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【読書メモ】始皇帝の戦争と将軍たち 秦の中華統一を支えた近臣軍団(鶴間和幸)【#103】
amazonの解説より
秦が中華統一を成し遂げた要因は、始皇帝(嬴政)の人間力と、将軍たちとの“関係性”にあった!
李信、王齮(おうき)、羌瘣(きょうかい)、蒙武(もうぶ)ら将軍たちは、戦時でどう動き、何を成し遂げたのか。
映画「キングダム」の中国史監修も務めた始皇帝研究の第一人者が、「史記」や近年出土の古代文献をもとに、統一戦争の実像を解説。
李牧・龐煖(ほうけん)ら、秦に立ちはだかった英傑たちの史実にも迫る。
◆目次
【第一章】始皇帝の人間力 ――近臣たちとの特異な関係性
【第二章】合従と連衡の戦争
【第三章】六国滅亡の十年戦争
【第四章】統一を支えた近臣たち
【第五章】秦に対抗した六国の英傑たち
『キングダム』を知っている人なら、かなり楽しく読めます。人物が出てくるたびに、漫画のキャラクターで顔が浮かぶのでイメージしやすく、すっと頭に入ってきます。
『キングダム』を知らない人が読んだらどう感じるんでしょうか・・・今までの始皇帝像とは違うので、おそらく漫画を知らなくても面白いと思います。が、やっぱり、これを読む前に『キングダム』を読んでほしいです。
中国を舞台とした歴史モノは、三国志ばかりでした。たまに始皇帝が出てきても暴君だったり、怪物のような姿で描かれることが多いように思います。『達人伝』みたいな感じで。英雄として描かれている『キングダム』は珍しいのですが、この本を読むと、そっちの解釈の方が合ってるんじゃないの?って思ってしまいます。嬴政はカッコいいなって思います。
そういえば『終末のワルキューレ』でも始皇帝はカッコよく描かれていました。人類側の代表者として冥王・ハデスと戦っていました。余談です。
この本には、『キングダム』ではまだ出てきていない人も出てきますし、中華統一後の話も出てきます。ちょっとだけ出てきてたあの趙高がこの後こんな風に?という感じだったり、王賁(おうほん)や蒙恬(もうてん)がそんなことになるの?と、いろいろ衝撃を感じます。ネタバレがどうしても嫌な人は読まないほうがいいですが、秦が中華統一することは周知の事実ですし、これを読んだほうがもっと『キングダム』が楽しめると思います。漫画をもう一度読み返したくなりました。
おわり
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