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里帰りはめんどくさいな。そして苦しい。


映画「歩いても歩いても」2007

急逝した兄の命日に家族が集まり、

次男一家が久々に帰省するだけの作品。

家族を持つ、また実家ももつ、

大人の方向けの映画です。


姉一家もやってくる。

帰省して集まると、

こどもたちは走り回ってにぎやかだが、

各々が家庭を築くと、

ギクシャクなところもある茶の間。

家族の距離感。

大人たちの会話の中に、

悪気があるのかないのかわからない言葉が、

樹木希林から飛び出す。

そして父、原芳雄からは悪気もなく

「こどもがいなくてよかったろ」

緊張感が走る。

YOUがアシスト。


阿部寛は

実家に帰っても居心地が良くない。

今、無職中でもあり、

何より、医院を後を継ぐはずだった長男が、

溺れていたよそのこどもを

救うために亡くなり、父親は、

次男、阿部寛の生業を認めていない。

そして、連子を伴っての妻、夏川結衣。


義母や小姑と台所に立つ緊張もあるのに、

義母が、夜、着物を見繕ろってくれる間にも、

昔は女はグラスの底は見せるなって

言われたもんだけど。

子どもは作らないほうがいいんじゃない?

義母、樹木希林がぐさぐさ。

笑うしかない嫁、夏川結衣。

長男の助けたこどもを

大人になっても、毎年招く樹木希林。

「10年じゃ年やそこいらで忘れて

 もらっちゃ困るのよ。

 あの子のせいで息子は死んだのよ」

  彼だって1年に1回くらい

辛い思いをしたってバチは当たらないよ。

来年も再来年も絶対に来てもらうからね」

樹木希林「あんたも親になれば解かるわよ」

阿部寛「俺だって、親だよ!」

樹木希林「本当の、ね・・・

YOUの旦那さん(高橋和也)がアシスト。


帰りのバスで煩わしさに解放されるふたり。

阿部寛「もう正月は良いだろ?」

夏川結衣「そうね次は日帰りにしましょう。」

しかしバスを見送るふたりはお正月を待つ。

坂道と階段。

歩いても 歩いても、

どこにも辿り着けないのか。

いつも、ちょっとだけ、間に合わないんだ。


父、原田芳雄が分け隔てなく、連子にも、

お小遣いをあげるシーンがよかったです。

本当に悪気は無かったんだ、と判明(爆)

阿部寛は怒ったけど。

サッカーも観に行けなかったけど。

そんなものなのでしょう。


ひとりだけで聴く曲はなんでしょう。

秘密です。

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クロミ
相互フォローや好きフォローの方からのサポートもうれしいのですが、本当に100円に値するかどうか検証したいので、本当に満足できたら、100円ください。また、その理由をメッセージに書いてもらえれば勉強になります!p(^_^)q