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やっぱり、青い鳥を探しに行こう

チルチル・ミチルの”青い鳥”は有名な童話。大抵、童話って、そこに”教訓”が隠されているんだよね。
”青い鳥”の場合は、”幸せはすぐ側にあるけど、なかなか気づかないもの。”というものが含まれている

子供だった私は、童話を読み、”そっか、青い鳥はお家にいるのか。” と、素直に理解し、自分の家族、住んでいる町の中の青い鳥に気づこうとしたものです。

しかし、”きっと、青い鳥ってこーゆーことを指すんだろうなぁ。”、”こーゆーことを幸せって言うんだろうなぁ。”とは理解はするけど、さっぱり、実感できなかったんです。

どうしても、目の前の鳥が青く見えなかったんです。だから、青い鳥を探しに行きました。

高校卒業と共に、親元を離れ、地元から東京へ、それでも、青い鳥は見つからず、遂には海外にまで足を伸ばし、カナダを経て、ニューヨークに辿り着き、気がつけば、約30年と言う年月が過ぎていました。

で、結局、青い鳥は見つかったかって?

はい、見つかりました。

ニューヨークで? それとも、やはり、日本?それも地元石巻にいたよってオチ?

違います。

青い鳥は、自分の心に棲んでいたのです。

どこの場所に住もうが、どんな会社に働こうが、どんな地位を築こうが、自分が幸せかどうかは、自分の心が決めるもの。

沢山、人生の旅をして、多くの経験をし、時には挫折を味わい、漸くです。
ああ、青い鳥は私の心の中にいたんだ、と気づけたのは。

今の時代、インターネットでなんでも知れる。
態々、その場所に行かなくても、体験した気になれる。もっと、言えば、旅に付きものトラブルもストレスも感じなくて済む。
バーチャルリアリティの世界はこれからもっと加速していくでしょう。

でもね、私が、童話を読んで、真意は理解出来たけど、実感出来なかったように、バーチャルリアリティでの体験、ネットを通じての理解には限界がある。人から言われた言葉も然り。一瞬、分かった気になっても、そう簡単には自分の中まで染み込まない。

そこに青い鳥はいる。一番身近にいる。心という自分の一番中心地。

その鳥が青に見えるには、やっぱり、旅は不可欠なのさ。












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