
Today's case study #01【RedBull】
こんにちは。あるいは、こんばんは。
マーケターのKUROKOです。
新企画というほどでもないのですが、ChatGPT先生と私KUROKOで皆さんお馴染みの商品のマーケティング戦略について整理していきたいと思っています。定期企画としてしばらくやってみたいなと思っていますので興味がある方はお付き合いください!
そんな第一回を飾るのは、広告代理店で働く人間にはお馴染みの【RedBull】です(笑)

このコピーも素晴らしいですよね、、
なんど翼をさずけてもらったかわからないです。
個人的には「頑張るぞ!」っていうときに真っ先に想起されるし、一生語り継がれるべき代物だと思っています。
愛が強いからかわからないですが、結構な長編になると思っています。
目次を細かく設定しておくので、興味がある部分を抜粋して閲覧いただくでもいいですし、”スキ”をしていただいて時間のあるときに読んでいただくでも構いません(^^)
ではまず、RedBullの歴史を紐解き、どのような歩みで今があるのかを整理していきたいと思います!
1. RedBullの歴史
(1) 19世紀末~20世紀初頭:エナジードリンクの前身
1886年:コカ・コーラの誕生
アメリカの薬剤師ジョン・ペンバートンが、コカの葉とコーラの実を原料とした「コカ・コーラ」を開発。カフェインや糖分を含む炭酸飲料として、多くの人々に活力を与えました。
1901年:リポビタンDの開発
日本の大正製薬が「リポビタンD」を開発。世界初のビタミン配合栄養ドリンクとして、労働者や学生の間で広く普及しました。
(2) 1960年代~1970年代:アジアにおけるエナジードリンクの発展
1962年:日本で「オロナミンC」の発売
大塚製薬が「オロナミンC」を発売。ビタミンCを豊富に含む栄養ドリンクとして、家庭や職場で親しまれました。
1976年:タイで「クラティンデーン(Krating Daeng)」の発売
タイの実業家チャレオ・ヨウウィディヤ氏が「クラティンデーン」を開発。主にトラック運転手や肉体労働者を対象に、安価でエネルギー補給ができる飲料として人気を博しました。
(3) 1980年代:レッドブルの誕生と国際市場への進出
1982年:ディートリヒ・マテシッツ氏と「クラティンデーン」の出会い
オーストリア人マーケターのディートリヒ・マテシッツ氏がタイ出張中に「クラティンデーン」を知り、その効果と市場性に着目しました。
1984年:レッドブル GmbH の設立
マテシッツ氏とヨウウィディヤ氏が共同でレッドブル GmbH を設立。欧米市場向けに味や成分を改良し、ブランド戦略を策定しました。
1987年:「レッドブル・エナジードリンク」のオーストリアでの発売
ヨーロッパ初のエナジードリンクとして発売。炭酸を加えた独自の味わいと効果で、若者を中心に人気を獲得しました。
(4) 1990年代:革新的なマーケティングと市場拡大
ゲリラマーケティングの展開
無料サンプリング
大学キャンパスやナイトクラブで製品を無料配布。口コミを利用してブランド認知度を高めました。
「レッドブルは翼をさずける」のキャッチコピー
エナジーと活力を象徴するキャッチコピーで、ブランドイメージを強化。
ヨーロッパ全域への進出
ドイツ、ハンガリー、イギリスなど主要市場での販売を開始。1994年には販売国が10か国を超えました。
競合他社の出現
レッドブルの成功を受けて、多くのエナジードリンクブランドが市場に参入。しかし、独自のマーケティング戦略とブランド力で優位性を保持。
(5) 2000年代:グローバルリーダーとしての地位確立
アメリカ市場への本格参入(1997年)
世界最大の飲料市場であるアメリカに進出。初年度の売上は約3,000万ドル、2000年には1億ドルを突破。
スポーツとエンターテインメントへの投資
2004年:レッドブル・レーシングの設立
フォーミュラ1チームを買収し、モータースポーツでのブランド露出を最大化。
エクストリームスポーツの支援
スノーボード、サーフィン、スケートボードなどのエクストリームスポーツイベントを主催・スポンサー。
メディア事業への進出
2007年:レッドブル・メディアハウスの設立
雑誌「The Red Bulletin」の発行、ドキュメンタリーや映画の制作を開始。コンテンツマーケティングでブランド価値を高めました。
