今の自分が過去の自分を助ける
過去、誰かを許せなくって失望して、そして自立したとして。
その人を許せないという気持ちが心に残ってると、「こうしてほしかった!」という依存心がずっと心の中に残り続けて、今の色々な人間関係にそれを投影して、関係が上手くいかなくなる時がある。
最近その事に自分なりに取り組んでみて、「あ、この考え方今までしてなかったぞ?」という所に辿り着いて、その許せなかった事が許せるようになったかもしれないというお話を書こうと思う。
私はヒーリングワークのフォーカスパーソンで、「未だにこれが許せない!」という過去の自分の気持ちを、沢山の人の前で吐き出すという事をこの前したんだけど。
「あー、私まだ怒ってるんだね」って最初は思いました。そして、「え?まだそここだわってるの?」とも思いました。
その時は、「悲しいとか、許せないと思ってる気持ちがあった事を思い出して感じる」という事をやったのみで、その事を許すのか?という所までは気持ちがいかなかったんだけど。
でも、その後にアドラー心理学の講座を受けて、「今自分がしている言動や考え方は、[こうしたい]という未来の目標があってそうしている」という考え方を知って、「ん?だとしたら、私が今「まだ許せない!」って怒ってるのって、どういう事?」って考えたんだよね。
で、そこで気付きました。
それって、「まだ子供で居たい」って事じゃないの…?
誰かに対して「こうして欲しかった!」って怒るのって、「その気持ちは自分ではどうにも出来ないから、あんたがどうにかしてくれ」って事なんだよね。
確かに、過去の子供だった私ならそう思って当然だったと思う。だって、物理的にも、精神的にも子供だったんだもん。
でも、今ここにいる私はしっかりと自立した大人の女性で、自分でもう何でも出来るんじゃないの?
今ココ、に頭を戻したら、そんな考えが頭に浮かんできたんだよね。
「許せないって気持ちって、本当に今の私の気持ちなの?過去の私が持ってた気持ちなんじゃない?」
「過去の自分を守りたくて、私は自立したんじゃないの?で、今は自分で何でも出来る。過去の自分の気持ちもまるっと包んで「もう大丈夫だ!!」って言えるくらい大人になってるんじゃない?」
そんな考えで一杯になった。今の私には、過去の私の依存心を癒してあげられる力があるんじゃないか?
ついでに、許せなかったあの人も、「どうにもならない事があったから、そんな事をしちゃったんだろうな」とか「私に愛情があった分だけ、愛せなかった自分を責めることに忙しくて、こっちを見る余裕がなかったんだろうな」とか、色んな気持ちが湧いてきた。
この色んな気持ちが、「相手を許す」って事なんだという事にも気づいた。
そしてこの気持ち、私前から持ってたわ…。って事にも気付いた。ただ、沢山ある感情の中にうもれちゃって、見えなくなってただけ。
今の私は昔の私じゃない。もう自分には、過去の自分も許せない事もひっくるめて「全部大丈夫!」って受け止められる力がある。
その自分を選ぶ事が、過去の許せない事を許したり、自分の依存心を許したりすることになるんじゃないか?って今は思っております。
今の自分があるのは、過去依存的だった自分がいたから強くなれたんだよね。
過去の自分を見る事をやめて、今の自分を見る。これが凄く大事な事なんじゃないかな?と感じたというお話でした。