パッケージやダンボールの価値が上がる?EC市場の発展や社会的認知が生む可能性
私、この度、およそ7年間勤務したパッケージ通販会社を退職することになりました。
理由としては、会社に勤めている立場として、私が叶えたいことの実現が難しいと判断した為です。
私の業務内容は、ホームページで購入できないオーダーメイドのダンボール、パッケージに関するご相談に対して、形状、印刷方式、デザインなどのご提案、見積提示。
さらに受注後、製造、物流までを一括管理、納品後のアフターフォローまでサポートしておりました。
私が入社してから業績は安定して伸び続け、業界でも一目置かれる会社に成長してきました。
しかし近年、配送ダンボール、パッケージの商材としてのコモディティ化が進み、価格競争が激化したことに加えて、EC市場の伸び率が数年前に比べて低迷してきました。
会社の更なる成長には、単なる保管、配送の用途にとどまらないダンボール、高付加価値、高単価での販売が必要な状況でしたが、ライバル会社が急成長、薄利多売でシェアを拡大しているなかで、価格競争の波から中々抜け出せない負のスパイラルになったこと、更には自社の組織体制、規模では圧倒的な力不足という事実がありました。
また「経営の舵を握る次期社長のワンマン経営とも言える体制、やり方に強い不安を感じたこと」、「業績悪化」、「次期社長に愛想を尽かした有能社員が次々に退職」という事実が、私の退職という選択をより確実なものにしました。
私は、ダンボールやパッケージを販売する「営業」でしたので、どうしても数字を追わなければいけない立場でした。
ダンボールの安売り競争が激化する中で、売上を上げるためには、価格付けや仕様など、なかなか思うようなご提案ができない状況が続きました。
その為、次第に、抽象的な言い方になりますが、「ダンボールやパッケージの価値、可能性をもっと世の中に広めたい自分」と、「数字を追わなければいけない自分」の間に葛藤を感じるようになりました。
常に数字を追わなければいけない「営業」という立場での仕事ではなく、もっと「ダンボールやパッケージの価値や可能性を広げるような活動」をしていきたいと思うようになったのです。
パッケージの用途は単なる商品の保護だけではありません。
・ブランディング
・マーケティングツール
・開封体験の提供
・UGCの創出
設計やデザインによっても、可能性は無限大です。
ネット通販及びSNSが普及した昨今の世の中では、多種多様、千差万別の用途、可能性があります。
私がこれまで5,000件以上の案件のサポートをしてきたなかでも、さまざまな用途のパッケージを実現してきました。
保管、配送以外の用途でパッケージを作りたいというご相談は数年前に比べて確実に増えてきています。
ただ、やはり、まだまだパッケージやダンボールが単なる資材で、脇役的な側面、認知が強いのが現実です。
こうした認知が強いこともあり、業界の方はクライアントからの値下げ交渉にさぞ苦労されているだろうとお察します。
私もクライアントから幾度となく価格交渉をされ、「そのダンボールにはダイヤモンドでも埋め込まれているのか?」と言われたこともあります。
正直、特にダンボールは商材として見下されている側面がどうしても強いのだと思います。
「たかがダンボールにそんなコストをかけられない」そう言われることが過去どれほどあったことか数え切れません。
このような状況を打開するには、
単なる保管や保護ではなく、それ以外の用途がクローズアップされ、社会的認知が広がることが必要です。
配送コストではなく、マーケティングコストになれば予算も変わってきますよね?
認識の転換が価値の向上につながります。
ただし、それにはイノベーションが必要です。
だから私は「パッケージコーディネーター」として、パッケージやダンボールの価値の向上、品位が上がるような活動をしていきたい。
私自身、kuro-mame(くろまめ)というブランドを立ち上げ、ハンドメイド雑貨の販売をするなかで、目を引くようなデザインのパッケージをアイキャッチ、ブランディングの為に活用してきました。
この1枚の写真でkuro-mameの存在を覚えていただいた方も多いと思います。
先日、Xのフォロワー様も1,000人を超え、
固定にしている上記画像ポストも15,000以上の
インプレッションを獲得しております。
(※私、黒えだまめのアカウントは以下になります。是非フォローをお願いいたします。)
https://twitter.com/kuromame9510
「パケ買い」という言葉もあるくらい、
実はパッケージって消費者としての私たちにとって訴求力が高いのです。
その潜在的な部分をもっと世の中に広めたい。
私が、どうしてパッケージやダンボールの価値向上、品位が上がるような活動をしていきたいのかと言うと、それは一言で「パッケージやダンボールが好き」だからです。
パッケージやダンボールって皆様が思っている以上に、奥深くて面白いのです。
「想い」を届ける手段としても、これ以上に素敵なものは無いと思っています。それらを世の中にもっと伝えていきたい。
また私がそうであったように、業界の方々が安売り競争の波に飲まれ、辛酸をなめている状況を打開したい。業界が盛り上がることがイノベーションに繋がると思います。
ダンボール、パッケージの業界の方、EC事業者の方、もしこの記事をお読みいただき、共感してくださる方がいれば、是非noteやSNSをフォロー、
また一緒にダンボールやパッケージの分野を
盛り上げてくださる方がいれば、
何か企画などできることがあればと考えております。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後もパッケージやダンボールに関する投稿や発信等して参りますので、「スキ」、「コメント」、「フォロー」などしていただけますとありがたいです。
今後とも、私「黒えだまめ」をよろしくお願いいたします。
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