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vol.181 初の個展やります。 緋色展-緋色は何色、どんな色?-
※今回の記事は、その都度書き足し加筆修正が多く話も前後しとても長いです。それでも一カメラマンが個展をやろうと決めた経緯など語っています。
この記事を書き始めたのは2022年10月13日。
じつはこの2か月前の22年8月に個展をやりたいと漠然と思い、いくつか作品を考え始めました。
でも、2022年の8月に個展をやりたいと考えたところで実際に個展のための行動は起こせませんでした。
なぜなら
11月 REAL PORTRAIT NAGOYA2022
12月 るりか展
02月 フィルムポートレート展(主催)
03月 REAL PORTRAIT TOKYO23(TEAM PENTAXとして参加)
と、たくさんの展示の準備がありそれに追われる日々。
そこで、個展に向けて考えたことや思ったことをここに備忘録として書き足す日々だったわけです。
それを今回、無事公開できる日が来たことが夢のようです。
きっかけ
個展をやりたいと思ったきっかけは何だろうと何度か文字に起こそうと思ってもなかなかうまく表現できません。個展をやりたいなと思ったのは22年8月の半ばぐらいで、本当に突然やってみたいと思い立ったんだと思います。
ただ、表現したいなとか撮りたい作品があった。
それをSNSよりも実際に見てもらう方が伝わると思うと考えたからこそ自分だけの作品を展示する場所として個展をしたいと思ったのかもしれません。
たぶん、文字に起こすとこんな感じになります。それでもあの時の展示をしたいと思った感情を1割も言い表せていないような気もします。
それくらい自然と、個展をしたいなという感情と衝動があり、そこをゴールに行動することになりました。
後付けの理由ではありますが23年2月にFilmPortrait展というグループ写真展を開催しました。その時になんとなく自分が個展という展示を選んだ理由が見えてきました。
それはグループ展では表現できない、展示しきれないなにかをやりたいという気持ちがあったからなのではと思います。
グループ展にはグループ展の良さがあります。
仲間と作り上げる達成感、自分にはない感性で作り上げられた作品、そして展示の方法などグループ展では自分の視点とは違う見方ができる最たるものだと感じます。
ですが、自分の世界観を100%表現できるかと言えばそうではないと感じます。自分の世界観と言えるほどの世界観を持っているわけではありませんがそれでも自分が表現したい世界観があるなら自分だけの展示会をやってみてもいいだろうと。
最後のひと押しは「みーこさん」
個展やりたいなと思ったはいいけど、どうしてもこの個展に参加してもらいたいモデルさんがいました。
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というよりこのモデルさんが個展参加NGだったら個展はやらないとも思っていました。
そのモデルさんが「みーこさん」。
自分にとって初めてポートレートを撮ったモデルさんで、被写体を卒業されてもその後もなんやかんやと撮影というお付き合いは続き、どうしても個展の展示作品もそうですが一番最初に「個展をやりたい」と言うことを伝えたいと思ったのもみーこさんです。
それを伝える機会は意外に早く訪れました。
22年の9月、前々から予定してあった花火撮影の時に個展を開催しようと思っているんだけど良かったら展示作品のモデルとして出てくれますか?と聞いたらあっさりと二つ返事で「OK」とのことでしたw
きっと、みーこさんなら断らないと自分は心の中では確信していたんだと思います。ただ、最後の一歩を踏み出すきっかけが何か欲しくてみーこさんに背中を押してもらった形になりました。
決めることが多すぎる
みーこさんに後押ししてもらった形で決めた個展。
やろうと決めたら頭の中に次から次へとやらなきゃいけないことが浮かんできた。
・個展開催場所
・個展のtheme
・フライヤー
・作品
・費用の問題
・モデルさん
・作品の展示方法
・スケジューリング
・キャプション作成
・小物の購入
・手伝っていただけるカメラマンさんへの連絡
などなど・・・。
などなど・・・。
細かなこと言えばもっとある。作品を作るにしても決めなきゃいけない事と断念しないといけないことがたくさんあって何度パンクしたか。
まぁ、持ち前の割り切り精神で場所は画廊若林、開催時期は涼しくなる10月、作品数は12作品+過去作とざっくり決めました。
※ただ、2022年リアポの最後に主催のHASEOさんが23年のリアポを10月に開催すると言うことを表彰式の際に言われたので急遽2023年の12月に開催することにしました。
(11月開催では無い理由は会場が押さえられなかったからです)
個展「緋色展 -緋色は何色、どんな色?-」
突然ですがカメラ関係のSNSにおいて自分は緋色と名乗っています。
いろいろ理由はあるのですが、ここでは割愛します(某名探偵コ〇ンが好きだからとかいう理由ではありません)。
そのため、個展は緋色展でいこうと安直に決めました。
ただサブタイトルと言うかそのあとに続く言葉をどうしようかなと考えていた時に「緋色って何色ですか」とか「緋色ってなんて読むんですか」とよくモデルさんに聞かれたことを思い出しました。
その言葉が妙に印象に残っていたので今回の個展を「緋色展 -緋色は何色、どんな色?-」というタイトルにしました。
で、実際の緋色は下↓になります。
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意外でした?
