vol.221　個展作品　モデル：Victoriaさん

2023年12月16日 09:22

緋色展の展示作品モデルさん11人目はVictoriaさん。

今回の個展において唯一、大阪のモデルさんであり海外出身、そして初めましてがこの個展用作品撮影というVictoriaさんを知ったのはYoutubeでした。

きっかけ

仕事から帰ってなんとなくパソコンでYoutubeを見ていたらチャンネル登録してあったあしやさんという方の動画が公開されたという通知が届きました。
普段は動画更新の通知などはどのチャンネルのものでも無視するのですが、この時はなんとなく通知をクリックした先にあった動画がVictoriaさんの紹介動画でした。

その時の動画はこちらからです👇

https://youtu.be/tcUjwGOw9lg

その動画の概要欄にVictoriaさんのInstagramのURLが貼ってあったのでフォローしたらすぐにフォローバックとお礼のDMを頂き、そのやり取りの中でモデルさんとしても活動されていることを知り、オファーを出させていただきました。

「　街 ~city~　」
Model ：　Victoriaさん

初めてVictoriaさんを知ったのは今年の1月末になる。
あしやさんというyoutuberさんの動画にゲストとして出演されているのを見た時だ。
動画を見た時の第一印象はとても綺麗で、声も透き通っているなと感じたがそれ以上になかなかに面白い女性だなと好感を感じた。その時の動画はまだ残っているので興味のある方は探してもらえればと思う。

その後VictoriaさんとはInstagramを通して繋がるわけだがずっと気になっていたことがあった。それは「なぜ大阪に魅力を感じたのだろうか」だ。動画の中では理由をお話ししているがそれでももっと根本的な何かがあるかもしれない。それを作品にできないかと思案した瞬間、思いついたのが今回の作品だった。

ここで一つ、テーマでありタイトルでもある「街」という漢字の成り立ちについてお話ししたい。この「街」という漢字は「十字路」を表しているということだ。

そして想像して欲しい。

元々は小さな集落の中にあったであろう小さな十字路。他の集落との交流を通じて発展し村になり、その村も十字路を中心に他の村との交流から発展し町になり、発展した町には他の町から交流を求めて人が来る。来訪者が通るのはもちろん十字路である。そうやって発展していく過程で町は街になり、より遠方からの来訪者を受け入れる土壌をそこに生きている人々が知らないうちにゆっくりと文化として内包していく。

街（十字路）は時に他地域からの来訪者と軋轢を生み衝突もしたことだろう。それでも他民族、他地域、他国からの来訪者を受け入れる土壌の上に来訪者らが持ち込んだ文化を吸収、発展させることでその街独自の文化と言われるものを形成していくのではないだろうか。

自分は考える。「街」とはそこに住む人々が意識していようがいまいが関係なく、その発展過程において広く自分たちとは異なる容姿の人々、異なる言語、異なる文化を受け入れ続けた結果として現在の「街」の姿になったのではないだろうか、と。
であればVictoriaさんが大阪に来たのは偶然でも、来訪者を受け入れ発展してきた過去を持つ街に彼女が拠点を置いたのは必然であり、遠い国から来たVictoriaさんとの『邂逅』は来訪者を受け入れる土壌を作り上げてきた過去の人々から現在に生きる我々に送った一つのメッセージなのかもしれない。

こちらがVictoriaさんと作り上げた作品のキャプションです。

実際の展示がこちらになります。
展示のテーマはいくつかあるのですが、メインの4枚の展示方法で十字路と東西南北を表現し、時間の経過をメイン4枚の周りに配置した12枚のパネルでアナログ時計の表示と歯車の一つであるガンギ車をイメージしています。