Today's case study #06【集英社】
こんにちは。あるいは、こんばんは。
マーケターのKUROKOです!
Today's case study第六弾は【集英社】にしたいと思います。
なぜ集英社かって?
それは私が週刊少年ジャンプのことを心から愛しているからです。
つまり、依怙贔屓です。(笑)
少し自分語りをします。ごめんなさい(笑)
私は小学生の頃にジャンプに出会いました。
きっかけは例の海賊マンガ。ONE PIECEです。
母がONE PIECE連載当初からのファンで、子どもが文字を読めるようになったら絶対に読ませたいと思っていたらしいです。
私も子どもができたら絶対に読ませたいと思っています。
(ちなみに私の本名はONE PIECEではないですが、ジャンプで連載された某作品のキャラクターからいただいたというエピソードもございます。孫悟空とかケンシロウとかではないので安心してください。笑)
はい、そして小学生の頃(ONE PIECEでいうとアラバスタ前半の記憶)から今もなお、ずっとジャンプを購入して読み続けてきたわけですが、かけたお金が惜しいとか1mmも思ったことはないです。
それくらい毎週楽しみで、満足をさせていただいております。
いまも忘れられないですが、ルフィの兄エースが頂上戦争で亡くなった話が連載された日は中学校を休みました。母も許してくれました(笑)
それくらい私の人生に大きく絡み合っているのがONE PIECEであり、ジャンプであり、集英社さんなんだと勝手に思っています!
どうでもよい前置きが長くなり大変申し訳ございません。
ではいつも通り、ChatGPT先生と私KUROKOで集英社さん(週刊少年ジャンプ)についてまとめてみましたので、よければ最後までお付き合いください!出港だああああ!
1. 集英社と週刊少年ジャンプの歴史
集英社は、日本の出版業界において重要な役割を果たしてきました。その中でも「週刊少年ジャンプ」は、数々の人気作品を生み出し、日本の漫画文化を世界に広める原動力となりました。
(1) 創業期(1926年〜1960年代)
1.1.1 集英社の設立(1926年)
創業者:集英社は、1926年に小学館の一部門として設立されました。
事業開始:当初は「小学館」の付録や増刊号の編集・発行を担当。
独立と社名の由来:
独立:1926年8月に「株式会社集英社」として独立。
社名の意味:「英知を集める社」という意味を込めて命名。
初期の出版活動:
文学作品の刊行:太宰治や川端康成などの著名作家の作品を出版。
女性向け雑誌の創刊:「セブンティーン」や「non-no」など、女性誌市場にも参入。
(2) 少年漫画市場への参入(1960年代〜1970年代)
1.2.1 「週刊少年ジャンプ」の創刊(1968年)
背景:
少年漫画市場の拡大:手塚治虫らの活躍により、少年漫画が人気を集めていた。
競合誌の存在:講談社の「週刊少年マガジン」(1959年創刊)や小学館の「週刊少年サンデー」(1959年創刊)に対抗。
創刊:1968年7月11日に「週刊少年ジャンプ」が創刊。
初期の特徴:
ページ数の多さ:他誌よりもページ数を増やし、読み応えを強化。
新人育成の強化:新人作家の発掘と育成に注力。
具体策:新人賞の設立や編集者による積極的なスカウト活動。
1.2.2 黄金期の到来(1980年代〜1990年代)
主なヒット作品:
「ドラゴンボール」(鳥山明、1984年連載開始)
成果:全世界での単行本累計発行部数は2億5,000万部以上。
「北斗の拳」(原作:武論尊、作画:原哲夫、1983年連載開始)
影響:ハードボイルドな作風で新たな読者層を開拓。
「SLAM DUNK」(井上雄彦、1990年連載開始)
成果:バスケットボールブームを巻き起こし、累計発行部数は1億2,000万部以上。
発行部数の記録更新:
1995年:発行部数が653万部を突破し、日本の週刊誌史上最高を記録。
成功要因:
アンケートシステム:読者アンケートを重視し、人気作品を的確に把握。
漫画家育成プログラムの充実:
ジャンプ新人漫画賞:新人の発掘と育成を体系化。
編集者との密接な連携:作品のブラッシュアップをサポート。
(3) デジタル時代への対応(2000年代〜2020年代)
1.3.1 新たなヒット作の登場
「ONE PIECE」(尾田栄一郎、1997年連載開始):
特徴:海賊をテーマにした冒険活劇。