緋色はもっと鮮やかな紅色を想像された方もいると思いますが実際はこんな色なんです。※お使いのモニターによって色味は変わってくると思いますが
意外だなぁと思われた方。個展のサブタイトル「緋色は何色、どんな色?」は実は「意外」という意味も込めてこのサブタイトルにしました。
緋色さんが個展をやるなんて「意外」だよね。
緋色さんがこんな作品撮るなんて「意外」だね。
などなど、意外を楽しんでもらえたらいいなと思います。
臆しない
個展を開催しようと思った時に自分なんかがやってもいいのか?という後ろ向きな感情も何度も顔を出しました。
SNSでフォロワーが何万人もいるわけでもない。
写真の○○認定作品がいくつもあるわけでもない。
それでも、やると決めたからにはそこを言い訳にしようとは思いません。
〇〇認定作品が何枚もなければ個展をやっちゃいけないかと言われたらそうではないし、フォロワーが何千人、何万人以上じゃないと個展をやっちゃいけないなんてルールは無いわけですしね。
今回の個展は自分の表現したい事を叶える場であり、そもそも他人と比べる事と個展は全くの別次元の話です。
だから堂々と個展をやりますw
正直、この一年いろんな展示を見に行ってはすごい作品を見ては自分が個展やるなんて本当にいいのかなと言う気持ちに何度もなりました。
23年の4月に名古屋で開催されたReal Portrait Nagoya Sでもすごく刺激を受けました。そして同時にこんなすごい写真を撮る人たちのなかで個人展やるんだという気後も感じました。
気にするな。自分の世界観は自分だけのもの。
そういう心の声と同時にやっぱり個人展やるレベルなのか自分はまだそこに至ってないだろという心の声も聞こえてきました。
でも、もう撮影を終えたモデルさんもいるし撮影日の決まっているモデルさんもいる。何よりやってみたいと言い出したのは自分なんだからと気を持ち直してパソコンとモデルさんとカメラに向かい合うことに。
そういう葛藤があって1日1日なんとか切り抜けた先にこうして公開できる日が来ました。
モデルさんの紹介
で、ここまでいろいろ書いてきて、この長い文章を読んでくださっている方の為にも緋色展に展示するモデルさんを紹介しない訳にはいきませんよね。
まずは作品点数ですが新作(この個展の為に撮り下ろしたもの)は13点、旧作(すでに発表、展示済み)5点を予定しています。
新作
01.みーこ
02.向陽はな
03.なつみ。
04.ろりー
05.はるる
06.美味
07.なるみ
08.nemui
09.じきまる。
10. Ur
11. Victoria
12. りな
13. Mew
発表済作品再展示(一部変更あり)
14.Kailun
15.もふりさ
16.sofia
17.よる
18.るりか
19.なるみ(REAL PORTRAIT NAGOYA2023展示作品)
(敬称略、順不同)
このような形で考えています。
今回の個展に際して協力してもらったモデルさんですが作品イメージからお声掛けさせていただいた方、自分が撮りたいと思ったモデルさんにお声掛けした方。インスタなどのSNSで公募した方がいらっしゃいます。
自分の個展ですのでモデルさん選びに妥協はしたくなかったので、中には初めましてがこの個展用展示撮影のモデルさんもいました。
ただ、どのモデルさんも自分がこのモデルさんと撮影した作品を展示したいと思ったモデルさんばかりであり、こんなこと言ってはカメラマンとしては失格かもしれませんがモデルさんの実力にも助けられながら今日ここに発表する事が出来ました、本当に協力いただいたモデルさんには感謝です。
個々のモデルさんについての記事は別で書いていますので後日記事を公開します。
告知
ここまであれやこれやと書いてきて結局まだいつやるのか書いていなかったことに気づきましたので告知です。
緋色展 -緋色は何色、どんな色?-
会期:23年12月2日(土) 11:00~18:00
23年12月3日(日) 11:00~16:00
場所:画廊若林
住所:名古屋市東区葵1丁目6-7 大昌ビル2F
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そして自分のこの個展では新宿で出会った名古屋出身の歌い手である純輝さんの歌を流します。
元々、展示期間中は何かしらの音楽を流す予定ではいたのですがなんとなくしっくりくるものがないなと思っていたところに偶然出会えた同じ名古屋出身の純輝さんの路上ライブで聞いて、パフォーマンスの終わりにこちらから声をかけさせていただきました。
最後に
この個展で何かプロへのきっかけを掴みたいとかそういうものはなくマーケティング的には非常にコスパの悪いことをしているんでしょう。
仕事に繋がることでもなく自己満足のためだけの個展、一人も見にこられなくても良いという覚悟を持って取り組んできた集大成でもあります。
12月の個展までにReal Portrait Nagoyaがあったりと忙しくなりますが、最初の個展ですので後悔の無いように準備していきたいと思いますので時間がある方はぜひ足をお運びください。
では、また。