占いはお好きですか？
やぁ、いらっしゃい。今日はいい顔してるじゃない。知らんけど。笑
この「知らんけど」一部ローカルな言い回しで、基本的に悪意はない表現。
適当な事言うけどごめんね、許してちょんみたいな感じかしら。
推測を述べるときの保険とも言える。断定表現は何となく避けたいからね。
信じるも信じないもあなた次第。なんて話も昔あったよね。
占い産業。
そういや、占い系のお話ってあんまししてなかったな。
私自体がそこまで信心深いタイプじゃないもので、気にもとめてなかったんだけど案外占い師さんっているもんなんだね。
時々、紹介とかで占い師さんが出てくることあるけど、話をする機会すらなかったので会ってみたのが数年前。
ちなみに占い産業の市場規模は何と約1兆円と、結構なお金が動いているそうだよ。
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タロット、オラクルカード、ヒーリング、霊視、西洋占星術、四柱推命。
他にも数え上げればキリがないくらい種類も豊富。
その各々にプロフェッショナルがひしめいている。
ほんとにそんなの分かるのかしら。と疑い深い日本人。
信じるも信じないもあなた次第。ってね。
今回はそんな占いのお話だよ。
どこどこの母。
K氏は占い師として、このかた３0年近くと筋金入りのプロフェッショナル。
「新宿の母」というワードが一時とても流行ったことがあったけど、それをオマージュして「◯◯の母」と呼称される。◯◯は店舗の地域名だけどここでは伏せておく。
割とどこでもいそうだけど。笑
手相から始まり、四柱推命、数理、五行易、気学、方位学、タロットなど、様々な占いを修行すること、15年間。
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地域では割と名の通った神社で占い師として商売をスタート。
そもそも、多くの人が訪れる場所のため、時代の後押しもあり非常に繁盛したそうな。
早い段階で、テレビ取材などにも取り上げられ平成初期から中期にかけて、占い好きの女性を中心に人気を博すこととなる。
ただ、路上での占いは色々大きな力もあるようで、程なく近隣に小さなお店に追いやられる形で占いの館運営が始まる。
ライバル過多。
本心はなかなか出してくれないK氏だったが、バブリーな時期を過ぎた現在、お客さんをもっと集めたいという意思が感じられた。
K氏の占いの実力云々に関わらず、今は令和の真っ只中。
どんどん新鋭の占い師が、新しいジャンルのメソッドを繰り広げSNSで惜しみもなく露出し、個人的人気を獲得していくこのご時世。
ビジュアルも今どきウケするような占い師も多い。
見てもらいたい、と思う年代層を取り合う様子はさながら戦国時代。
zoom会議をしようにも慣れず、常にデフォルトのカメラオフ。
カメラオンの仕方がなかなか分からない。等々、高齢にさしかかるK氏には少々気の毒と言わざるを得ない情報戦。
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ベテランの占い師といっても、テクノロジーの進化とオラクルはまた別ジャンルということかもしんない。
PC設定と簡単な動作方法などのDXに、随分お付き合いさせていただいたもんだよ。
世代間ギャップというのか、アナログなタイプの伝統は占い師であるK氏には、高年女性を中心に時々若い方々も来店するといった感じだった。
対面強者。
個々までの話はまぁ、あんまし占い関係なかったね。
ただ、占い師もコロナ禍では苦労してたんだよってお話。
実際、話をしてみるとK氏は静かに聞く。
私も聞く方だけど、話す方を演じてみてと言われ話す側として会話をする。
会話が途切れない範囲で、一つずつ質問をして回答をする。
内容にひっかかる部分があると、そこから深掘りして質問が入る。
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いつの間にか、何話してんのか訳分かんなくなってくる感じ。
今思い返しても、狙いが分かりづらい会話の流れだったなと思う。30分くらいじっくり対面して一段落した。
その後、今後の私について色々話してくれた。
結構前だからちょっとうろ覚えなんだけど、そういや仕事面で大きな壁が来るとか言っていた記憶があるね。
それがいつなのかとまでは明言していなかったけど、おかげさまで大絶賛、壁が高い高い。
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「人生の運勢を信じて思い行動し、待つべき時には焦らず待つ。
そうすれば叶うもの。人生は必ず開運していく。」
そんな感じのお話だったことは覚えている。
メンタル向上エネルギー系というか、対話を通じて自身の改善や行動方針を見直す余裕を持つ指導のような印象を持った記憶がある。
少しひねくれている私だけど、年齢差によるものか多少権威を感じて素直に受け取ることが出来たのは不思議だよ。
開運、待ってます。
苦労話。
K氏も占い師として長いが、普通に業者として会話する分には普通のお婆ちゃんって感じだった。
元々好きで占い師になりたいと思った訳でもなく、早い段階で独り身になり、子供はいないけど職もない状態で世間に放り出された当時のK氏。
生きていくにしても何すればいいものかと、たどり着いたのが手相。
「今はどん底でも、自身の運勢を信じて行動すればやがて開運する」
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と言った類の話を聞いたのか、占い師でやっていこうというのがおよそ30年前のお話。
何となく聞いたことがあるような話。
基本的にバッチリ現状を当ててくるタイプと、やんわり将来に対して不安を排除し、安心させるタイプの占い師がいるのかな。
大体の人が当てはまる話をする。
そんな寂しい話じゃなく、しっかり対話する中で相手の悩みや、潜在的に言ってもらいたいこと。
それらをしっかり汲み取って話を構成する。
対話力と人心掌握術の専門家。
そんな印象をK氏に持った。
これから。
K氏は謙虚だし、苦労してきただけに安定を望むタイプ。
この激動の世の中。確実に今まで通りの生活だと苦労する世帯が徐々に増えていくことは間違いない。
人生相談の一面も持っているのかいないのか。
占いで解決の突破口を求めてくる人は未だ多くいる。
恋愛運などももちろん定番で占うことが多いが、案外K氏はリアルで切実な経済的不安。
あとは家庭的不安。将来的不安といったディープなお客さんが多いそう。
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しかも意外というか、聞いてみて納得出来る話だが、恋愛占いは単発が多く、ディープなものは半年から一年でリピートする人も多いそう。
そんな安いもんでもないのに、まずまずお金かけるんだなぁと思いつつふと占いの市場規模の大きさを思い出す。
K氏のお店は今日も賑わうことこそないが、ちょくちょくお客さんが来ているのだろう。
自分の人生、どうなるかどう変えるか。
信じるも行動するも、あなた次第。
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楽しんでもらえたら最高です。
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