「紫」というよくわからない色

「紫」といったときになにを思い浮かべるだろう。
花や野菜、果物あたりを頭に浮かべる人がけっこういるんじゃないかと思う。

紫色の花と検索して出てきたフリー素材の写真

私は正直なにも思い浮かばない。
正確にいえば、あらゆる候補は出てくるけど、それらから決定することができない。
というのも、私は多数派色覚がいうところの「紫」がよくわからないからだ。
なんとなく「鮮やかで深い青」ぐらいに思っていて、でもそれは多数派的には紺だったり、水色だったりする。
紫色の絵の具が使用された絵はたくさんある。

Milton Averyの絵、色を見分けるアプリを使ったところ右側の海が青紫と出た。

風景が描かれている場合、画家はおそらくそこに「紫み」を感じて紫色の絵の具を使う。
しかし私はこの絵の海に「紫み」は感じておらず、「鮮やかで深い青」だと感じていた。

こんなふうに多数派色覚と少数派色覚にはそれぞれしか理解できない色がある。
私の制作はこの「伝わらなさ」が大前提として横たわっている。

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