成果:単行本の累計発行部数は2023年時点で5億1,000万部を超え、ギネス世界記録を樹立。
「NARUTO -ナルト-」(岸本斉史、1999年連載開始):
特徴:忍者を題材にしたバトル漫画。
成果:全世界での累計発行部数は2億5,000万部以上、海外での人気も高い。
「鬼滅の刃」(吾峠呼世晴、2016年連載開始):
特徴:大正時代を舞台に、鬼と人間の戦いを描く。
成果:累計発行部数は1億5,000万部を突破し、社会現象となる。
1.3.2 デジタルコンテンツの展開
「少年ジャンプ+」の創刊(2014年):
内容:スマートフォンやタブレットで読める漫画アプリ。
特徴:
オリジナル作品の配信:「SPY×FAMILY」や「地獄楽」など、アプリ発のヒット作を輩出。
新人作家の育成:ウェブ連載から単行本化、アニメ化へと展開。
成果:累計ダウンロード数は4,000万を超える。
デジタル配信の強化:
電子書籍の販売:主要な電子書店で単行本や雑誌を配信。
海外展開:英語版の「MANGA Plus」をリリースし、全世界での読者拡大を図る。
1.3.3 メディアミックス戦略
アニメ化・映画化:
戦略:人気作品をアニメや実写映画として展開し、ファン層を拡大。
事例:
「鬼滅の刃」アニメ化:高品質なアニメーションが評価され、原作の売上が飛躍的に増加。
「呪術廻戦」:アニメ放送後、単行本の累計発行部数が3,000万部から6,500万部へ倍増。
逆輸入現象の発生:
アニメから原作への逆流:アニメ視聴をきっかけに原作漫画を購読する流れが顕著に。
具体例:
「進撃の巨人」(諫山創):アニメ化により講談社の「別冊少年マガジン」からの読者流入も。
2. 市場分析
集英社と週刊少年ジャンプが属する出版業界、および漫画市場は、デジタル化や国際化、消費者の嗜好の変化など、さまざまな要因によって変動しています。以下では、より詳細な市場分析を行います。
2.1 出版業界の概要
(1) 市場規模と成長率
日本の出版市場:
市場規模:2022年の出版物販売金額は約1兆3,000億円。
書籍:約7,000億円。
雑誌:約6,000億円。
成長率:
紙媒体:年平均約2-3%の減少傾向。
電子出版:年平均約15-20%の増加。
電子出版市場:
市場規模:2022年に約4,500億円。
内訳:
電子コミック:約3,500億円。
電子書籍(小説・実用書など):約800億円。
電子雑誌:約200億円。
2.1.2 漫画市場の動向
漫画市場全体:
市場規模:紙と電子を合わせて約6,000億円(2022年)。
成長要因:
電子コミックの普及:スマートフォンの普及とともに急成長。
ヒット作の連続登場:社会現象化する作品が市場を牽引。
紙媒体と電子媒体の比率:
紙媒体:約2,500億円(市場全体の約40%)。
電子媒体:約3,500億円(市場全体の約60%)。
(2) 競合環境
2.2.1 主要競合企業とその戦略
講談社:
主な雑誌:「週刊少年マガジン」、「月刊少年マガジン」。
戦略:
デジタル強化:「マガジンポケット」や「コミックDAYS」などの漫画アプリを運営。
漫画家育成:新人賞の充実とデジタル連載の場を提供。
小学館:
主な雑誌:「週刊少年サンデー」、「ゲッサン」。
戦略:
キャラクタービジネス:「名探偵コナン」や「ポケットモンスター」などの人気作品を展開。
デジタル展開:「サンデーうぇぶり」や「MangaONE」での配信。
KADOKAWA:
特徴:ライトノベルやアニメ関連事業にも強み。
戦略:
メディアミックス:小説、漫画、アニメ、ゲームの連携を推進。
海外展開:グローバル市場での販売網を拡大。
2.2.2 新興勢力とデジタルプラットフォームの台頭
ウェブトゥーンの普及:
韓国発の縦読み漫画:スマートフォンに最適化された形式。
プラットフォーム:
「LINEマンガ」:ユーザー数は約3,000万人。
「ピッコマ」:売上高で国内トップクラス。
影響:若年層を中心に人気が高まり、伝統的な出版社にとって新たな競合となる。
(3) 消費者動向
2.3.1 デジタルシフトの加速
スマートフォンの普及率:2022年時点で約80%を超える。
電子コミックのメリット:
利便性:通勤・通学時間での閲覧が容易。
大量保管:物理的なスペースを取らない。
試し読み:無料で一部を読めるサービスが普及。
2.3.2 コンテンツ消費の多様化
メディアミックスへの関心:
