遅れている日本の介護制度を嘆く
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財務省の提言段階ではあるものの、要介護1・2を「軽度者」と定義したことに対して介護者(特に認知症介護者)からは反発の声が上がっている。
私もTwitterでこの話題を見つけ、認知症家族を介護する皆さんのTweetをいくつか読んだがやはりネガティブな意見が多かった。
認知症介護の当事者にとっては要介護1や2は「軽度者」ではないのだ。
介護のサポートが軽度=自分でできる・動ける範囲が広いということ。
それならケアはあまり必要ないじゃないかと財務省はお考えのようだけど、『認知症』の場合は逆に要介護1や2のほうが介護する側は大変なのだ。
私の母は認知症で要介護1だけど、認知症の大半を占める「アルツハイマー型」ではなく数%しか発症しない「前頭側頭型」なのだ。
別名「ピック病」とも言われる。
前頭葉や側頭葉が萎縮することで社会性に大きな影響が出てしまう。
母の場合は周回という徘徊の一種や暴言、大声を出すなどの症状がある。
頭の中は混乱しているが、体はほぼ普通の70代と変わらないので元気なのだ。だから1人でどこかに行ってしまうし、大声も半端なくでかい。何かを拒否するときもものすごい力で拒否する。
どこかに連れて行こうと歩き出しても途中で止まる。手を引いて歩いてもらおうとしても振りほどく。
常同行動があるため毎日どこか決まったルートに出かけないと気がすまない。
『介護度が低い=それほどケアしなくても大丈夫=要支援と同じケアでOKよね』
ではなく
『介護度が低い=自分でできることが多い・体は元気=家族の負担は大きい』なのだ。
今回の提言で今すぐどうこうなるというものではないにせよ、ただでさえ遅れている介護制度がますます良くないものになってしまうという不安を呼び起こさせるような提言だ。
ただ、この記事だけだと財務省がどのように提言したのか詳細はわからなかったので実際に財務省が発表している資料を読んでみることにした。
うむむ…
すごく見づらい。
81ページあたりからが該当部分で注目されているところは83ページか。
これを理解するにはもう少し時間が必要そうなので、今日は気になったところだけ引用しておくことにする。
これはつまり、要介護1・2の高齢者も要支援1・2の高齢者と同じように地域支援事業へ移行することでもっとニーズに合ったサービス提供を受けられるようにするってこと?(とポジティブな言い回しにしているだけ?)
→「地域支援事業」についてもう少し調べる必要がある。介護者の負担が増えるのであればニーズに合ったサービスを受けるメリットは少ないような気がする。
要するにケアマネさんが、自分で通院できる要介護1・2の「軽度」な高齢者に対して訪問ケアをしてもらうなどの必要ないケアプランを組んだから一部の費用が増えたってこと?だから要介護1・2の高齢者へのケアプランを見直してもっと節約しろってこと?
→まあ確かにそれは介護保険(税金)の無駄使いかもしれない。
もう少し詳しく読み込む必要があるなぁ。
でも文字を読むのが好きな私でもこの財務省の資料は本当に読みづらい。時間を取って気合を入れて読み込む&調査する必要がある。
ということで詳しく読み込むのはまた次の機会にするとして、
今回のニュースからの気付きは
すでに高齢化社会に突入しているのに取り上げているニュースサイトがとても少ない→誰しも高齢者になり、誰しもが介護者になり得るということを世の中は軽視しているのかもしれない。
財務省の資料はすごくまとまっているのだとは思うけれど、この情報を知る必要がある人全員に読みこなせるようにはできていない→情報リテラシーが高くないと正確な情報と恩恵が受けられず損をする仕組みなの?
ということでした。
介護に関わる人達はすごく頑張っていると思う。地域包括支援センターの人もケアマネさんやソーシャルワーカーさんも介護士さんたちも。
だけど介護制度が遅れているせいで介護のプロたちにも家族を介護している人たちにもしわ寄せが来ているような気がしてならない。
何より介護されている人たちが除外されたかのような提言や制度改正になってはいないだろうか?
家族を介護する立場になってはじめて日本の介護制度の遅れに気がつくことになった私も人のことは言えないけど。
もっと声をあげていかないと気づいてもらえないのかもしれない。
もし海外に行けるようになったら海外の介護事情について調べに行こうかな?