鶏には足を向けて寝られない。
鶏さん、本当にいつもありがとう。食卓を彩ってくれて。子供たちの栄養となってくれて。本当にあなたには足を向けて寝られないよ。
今日も今日とて鶏肉を焼く。我が家はよく手羽中を買い、それを焼いて塩コショウで味付けしたものをよく食べる。これは間違いないリスト10位圏内に必ず君臨し不動の地位である。
これを残された記憶も「えぇーまたこれー?」と言われた記憶もないほど優秀なのだ。
だいたい、何を焼いているか覗きにきたおちびさん達は「うわぁ、おいしそー」といって去っていくのである。
献立がたてられない、体調気力ともに波のある私にとって手羽中は本当に助けられてきた。
どんなにしんどくとも肉を焼くくらいはなんとか出来るので献立に悩むと雨の中だろうが嵐の中だろうが頭痛がガンガンしてようが自転車を飛ばしてスーパーへ行き買い求める。
とにかく、この肉を焼く。あとは玉子や青ものが少し入ったスープを作る。納豆にもみのり。鮭フレーク。完璧だ。
切る手間もいらない。なんなら気分がいいとカレー粉をフリフリしてカレー風味にすることだってめっちゃしんどくてもなんとかできる。
もう少し余力があるなら、生姜やにんにくごま油に浸けて揚げてもいい。白ごまをふりかければ最強だ。
食わず嫌いのおちびさんたちに何を?と悩んだら手羽中さま。あなたが助けてくれます。
困ったら鶏肉を焼く、揚げる、蒸す。するとなんとなく主菜になってくれる。
塩コショウでも、ウスターソースでも、ぽん酢でもなんとなくそれとなく美味しくなってくれる。
料理のりの字も知らなくてもいい。焼くことだけ出来たらなんとかしてくれる。それが鶏さんのすごいところだ。
頭がいたい。気が滅入る。身体が一ミリも動かないし動かしたくないとき。焼くだけでお腹を満たし食事という役割を果たしてくれる。
これからもたくさんお世話になると思う。だからこそ鶏さんに感謝し残さず食べる。美味しくいただく。そのことに尽きると思う。
今日も疲れた。ご飯作るのやだ。そんなとき冷蔵庫を開けて、鶏肉があったら。ラッキーだ。