見出し画像

ゲームと従姉妹と私たち

 ゲームの話しをする前に、私の身内の話しをさせてほしい。
 私にはいとこがいる、上に三人と下に二人。今回の話しに関わってくるのは下の二人。
 下二人とは三つと五つ歳が離れていて、最後に会ったのは一番下がまだ赤ちゃんだったころだ。
 それから10数年経ち私が高校、向こうが小学6年と中学2年のとき、久しぶりに遊びに行くことになった。
 叔母の家は観光地にあり、お蕎麦屋さんを営んでいる、今でも時々食べに行くほど美味しい。
 夏になると近所でお祭りがあり、花火も上がるのでそれを見るために遊びに行ったのだが、最後に行ったのはもう覚えていないほど、最後に従姉妹に会ったのも向こうはホントに小さい時だったので下の子は確実に覚えていない。
 当然ながら馴染めない、お互いどうしていいのかわからず家の中で一定の距離を保っていた。後から「家に知らない男の人がいるんだから警戒する」と言われた、謝り倒した。
 上の方とはそこそこ話すくらいにはなれたのだが、下の子は警戒心が強くて近づくことも躊躇うほどだった。
 そんな状態だったので居心地悪く感じながら過ごしていたとき、リビングにWiiを見つけた。
 当時はWiiが最新ハードで中身は『大乱闘 スマッシュブラザーズX』だった。
 特にやることもなかったので上の従姉妹に許可取ってスマブラを始めた。
とりあえず一人用のゲームモードで遊んでいると遊びに出ていた上の子が帰ってきた。
「勝手に遊んでるよー」
「いいよー」
という軽いやり取りをして自室に戻っていった、かと思ったら部屋着に着替えて戻ってきた。
 「兄ちゃんたちもゲームやるんだねー」といいながら私たちがプレイしているゲームを見始める、こっちとしてはむしろゲームしかやってきてないと言っても過言ではないレベルなのだが、どうも見た目でゲームはやらないタイプだと思われたらしい。

「兄ちゃんたちつえー」

 しばらくスマブラをしていて、不意にそんなようなことを言われた。「そうかなー」と言いながらゲームを続行する。あまりゲームで褒められるということがなかったため反応に困ってしまった。
 それからいつの間にか見てる人がもう一人増えて一緒にゲームをしていた。細かいとこまで覚えていないけど大体こんなような流れだった気がする。
 それからも仲良くやっていき、スマブラやらモンスターハンターやらスプラトゥーンやらを一緒にする仲になり、10年近く経った今でも仲良くしてくれている。
 以前に紹介したBloodborneもディスオナードも、従姉妹がプレイしているのを見て買ったものだ。
 ゲームで繋がった縁がいつまで続くのかわからないけど、できることなら少しでも長く仲良くしていきたいとは思っている。

 ゲームがあったおかげで性別、歳の差関係なく仲良くなれたっていう話し。

いいなと思ったら応援しよう!