思い出を綴る2/我が家へようこそ
自動車に乗せ家に連れてきたものの当家には大型犬(ゴールデンレトリバーとシベリアンハスキーのミックス)が先住していた。気立てのよい彼女はこの時17歳で2度の腫瘍摘出手術を行っていたため、私たちは行き先が決まるまで小さな客人に食事と寝床を用意しようという想いでしかなかった。
庭先の納屋で匿うことにし、背丈の5倍はあろうかという段ボール箱に3人を誘い、柔らかくして鰹節をかけた白米と牛乳を置いた。いま思えば牛乳には下痢やアレルギーを引き起こす危険もあり、どちらかといえば鶏肉好きな彼ら