【読書メモ】危ない読書(佐藤優)【#3】
「わが闘争」アドルフ・ヒトラー
「レーニン主義の基礎」スターリン
「書物主義に反対する」毛沢東
「金正恩著作集」金正恩
「国体の本義」文部科学省
「戦争論」クラウゼヴィッツ
「クーデターの技術」クルツィオ・マラパルテ
「プロパガンダ戦史」池田徳眞
「読書の仕方」黒田寛一
「パルタイ」倉橋由美子
「カルロス・ゴーン経営を語る」カルロス・ゴーン、フィリップ・リエス
「トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ」ドナルド・J・トランプ、トニー・シュウォーツ
「告白」井口俊英
「ゼロ」堀江貴文
「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介
「わが闘争・猥褻罪ー捜索逮捕歴31回」大坪利夫
「突破者ー戦後史の陰を駆け抜けた50年」宮崎学
「邪宗門」高橋和巳
「カラマーゾフの兄弟」ドフトエフスキー
「地球星人」村田沙耶香
現代人にとって咀嚼しにくいような、強烈な個性を放つ”ざらざらした”本を「悪書」と定義して、その悪書を20冊紹介している。佐藤優さんの本の読み方は非常に好きというか、自分に合っているので、解説がどんどん吸収されて、興味を掻き立てられた。
わが闘争、クーデーターの技術、突破者、カラマーゾフの兄弟の4冊は読んだことがあった。トランプ自伝、ゼロ、死ぬこと以外かすり傷、邪宗門は名前は知っていたが未読、その他は名前も知らなかった。世の中にまだこんなに面白い本があることを知れて良かった。ほんとキリがない。
レーニン主義の基礎、書物主義に反対する、金正恩著作集は非常に興味深い解説で、目から鱗が落ちた感じ。スターリンがレーニン主義の本を書き、金正恩が金日成、金正日の本を書くという共通の意味を知って、世界の見え方が変わった。そういう意味があったのか。毛沢東は経営者としては三流だったが、コンサルタントとしては一流だったという言葉も強烈に刻み込まれた。この3人は、今まで思っていたのとは全く違う見え方がしてきたので、著作もそうだけど、少し解説本を読んでみたくなった。
カルロス・ゴーン、トランプ、堀江貴文についての解説は、自分が今まで先入観を持っていたことに気づかせてくれた。ニュースで報道されている事実は事実だけれど、彼らの実績というか、成果というか、実力の部分をきちんと取り出して、両方を同じ土俵に上げて見比べる作業が必要かなと思わされた。この3名の著作はそのうち読んでみたいと思う。
出張中に買って、帰りの飛行機と電車でほとんど全部読み終わるくらい夢中になって、あっという間に読めた本。1度ざっと読んで、しばらくしてからもう一度読むと、また違う部分が気にかかるかもしれないと思うので、数ヶ月寝かしておいて、また読もうと思う。
終わり