まだまだ“ぶり”が旬
① 細る家計、食費が圧迫 9月消費者物価2.8%上昇
今年のくろくろにゃー的流行語は「ぶり」。今度はエンゲル係数が40年ぶりのレベルに上昇。食料の物価の伸びに至ってはおよそ半世紀ぶりというから驚きにゃ。果たして、日本は貧しくなっているのか、いよいよデフレという氷河期を抜けつつあるということなのか、来年以降の賃上げの裾野がいかに広がっていくかが鍵になってきそうにゃ。
② 米利上げ、次回見送り公算
日本だけじゃなくアメリカもまだまだ“ぶり“が旬。長期金利が16年ぶりに5%にタッチしたのもあるし、8%まで跳ね上がった住宅ローンの申請件数も28年ぶりの低い水準になっちゃってるにゃ。全体的にみるとアメリカ経済は相変わらず強いけど、『【スクランブル】株、米金利高で高まる「恐怖」』っていう記事では、「内需の中小型株で構成するラッセル2000株価指数は5カ月ぶりに年初来安値を更新」したと書かれてて、見かけほどアメリカ経済は強気ないんじゃないかって足元の状況を危惧する声もあるにゃ。
③ 銅、現物価格が下落
これも“ぶり”というか、高い金利環境が商品在庫の保管料にも影響して先物が上昇する一方で、中国景気の失速で需要が減って現物は安くなってるので、その価格差が過去最大に拡大。このチャンスを逃すまいと、安い現物を買って高い先物で売る取引が増え、在庫も2年ぶりの水準までだぶついてるらしいにゃ。こうなると実需が見えにくくなって、景気の温度感をあらわすドクターカッパーの役割が果たせなくなるという弊害が心配されてるにゃ。