【読書メモ】11分間(パウロ・コエーリョ)【#23】
読み終わったシンプルな感想は、
めっちゃ面白かった!
久しぶりに良い小説読んだなあ〜
ということでした。
パウロ・コエーリョさんといえば
「アルケミスト」が有名だと思います。
スピリチュアル界隈では、
必ず名前を聞く小説だと思います。
すごく昔にですが、
一応読んでいました。
ただ、コエーリョさんの他の本は全然知らずに来たのですが、
「11分間」という小説があると聞いて
興味を持ち読んでみた1番の感想というのが最初の文です。
ストーリーとしては、
主人公マリーア自身のエピソードがありつつ、
並行して図書館員の女性(最初は「貸し出し係の婦人」から始まるのですが、その後様々に呼び方が変わっていきます)
とのエピソードが進みます。
さらに、
要所でマリーアの日記が引用されて、
この3つのストーリーが絡み合いながら展開していきます。
主人公のマリーアは娼婦になります。
前半はセックスを退屈なものとして描いています。
一晩?マリーア、一晩というのはまたずいぶん大げさじゃないの?実際には四十五分、そこからさらに、服を脱いだり、親しげなそぶりをしてみせたり、他愛もないことを話したり、また服を着たりする時間を差し引けば、セックスそのものはたった十一分ぐらいになるんじゃないの
セックスは退屈なもので、
11分間を中心に世界は回っている
というような話が進んでいくのですが、
途中から急展開に次ぐ急展開で、
価値観がぐるんぐるんと振り回されます。
価値観が振り回される上に、
マリーアの日記が考えさせます。
僕はどう考えるか、
僕ならどう感じるか、
自分に置き換えずにはいられません。
思考することを強いてきます。
マリーアは恋の罠にはまるのか。
「苦痛と屈辱とものすごい快楽」に囚われてしまうのか。
それとも、
最初に心に決めたように、
6ヶ月で生まれ故郷のブラジルに帰ることになるのか。
興奮して
少し書き過ぎたかもしれません。
あまり事前情報はない方が良いかもしれません。
読み始めると、
あっという間に進んでしまうので、
読んで、考えて、感じて欲しいと思います。
最後に、
絶対「あとがき」も読んだ方がいいです。
そこでもう一度衝撃を受けます。
おわり