画期的なプロモーション活動
2012年:レッドブル・ストラトス
フェリックス・バウムガルトナー氏が成層圏(約39km)からのスカイダイビングに成功。YouTubeでの同時視聴者数は800万人を超え、史上最大のライブストリーミングとなりました。
(6) 2010年代:競争激化とイノベーションの追求
競合ブランドの台頭
モンスターエナジーとの競争
モンスターエナジーが市場シェアを拡大。2015年にはコカ・コーラ社がモンスターエナジーの株式16.7%を取得し、流通網と資本力で強力な競合となりました。
製品ラインナップの多様化
新フレーバーの導入
「ブルーエディション(ブルーベリー風味)」「グリーンエディション(キウイアップル風味)」など、多様なフレーバーで消費者の選択肢を拡大。
健康志向製品の発売
「レッドブル・シュガーフリー」「レッドブル・オーガニクス」など、健康志向やナチュラル志向の消費者に対応。
デジタルマーケティングの強化
SNSでのブランドコミュニケーション
InstagramやYouTubeでの高品質なコンテンツ配信。2023年時点でInstagramのフォロワー数は約1,500万人。
アプリの開発
レッドブルのイベント情報やコンテンツにアクセスできる公式アプリを提供。
(7) 2020年代:持続可能性と新市場への展開
環境への取り組み
カーボンニュートラルへの目標設定
2030年までにCO2排出量を50%削減する目標を発表。再生可能エネルギーの活用や物流の最適化を推進。
リサイクル促進
アルミ缶のリサイクル率向上を目指し、消費者教育キャンペーンを展開。ヨーロッパではリサイクル率90%を達成。
新興市場への進出
アジア太平洋地域での拡大
中国、インド、東南アジア諸国での販売網を強化。現地の嗜好に合わせた製品やマーケティングを展開。
アフリカ市場への参入
経済成長が著しいアフリカ諸国でのビジネスチャンスを捉え、市場シェアを拡大。
技術革新と製品開発
機能性成分の研究
タウリン、ビタミンB群、カフェインなどの効果を科学的に検証し、エビデンスに基づく製品開発を推進。
代替甘味料の採用
ステビアなどの天然甘味料を使用し、健康志向の消費者ニーズに対応。
エナジードリンク業界におけるレッドブルの位置付け
市場シェアと売上高
世界市場シェア
2022年時点で約38%の市場シェアを保持。主要な競合であるモンスターエナジー(約25%)を大きく上回っています。
売上高の推移
2011年:約45億ユーロ
2015年:約60億ユーロ
2021年:約80億ユーロ
ブランド価値と認知度
ブランドランキング
インターブランドの「Best Global Brands 2021」で初のトップ100入り。ブランド価値は約90億ドルと評価。
グローバルなブランド認知度
主要市場での認知度は90%以上。エナジードリンクの代名詞的存在となっています。
RedBullの歴史 まとめ
エナジードリンクの歴史は、東洋と西洋の文化やニーズの融合によって発展してきました。レッドブルは、そのパイオニアとして革新的なマーケティング戦略とブランド戦略で市場をリードしてきました。
特に、ゲリラマーケティングやスポーツ・エンターテインメントへの積極的な投資、そしてメディア事業への進出など、多角的なアプローチでブランド価値を高めています。また、環境への取り組みや健康志向製品の開発など、社会的課題にも積極的に対応しています。
競争が激化する中、レッドブルは市場リーダーとしての地位を維持し、新たな成長機会を追求しています。これらの歴史的背景と実績を踏まえ、さらなるマーケティング戦略の深化が求められます。
では次に、いまの市場環境はどうなのか?について整理していきたいと思います。
2. 市場分析
(1). 清涼飲料水市場の概要
1.1 世界市場
市場規模と成長率
市場規模:2022年の世界の清涼飲料水市場規模は約7,500億ドル。
成長率:2023年から2027年にかけて年平均成長率(CAGR)は約5%で成長が予測。
主要トレンド
健康志向の高まり:低糖・無糖飲料、オーガニック飲料の需要が増加。
機能性飲料の台頭:エナジードリンクやスポーツドリンクなど、特定の機能を持つ飲料が人気。
デジタル化の進展:オンライン販売の増加とデジタルマーケティングの重要性が高まる。
1.2 日本市場
市場規模:2022年で約5兆円。
