが入る。
もっと増やすことも可能だが、基本的に企業内でさばける量だけ受注するといったスタンスだね。
Y氏はそのまま問い合わせ先に営業に向かい、人工芝のサンプル。手触りや長さって結構差があるらしく、高価なものほど肌触りが良い。
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多くが庭があるお家で、小さなお子さんがいても怪我しないような空間づくり。ベランダ部分を歩けるよう。パターゴルフ空間用。屋上でバーベキュー空間の足回り。
などなど、自宅の一部分の雰囲気がガラッと変わる為、施工実績のあるビフォーアフターで大体イメージは事足りる。
職人でありながら営業も出来るY氏からすれば、需要のある相手に対して提案するという流れは非常にイージーなビジネス。
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施工価格は1㎡辺り4~5,000円。高価なものなら10,000円といったものも。
よくある顧客層、10坪くらいのお庭で大体15万円税別くらいが相場って感じ。
ベランダとかだと、安くなっちゃうけど時々広々とした家もある為、蓋を開けてみるまで規模感は推測の域を出ない。ある種ガチャ要素も楽しめる、のかな。
やはり昨今、競合も出てくる業界の為、大体3件に1件決まるかどうか。
Y氏は優秀で3件に2件の勢いで、その気にさせるのがお上手だった。
メリット・デメリット。
これらは実際敷いて実感しないことには伝わりづらい話だけど、人工芝にもいいとこ悪いとこはもちろんある。
・天然芝より耐久力がある。
・施工後のメンテ不要。
・年中見栄えが良い。
・肌触りがよく、土やコンクリートより怪我が少ない。
・雑草を除去出来る。
・水洗いOK。
メリット面はこんなところかな。
これだけ成長産業だけあって、メーカーも多くトライアンドエラーを繰り返して改善が行われている。
悪いと判断される点はどんどん排除され、今だと随分クオリティも向上している。
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逆にデメリットを上げれば
・業者がやや高い。
・DIYだと手間、ズレる。
・景観が一定で季節感ゼロ。
・経年劣化でヘタる。
などなど。
まぁ、これらは仕方ないね。
あとバーベキューとかする場合は防炎芝を選ばないと火気厳禁となるため、種類選択が必要になる。ちょっと高くなるね。
ちょっとしたリフォームって感じもするので、聞いてみてやめとこうって人から契約をしてもらうのは難しい。
利用シーン。
最近では、一般宅に関わらず人工芝の需要が高まっている。
さすがにY氏の手には余る案件ではあるが、学校のグラウンドを人工芝で一面張り替える。飲食チェーン店舗のキッズスペースを全部人工芝で統一する。
等々、人工芝の良さが事業所単位でも採用されているそう。
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室内型保育園とかも今後需要は高まっていくだろうね、怪我が少ないって保護者からしても大きなメリットだよ。
企業も今どき、サービスを提供するだけじゃヌルすぎる時代。
どんな業界だって必ずライバルがいる訳だし、そことの差別化を広げていくことが求められる。
そこを怠ってしまうと、あんましいい状況は待ってない訳。
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逆にしっかり対応していくことで、口コミや拡散効果も期待出来る。
時代は他馬力による認知拡大だよ。
どんな商材にも「何故」がある。
何故、この人工芝にするのか。逆算で提案出来ないと、売れるものも売れない楽しい世の中さ。
これから。
器用なY氏は施工も補助で行うこともある。
ただ、結局のところ営業のセンスを買われることで、メインの仕事は営業と顧客対応になっている。
当初の思惑と違う展開になってしまったY氏ではあるが、現状の職場環境に不満はない。
楽しくやっているなら、それはそれでいいんじゃないかなって私としては思うけど、この手のタイプは野心があるからね。
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仕事をしていくうちに、単調さを感じることにないかねない。
営業として後継を育てる職になるよう、企業体制が変わるかフルコミッションで収入を上げていくか。
何らかの行動を起こす時が来るんじゃなかろうか、なんて思ったりする。
周りの知り合いが独立など助言する人とかいると、尚更加速しそうな感じだね。
どの形に落ち着いていくのか。今はただ静観といったところ。
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