vol.109 クモリレンズで夜ポトレ。
vol.101 Canon50mmF1.2を導入した|緋色のHiro|note
Canonの50mm F 1.2(L39マウント)で夜スナップした日にもふりささんをこのレンズを使ってポートレート撮影させてもらいました。
普段のよく写る現代レンズ、クセのあるオールドレンズとはまた違うクモリダマレンズによるポートレートのお話です。
このクモリレンズ50mm F1.2(L39)に変えての初めてのショット。
EVFでも液晶でもピントが合っているか分かりにくく正直怖かったけどクモリが強い光をちょうどよく分散したのか幻想的な写り具合が素敵だった。
もふりささんもこのもやっとした雰囲気を気に入ってくれたようでこれ以降はこのレンズで撮影することになった。
写りすぎないことがこれほど魅惑的な結果になるとは思いもよらず、想像していたよりももふりささんの雰囲気とも合致して夢中でシャッターを切った。
F1.2ではなくF2.8まで絞ったくらいがちょうど良く、光源もふんわりと映し出してるところが気に入っている。
クモリレンズ*もふりささん*夜撮はまるで記憶の中のワンシーンのような写真がたくさん撮れてとても楽しい。
どこかで見たような、何か見覚えがあるようなそんな印象をこの一枚から自分は感じました。
古いフィルム映画のワンシーンのようだ、かっこよくも懐かしく。まだ海外がそれほど身近ではなかった頃のフランスを舞台にした映画のようだ。
運よく水蒸気の噴霧が始まった。
このレンズで切り取ると何か異世界感が出るのが面白い。
光の強いところと光が弱いところでのギャップがこれほどあるとは思いわず、少しこのレンズを使い倒したい気持ちになります。
今回、このレンズを使って撮った写真を見返しているとなんとかく懐かしいような寂しいような印象を受け、それが何なのか本当に悩みました。
その懐かしくも寂しい印象を受けた正体は記憶の中の消えていく初恋だったり別れた恋人の顔が思い出せなくなるような感傷を映し出すのにぴったりなのではないでしょうか。
記憶の中のあの時、場所は思い出せるけど彼女がどんな顔をしていたか時間が経てば経つほど思い出せなくなるような、そんな印象を写真全体から受けました。
そしてそれはきっとレンズのクモリ具合もそうでしょうが、もふりささんの被写体としての魅力が掛け算になったからこの結果が導かれたのだろうな。
また次回このレンズを使うときはもふりささんと夜撮で使いたいと思います。
model:もふりささん
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