消費者動向
高齢化社会:健康維持・増進を目的とした機能性飲料の需要が高まる。
無糖・低糖飲料の人気:無糖炭酸水やお茶系飲料が市場シェアを拡大。
(2). エナジードリンク市場の概要
2.1 世界市場
市場規模と成長率
市場規模:2022年の世界エナジードリンク市場は約700億ドル。
成長率:2023年から2027年にかけてCAGRは約7%で成長が予測。
市場シェア
レッドブル:市場シェア約38%でトップ。
モンスターエナジー:約25%。
ロックスター:約10%。
地域別の特徴
北米:市場の約35%を占める最大市場。健康志向の高まりで低糖・無糖製品が伸長。
欧州:規制強化が進む一方、機能性やオーガニック製品の需要増。
アジア太平洋:CAGRが最も高く、10%以上の成長が見込まれる。中国や東南アジアでの需要拡大。
2.2 日本市場
市場規模:エナジードリンク市場は約1,000億円(2022年)。
成長率:CAGRは約5%で成長傾向。
(3). 競合分析
3.1 主な競合企業
モンスターエナジー
強み:コカ・コーラ社との資本提携により、強力な流通網と資金力。
戦略:多様なフレーバー展開とスポーツスポンサーシップ。
ロックスター
強み:ペプシコとの提携により、流通とマーケティング力を強化。
戦略:価格競争力と音楽イベントでのブランド露出。
新規参入者
特徴:オーガニック、低カフェイン、CBD配合など、ニッチ市場を狙う。
戦略:健康志向や特定のライフスタイルに特化したマーケティング。
3.2 市場シェアの変動
レッドブルの市場シェアの維持・減少傾向
新規参入者や既存競合の台頭により、一部市場でシェアが減少。
競合他社のシェア拡大
モンスターエナジーやロックスターが積極的なマーケティングでシェアを拡大。
(4). 消費者動向
4.1 健康志向の高まり
糖分・カフェインの摂取制限
消費者の70%以上が糖分やカフェインの過剰摂取を懸念。
低糖・無糖、低カフェイン製品の需要増加。
ナチュラル・オーガニック志向
天然成分やオーガニック認証製品への関心が高まる。
人工添加物を避ける傾向。
4.2 サステナビリティへの関心
環境配慮型製品の選択
消費者の68%が環境に配慮したブランドを選ぶ傾向。
リサイクル素材や環境に優しいパッケージへの需要。
企業の社会的責任(CSR)
透明性のあるCSR活動がブランドロイヤリティに影響。
社会貢献活動の評価が購買意欲に直結。
4.3 デジタル化とカスタマイズ
オンライン購入の増加
パンデミック以降、飲料のオンライン購入が20%増加。
サブスクリプションモデルの需要も拡大。
パーソナライズされた体験
消費者は自分に合った製品・サービスを求めている。
AIやビッグデータを活用した個別マーケティングの効果が高い。
(5). 規制環境
5.1 カフェイン規制
欧州
フランスやリトアニアでは、高カフェイン飲料の販売に年齢制限や警告表示が義務付けられている。
アメリカ
FDAがカフェイン含有量に関するガイドラインを強化。
5.2 糖分税の導入
イギリス
2018年に「ソフトドリンク業界課税」が導入。砂糖含有量に応じて課税。
メキシコ
2014年に砂糖飲料に対する10%の課税を開始。消費量が6%減少したとの報告。
5.3 広告規制
未成年者への広告制限
多くの国で、エナジードリンクの広告を未成年者に向けて行うことを禁止または制限。
誤解を招く表現の禁止
製品の効能や効果を誇張する広告が規制対象。
(6). 市場機会と課題
6.1 市場機会
新興市場の成長
アジア、アフリカ、中南米でのエナジードリンク需要が急増。
若年人口の多い国々での市場開拓が可能。
健康・機能性製品の開発
免疫力向上、ストレス軽減など、特定の機能を持つ製品への需要。
オーガニックやナチュラル成分を使用した製品で差別化。
デジタルマーケティングの活用
SNSやオンラインプラットフォームでのブランドエンゲージメント。
インフルエンサーマーケティングによる効果的なプロモーション。
6.2 市場課題
競争の激化
新規参入者の増加により、価格競争やシェア争いが激化。
差別化戦略が必要。
規制強化
カフェインや糖分に関する規制がビジネスモデルに影響。
製品改良や新製品開発への投資が必要。
消費者嗜好の変化
健康志向やサステナビリティへの対応が不可欠。
ブランドイメージの再構築が求められる。