アニメ、ゲーム、映画との連動:一つの作品を多角的に楽しむ傾向。
コラボレーションイベント:カフェやテーマパークとのタイアップ。
サブスクリプションモデルの浸透:
定額読み放題サービス:Amazon Kindle Unlimited、dマガジン、U-NEXTなどが人気。
2.3.3 国際的な人気の高まり
海外ファンの増加:
市場規模:北米やヨーロッパでの日本漫画の市場規模は年間数千億円規模。
SNSでの拡散:TwitterやInstagramでのファンアートや議論が活発。
海賊版対策の重要性:
課題:違法アップロードサイトの存在により、正規販売の機会損失が発生。
対応策:正規のデジタル配信を強化し、迅速な海外展開を実施。
(4) 規制環境
2.4.1 著作権法と海賊版対策
著作権法の改正:
2021年1月:ダウンロード違法化の範囲が拡大。
影響:漫画や雑誌などの静止画も違法ダウンロードの対象に。
コンテンツ海外流通促進機構(CODA):
役割:海賊版サイトの摘発とブロッキング要請。
活動:海外の法執行機関と連携し、違法サイトの閉鎖を促進。
2.4.2 デジタル配信に関する規制
個人情報保護法:
内容:ユーザーの個人情報の適切な管理が求められる。
影響:アプリ運営やマーケティング活動におけるデータ管理の厳格化。
プラットフォーム規制:
EUのGDPR:データ保護とプライバシーに関する厳格な規制。
中国のネット規制:コンテンツの審査やデータの国内保存義務。
3. マーケティング戦略
集英社と週刊少年ジャンプは、長年にわたり多様なマーケティング戦略を展開し、読者層の拡大とブランド価値の向上を図ってきました。特に漫画家育成やアニメから原作漫画への逆流現象を戦略的に活用しています。
(1) 製品戦略(Product)
3.1.1 漫画家育成戦略
新人賞の充実:
「手塚賞」・「赤塚賞」(1971年創設):
目的:ストーリー漫画(手塚賞)とギャグ漫画(赤塚賞)の新人発掘。
受賞者:鳥山明(「Dr.スランプ」)、桂正和(「電影少女」)など。
「ジャンプ新世界漫画賞」:
特徴:年齢・国籍・プロ・アマ不問で応募可能。
成果:海外からの応募も増加し、グローバルな人材発掘を実現。
育成プログラムの強化:
ジャンプルーキー:
内容:ウェブ上で誰でも漫画を投稿できるプラットフォーム。
機能:読者からの評価や編集者からのフィードバックを得られる。
成果:「SPY×FAMILY」の遠藤達哉や「地獄楽」の賀来ゆうじなどがデビュー。
編集者との密接な連携:
役割:作品の企画段階からストーリー構成、キャラクターデザインまでサポート。
成果:質の高い作品を継続的に生み出すことに成功。
3.1.2 コンテンツの多様化と質の向上
多ジャンル展開:
バトル漫画:伝統的な「友情・努力・勝利」をテーマにした作品。
例:「僕のヒーローアカデミア」、「呪術廻戦」。
異色の作品:新たなジャンルやテーマに挑戦。
例:「約束のネバーランド」:脱出サスペンス。
例:「アクタージュ」:演劇をテーマにした作品(※連載終了)。
読者アンケートシステムの活用:
仕組み:毎号、読者からのアンケートを集計し、作品の人気度を評価。
影響:掲載順や打ち切り、新連載の決定に反映。
メリット:市場のニーズを的確に把握し、迅速な対応が可能。
3.1.3 メディアミックス戦略と逆流現象の活用
アニメ化による原作販売促進:
戦略:高品質なアニメ制作を通じて、新規ファンを獲得。
事例:
「鬼滅の刃」:
アニメ放送前:累計発行部数1,200万部。
アニメ放送後:累計発行部数1億5,000万部以上に急増。
「呪術廻戦」:
アニメ放送前:累計発行部数800万部。
アニメ放送後:累計発行部数6,500万部を突破。
アニメから原作への逆流現象:
効果:アニメ視聴者が原作漫画を購入し、単行本の売上が飛躍的に増加。
戦略的対応:
アニメ放送に合わせた単行本の重版。
関連グッズやイベントの展開:ファンのエンゲージメントを高める。
(2) 価格戦略(Price)
3.2.1 雑誌・単行本の価格設定
週刊少年ジャンプ:
価格:2023年時点で一冊290円(税込)。
戦略:
価格維持:コスト増加にもかかわらず、若年層が購入しやすい価格を維持。
付加価値の提供:付録や特別企画を追加し、購買意欲を喚起。
単行本(コミックス):
価格:一冊約484円(税込)から。
特装版・限定版の展開:
内容:描き下ろしイラスト、特典グッズ、特別装丁などを追加。
価格帯:1,000円〜3,000円程度。
効果:コアファンからの収益増加とブランド価値の向上。
3.2.2 デジタルコンテンツの価格戦略
「少年ジャンプ+」:
基本無料:一部作品は最新話を無料で閲覧可能。
課金モデル:
コイン制:1話あたり30〜50コイン(約30〜50円)で有料話を購入。
定額プラン:月額900円(税込)で過去の名作を含む数千話が読み放題。
キャンペーン:
無料公開期間:新アニメ放送開始時に期間限定で無料公開。
割引セール:電子書籍ストアでのポイント還元や割引販売。
(3) 流通戦略(Place)
3.3.1 伝統的な流通チャネル
書店・コンビニエンスストア:
販売網の強化:全国約5万店舗での取り扱い。
物流体制:発売日に全国同時配本を実現。
取次制度の活用:
主要取次会社:日本出版販売(日販)、トーハン、大阪屋など。
メリット:効率的な在庫管理と返品制度により、無駄を削減。
3.3.2 デジタル配信とオンライン販売
電子書籍ストアとの連携:
主要プラットフォーム:Kindle、楽天Kobo、BookLive!、コミックシーモアなど。
特徴:発売日に電子版も同時配信。
自社プラットフォームの強化:
「少年ジャンプ+」:独自のマーケティング施策や限定コンテンツを提供。
オンラインショップ:公式サイトでのグッズ販売や特典付き商品の販売。
3.3.3 海外市場での流通戦略
海外パートナーシップ:
現地出版社との提携:翻訳・出版を現地企業と協力。
デジタル配信の拡大:英語版「MANGA Plus」を通じて、200以上の国と地域で配信。
現地イベントへの参加:
コミコン(Comic-Con):アメリカやヨーロッパの大型イベントに出展。
現地ファンとの交流:サイン会やトークショーを開催。
(4) プロモーション戦略(Promotion)
3.4.1 ブランドコミュニケーションの深化
「友情・努力・勝利」の再定義:
現代的な解釈:多様性や自己実現を含めた新たな価値観を反映。
編集方針の進化:ジェンダーや社会問題をテーマにした作品の掲載。
周年キャンペーンの活用:
ジャンプ50周年(2018年):
特別号の発行:歴代の名作を再掲載。
コラボレーション:有名ブランドやアーティストとのタイアップ。
成果:メディア露出の増加と若年層への認知拡大。
3.4.2 デジタルマーケティングとインフルエンサー戦略
SNSの活用強化:
公式アカウント:
Twitterフォロワー数:100万人以上。
コンテンツ:新連載の告知、キャンペーン情報、作家のコメント。
ユーザー参加型企画:
ハッシュタグキャンペーン:#ジャンプ読んでる など。
効果:情報拡散とコミュニティ形成。
インフルエンサーとのコラボレーション:
YouTuber・VTuberとの連携:
内容:作品の紹介動画、コラボ配信、イベント出演。
事例:人気YouTuberが「鬼滅の刃」の魅力を紹介し、若年層へのリーチを拡大。
海外インフルエンサー:
目的:グローバル市場での認知度向上。
戦略:現地の人気クリエイターと協業し、ローカライズしたプロモーションを展開。
3.4.3 イベントとファンエンゲージメント
ジャンプフェスタの進化:
規模拡大:来場者数は毎年約10万人を超える。
オンライン開催:2020年以降、オンライン配信を導入し、全国・海外からの参加を可能に。
コンテンツ多様化:新作発表、アニメ・ゲームブース、限定グッズ販売。
原画展・ポップアップストアの展開:
全国巡回展:主要都市での開催により、地域ファンとの接点を増加。
体験型イベント:VR技術を用いた作品世界の体験、ワークショップの実施。
(5) サステナビリティ戦略
3.5.1 環境への取り組み
紙資源の管理:
FSC認証紙の使用:森林保全に配慮した紙を採用。
古紙リサイクル率の向上:業界平均を上回るリサイクル率を達成。
デジタル化による環境負荷軽減:
電子配信の推進:紙の使用量削減と物流エネルギーの節約。
オンラインイベントの開催:移動によるCO2排出量の削減。
3.5.2 社会貢献活動
教育支援と人材育成:
漫画教室の開催:全国の学校や図書館でワークショップを実施。
奨学金制度の設立:未来の漫画家を育成するための資金援助。
多様性とインクルージョンの推進:
作品を通じた啓発:社会問題や多様性をテーマにした作品の掲載。
社内体制の整備:女性編集者や多国籍スタッフの登用。
