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中学受験「小4から偏差値は変わらない」は嘘。

おはこんばんにちは。くろまるです。いやはや、Twitterを見ていたらたまたま「中学受験は子どもの資質により小学4年生で偏差値は決まる」「講師はそれを知っていながら無理に営業をしている」というツイートを見てついつい筆をとりました。歯に衣着せず、ぶっちゃけトークで今回も切っていきます。

結論「んなこたぁない」

私自身、講師になって3年目くらいに、東京の下町地域で万年最下位の小5中学受験クラスを受け持ったことがあります。学習意欲が低く、やらされている勉強だなぁと感じるクラス、お子様もお世辞にも能力面でも高くはなかったと思います。

しかし4ヶ月後には全校の成績ランキングで上位を独占。偏差値も38くらいから50-65くらいとなり、最終的には校舎単独で合格実績を発表できるまで育ちました。まぁ、どうやってやったかは企業秘密にしておきますが「講師とご家庭と生徒」の連携が取れれば可能とだけ言っておきましょう😂

ということで「小4から偏差値は変わらない」なんてことはありませんのでご安心ください。

そもそも「子どもの資質」って何さ

ではここで考えたいのは「子どもの資質とは何なのか」ということです。言い換えれば「頭がいい子」って何?ということになります。

例えば発達検査などで使われるWISC検査においての指標には下記のようなものがあります。

言語理解指標/知的推理指標/ワーキングメモリ指標/処理速度指標

ではここで、その指標を元に私が分析した実例をお見せします。

小学5年生後期の男子が「算数の成績が急に落ちた」ということで家庭教師を依頼された。見てみると、式をほとんど書かず暗算で行っている。これは典型的な「ワーキングメモリ」(一時的な記憶を司る能力)が人よりちょっと高いことを過信したことで、ほとんど暗算や頭の中の感覚だけで処理をしてきた結果であり、論理的思考を組み立てて実行することが苦手となっている。

とまぁ、多少専門的なことを書きましたが、資質というならば全部高ければいいのだろう?と思うかもしれませんが、私も専門家ではないので余計なことはいいませんが、このWISCという指標においては数値はもちろんですが、各指標のばらつきも同様以上に重要であることから一概に「高いからいい」というわけではない(コナンくんじゃあるまいし)むしろ下手にちょっとだけ高いとむしろ悪影響という実例です。

まぁここまで分析して初めて「資質があるとかないとか言えよ」ということです。その上で「対応策はある」ので心配しなくて大丈夫ですよ😁

本当の「中学受験」に受かる資質とは

その上で私が考える「中学受験」に対する資質は「余計なことをあれこれ考えずにやるべきことをやる」ということにつきます。あらゆる塾に通ったものの模試0点という子、流石に…と思って調べたところLD(かつ発達障がい)と判定された生徒さんを小6から受け持たせていただき、最終的に偏差値50の学校に合格したという実例があります。その子の強みは「とにかく毎日塾に来て、先生がいうことを不器用でも真似しようと日々努力できた」ということです。いろんな塾で否定されてきた子が、それでも毎日欠けているところを具体的に1つずつ補っていく…本当に素晴らしい努力で夢を掴むことができました。

というか、昔で言うなら私のIQなんて常人以下(昔は小学校で計測していたのです…あんまりに低くて再試験)だったのですが、中学受験や大人になる中で、今は多分平均くらいはあるんじゃないかなーと思います。

偏差値を少しずつ上げていけば勉強は楽しいものになり、夢もつかめる。そうじゃなければ中学受験なんて面白くないじゃないですか。

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