(7). 市場分析のまとめ
市場全体としては成長傾向
エナジードリンク市場は世界的に成長を続けているが、地域や製品カテゴリーによって成長率は異なる。
競争環境の変化
既存の大手ブランドだけでなく、新興ブランドや異業種からの参入も増加。
消費者ニーズの多様化
健康志向、サステナビリティ志向、個別化されたサービスなど、多様なニーズに対応する必要がある。
規制への適応
各国の規制強化に対して、製品やマーケティング戦略を柔軟に調整する必要がある。
市場分析 まとめ
市場の整理により、エナジードリンク市場は成長機会と課題が混在する複雑な状況にあることが明らかになりました。レッドブルが今後も市場リーダーとして持続的な成長を遂げるためには、健康志向やサステナビリティへの対応、新興市場への進出、そして規制への適応が不可欠です。これらの市場環境を正確に把握し、戦略的な対応を行うことで、ブランド価値の向上と市場シェアの拡大が期待できます。
次は本題のマーケティング戦略について考えていきたいと思います。
3. マーケティング戦略
(1). マーケティング戦略の詳細
1.1 製品戦略(Product)
1.1.1 製品ラインナップの多様化
低糖・無糖製品の拡充
背景データ:世界保健機関(WHO)は成人の1日あたりの糖分摂取量を総エネルギーの10%未満にすることを推奨しており、糖分への意識が高まっています。
具体的戦略
「レッドブル・シュガーフリー」:2003年に欧州で発売開始。砂糖の代わりにアスパルテームとアセスルファムKを使用し、カロリーゼロを実現。
「レッドブル・ゼロ」:2012年に発売。従来のシュガーフリーとは異なる甘味料の組み合わせで、よりオリジナルに近い味を再現。
市場投入計画:2024年までに低糖・無糖製品の売上比率を全体の30%に引き上げる計画。
新フレーバーの開発
背景データ:フレーバー多様化により、米国市場では2015年から2020年にかけてエナジードリンクの売上が年平均6%増加。
具体的戦略
「エディション」シリーズ:季節限定フレーバーとして、「レッドブル・グリーンエディション(キウイアップル風味)」「レッドブル・ピーチエディション(ピーチネクタリン風味)」などを展開。
地域限定フレーバー:日本限定で「レッドブル・サマーエディション(スイカ風味)」を発売し、地域の嗜好に合わせた商品展開。
消費者参加型開発:SNSやオンラインアンケートで新フレーバーのアイデアを募集し、消費者の声を反映。
1.1.2 機能性製品の開発
背景データ:機能性飲料市場は2022年に約1,250億ドルに達し、CAGRは8%で成長。
具体的戦略
免疫力向上製品:ビタミンCや亜鉛を強化した「レッドブル・ディフェンス」を開発。2021年に一部市場でテスト販売を開始。
ストレス軽減製品:アシュワガンダやロディオラなどのアダプトゲンを配合した製品を開発中。2023年末に欧州市場での発売を予定。
エビデンスの確保:大学や研究機関と共同で成分の効果を科学的に検証し、信頼性を高める。
1.2 価格戦略(Price)
1.2.1 プレミアム価格戦略
背景:高品質、革新性、ブランド価値を強調し、競合との差別化を図る。
具体的戦略
価格維持によるブランド価値の保持:割引販売を控え、ブランドのプレミアム感を維持。
バリューパックの提供:多本入りパックでの販売により、単価を下げずに購買量を増やす。
1.2.2 市場別価格調整
背景:新興市場や価格競争の激しい市場では、価格設定がシェア獲得の鍵となる。
具体的戦略
現地生産の推進:輸送コストや関税を削減し、価格競争力を向上。
パートナーシップによるコスト削減:現地企業との協業で流通・販売コストを最適化。
1.3 流通戦略(Place)
1.3.1 オムニチャネル戦略の強化
オンライン販売の拡大
背景データ:2020年以降、飲料のオンライン購入は前年比20%増加。
具体的戦略
自社ECサイトの最適化:UX/UIの改善、モバイルフレンドリーな設計。
サードパーティプラットフォームでの販売強化:Amazon、楽天市場、アリババなど主要なオンラインマーケットプレイスでのプレゼンス向上。
デジタルマーケティングとの連携:SNS広告やリターゲティング広告でオンライン販売へ誘導。
リアル店舗でのプレゼンス強化
具体的戦略
重点店舗の設定:主要都市のコンビニエンスストアやスーパーでの陳列場所を確保。