4. 成功要因と今後の課題
(1) 成功要因の総括
漫画家育成と作品クオリティの維持:
新人発掘システムの確立:ジャンプルーキーや新人賞を通じて才能を発掘。
編集者との強力なパートナーシップ:作品の質を高めるための共同作業。
メディアミックスと逆流現象の活用:
アニメ化による新規ファン獲得:高品質なアニメ制作で原作の売上を増加。
多角的なコンテンツ展開:ゲーム、グッズ、イベントなどでファンエンゲージメントを強化。
デジタル戦略の成功:
「少年ジャンプ+」の普及:新たな読者層を獲得し、電子市場での存在感を強化。
海外展開の強化:多言語配信により、グローバルなファンベースを構築。
ブランド価値の維持と向上:
「友情・努力・勝利」のブランドイメージ:一貫したメッセージで読者の共感を獲得。
周年イベントやキャンペーン:定期的なプロモーションでブランド認知度を維持。
(2) 今後の課題と戦略的対応
デジタル化のさらなる推進:
課題:電子市場の競争激化と新興プラットフォームの台頭。
対応策:
技術革新:AIを活用したレコメンデーション機能やインタラクティブなコンテンツ開発。
ユーザーエクスペリエンスの向上:アプリの機能拡充とデザイン改善。
海賊版対策の強化:
課題:違法サイトの根絶と正規ルートへの誘導。
対応策:
ブロックチェーン技術の活用:コンテンツの流通管理と著作権保護。
法的措置の強化:国内外での法的対応と罰則の厳格化。
新規読者層の開拓と多様性の推進:
課題:若年層の活字離れと娯楽の多様化。
対応策:
新ジャンルへの挑戦:女性向け作品や社会問題をテーマにした作品の掲載。
マルチメディア展開:動画コンテンツやゲームとの連携を強化。
グローバル市場での競争力強化:
課題:現地ローカルコンテンツとの競合と規制対応。
対応策:
現地パートナーとの提携強化:ローカルマーケティングとコンテンツ開発を共同で実施。
文化適応:各国の文化や価値観に合わせた作品制作。
まとめ
集英社と週刊少年ジャンプは、漫画家育成戦略やメディアミックス戦略を巧みに活用し、強力なコンテンツ力とブランド価値を築き上げてきました。特にアニメ化による原作漫画への逆流現象を戦略的に取り入れることで、新規ファンの獲得と売上の拡大に成功しています。デジタル化や国際化が進む現代において、同社はこれらの変化に柔軟に対応し、さらなる成長と社会貢献を目指しています。今後もイノベーションと読者とのエンゲージメントを重視し、漫画文化の発展に寄与していくことでしょう。
いかがでしょうか?
集英社さんのすごいなと思うところは常に未来への投資を行っていることだと思っています。
直近、”呪術廻戦”や”僕のヒーローアカデミア”などのツヨツヨタイトルの連載が終了しました。加えて”ONE PIECE”も最終章と言われています。さらに”HUNTER×HUNTER”はいつ再開するかわからない、、
私の周りでもSNS上でもジャンプやばくない?とかオワコンじゃん。とかそういう声を耳にします。
ただ、違うんです。すでに未来への投資をしているのが集英社さんなんです。ジャンプ+を見てください。ほとんどの作品がアニメ化して成功しているんです。
また、今年のスポーツ漫画賞の審査には大谷翔平選手が登場する予定だったりと話題作りもちゃんと仕込んでるんです。
まじですごいと思います。
すぐに呪術廻戦やヒロアカやONE PIECEに変わる週刊少年ジャンプを支える作品がでてくると思っていますし、いままでも出てきたわけです。
今後の集英社さんの動向には私も注目していますし、みなさんも期待をしていいと思います!
これ、延々と気持ちを書くことができると思うので、このあたりで失礼します。
ああ、これからも楽しみです!
では、また。
KUROKO
参考資料
集英社公式ウェブサイト
企業情報、採用情報、CSR活動、プレスリリース
週刊少年ジャンプ公式サイト
新刊情報、イベント情報、作家インタビュー
市場調査レポート
「出版科学研究所 年次報告書 2022」
「デジタルコンテンツ白書 2023」
「マンガ産業の現状と展望 2023」
業界専門誌・ニュース
「出版ニュース」
「文化通信」
「The Japan Times」「Nikkei Asia」などの英字メディア
学術研究・論文
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