【読書メモ】始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎(渡邉義浩)【#48】
『キングダム』が好きな人であれば読むべき本です。ただただ面白かったです。この本を読めば『キングダム』の面白さが2倍にも、3倍にもなります。
中国史に興味がある人も読んで損はないです。項羽と劉邦、光武帝、三国志などなど、秦の後に現れた国々が、どういう理論で中華を統一したいと思っていたのか。どういう統治システムが採用されてきたのかが、とてもよく分かります。
法家って何?
古典中国って?
昔から続いていた氏姓制度は何が問題なの?
李牧が起こした合従軍って中華統一とは何が違うの?
楚は大国なのに、どうして中華統一を目指さないの?
李牧ってすごいの?
中華統一がされた後はどうなるの?
今の漢民族って、秦とどういう関係があるの?
『キングダム』を読みながらこういう疑問を持った人は、答えが書かれています。ネタバレというか史実は書かれていますが、ここまで本編を参照しながら、ネタバレなく、しかもキャラやストーリーの解説が盛り込まれてて、キングダムファンが満足できることは確実です。
その他にも、楚のところで出てくる項翼(こうよく)のお父さんが項燕(こうえん)でしょ?項燕(こうえん)は実在の武将で、秦の統一に反乱を起こしたのが楚で、滅ぼしたのが楚の項羽と劉邦で、項羽のおじいさんが項燕で・・・という感じで、歴史の中をあっちこっち想像が行き来して、ワクワクが止まりません。
逆に、これを読んで、ここからキングダムに手を出してしまう人もいるんじゃないかと心配していしまいます。すでに64巻も出ているので・・・・
おわり
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