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【1分読み】『猫マンション』建設の想い出
🔶猫は「猫が好きな人間の家」を知っている
子供の頃から、我が家には「猫」がいました。
外猫も、結構自由に出入りしておりました。
今でこそ、室内飼いは当たり前ですが、その昔は外猫も大らかに面倒を見ていた時代もあったのですじゃ‥‥(遠い目)
🔶『猫マンション』とはなんぞや
ところで、以下の証拠写真が示すように、猫はとても「箱」が好きです。特に、狭小住宅が好まれます。
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私が小学3年生くらいの頃、何匹も訪れる外猫のために、テラスに簡易なダンボールの家を制作しました。
これがお客様に大変な好評を博しまして、次から次へと入居者が絶えないのです。
ですから、さらに増改築を繰り返し、どんどん積み重なり‥、都会の雑居ビルの如く、4階建のダンボールビルを竣工させました。
私は三兄弟でして、我々兄弟は、このビルを「猫マンション」と名付けました。
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🔶形あるものはいつか壊れる
多い時で、五匹は入居されておられた記憶です。
よく写真に撮って「みっちり度合い」を愛でておりました。
下の階の方は、明らかに上の入居者の自重も引き受けているようにも見えましたが、特にクレームなどはありませんでした。
外猫たちの満足気な表情、今でも脳裏に焼き付いています。
しかし、ついに恐れていた事態が‥‥
ダンボールとはいえ、やはり紙のそれ。
重みに耐えられなくなり、入居者がいる状態で、私の目の前で崩れ去りました。
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なかなかの大惨事で、入居者の方は一目散に離散し、あとは残骸が残るのみとなりました‥。
それにしても、満足そうに住まう彼らの幸せそうだったこと。
良き思ひ出です。
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