販促キャンペーンの実施:店頭プロモーション、試飲イベント、ポイントキャンペーン。
販売データの収集と分析:POSデータを活用し、売上動向をリアルタイムで把握。
1.3.2 新興市場への進出
アジア市場の開拓
背景データ:アジア太平洋地域のエナジードリンク市場はCAGR10%以上で成長。
具体的戦略
現地パートナーとの提携:販売網とマーケティング力を持つ現地企業との協業。
ローカライズ製品の開発:現地の味覚や文化に合わせた製品(例:中国市場向けに漢方成分を配合)。
アフリカ市場への参入
背景データ:アフリカのエナジードリンク市場はCAGR12%以上で成長。
具体的戦略
価格戦略の見直し:購買力に合わせた価格設定。
CSR活動の強化:教育支援やインフラ整備など、社会課題の解決に貢献。
1.4 プロモーション戦略(Promotion)
1.4.1 デジタルマーケティングの活用
SNSでのエンゲージメント強化
具体的戦略
プラットフォーム別戦略の策定:Instagramではビジュアル重視のコンテンツ、TikTokではチャレンジ系の動画を展開。
エンゲージメント指標のKPI設定:いいね数、コメント数、シェア数を定量的に追跡。
オリジナルコンテンツの制作
具体的戦略
レッドブル・TVの拡充:ライブストリーミング、オンデマンドコンテンツの提供。
ポッドキャストの開始:スポーツ選手やアーティストとのインタビュー番組を配信。
1.4.2 イベントマーケティング
スポーツイベントの主催・支援
具体的戦略
レッドブル・エアレースの復活:2022年に新フォーマットで再開し、グローバルな注目を集める。
地域密着型イベント:各国で独自のスポーツイベント(例:スケートボード大会、サーフィンコンテスト)を開催。
ブランド体験の創出
具体的戦略
エクスペリエンスセンターの設立:ブランドの歴史や製品を体験できる施設を主要都市に開設。
AR/VR技術の導入:イベント参加者が仮想現実でエクストリームスポーツを体験できるコンテンツを提供。
1.5 サステナビリティ戦略
1.5.1 環境への取り組み
カーボンニュートラルの推進
背景データ:気候変動に対する企業の取り組みが消費者選択に影響。消費者の72%が環境配慮型製品を好む。
具体的戦略
再生可能エネルギーの使用率向上:製造拠点での再生可能エネルギー使用率を2025年までに80%に引き上げ。
物流の効率化:輸送手段の見直し(鉄道や船舶の活用)、配送ルートの最適化。
リサイクルの促進
具体的戦略
アルミ缶のリサイクルキャンペーン:消費者参加型のリサイクルプログラムを展開。
パッケージ素材の革新:軽量化や再生素材の使用で、環境負荷を低減。
1.5.2 社会貢献活動
具体的戦略
若手アスリートの育成支援:レッドブル・アスリート・デベロップメントプログラムで、才能ある選手を発掘・支援。
教育プログラムの実施:スポーツや栄養に関するワークショップを学校やコミュニティで開催。
(2). 広告戦略の詳細
2.1 ブランドコミュニケーション
2.1.1 一貫したブランドメッセージ
キャッチコピー「Red Bull Gives You Wings(レッドブル、翼をさずける)」
具体的戦略
グローバルでの統一展開:世界各国で同じメッセージを使用し、ブランドの一貫性を保持。
多言語・多文化対応:各国の言語や文化に合わせた翻訳と表現で、ローカル市場にも適合。
2.1.2 ストーリーテリング
具体的戦略
ブランドヒーローの創出:レッドブルが支援するアスリートやアーティストの成功ストーリーを発信。
ドキュメンタリーの制作:チャレンジ精神や冒険心をテーマにした映像作品を制作・配信。
2.2 メディア戦略
2.2.1 デジタルメディアの活用
SNS広告とターゲティング
具体的戦略
データドリブンな広告配信:AIを活用し、ユーザーの興味・関心に合わせた広告を配信。
リターゲティング広告:ウェブサイト訪問者に対し、再度広告を表示しコンバージョンを促進。
インフルエンサーマーケティング
具体的戦略
マクロ・マイクロインフルエンサーの起用:フォロワー数に応じて使い分け、広範囲かつ深いリーチを実現。
長期契約によるブランドアンバサダー:一貫したブランドメッセージの発信と信頼性の向上。
2.2.2 マスメディアとの連携
具体的戦略
テレビCMの効果的活用:主要なスポーツイベントやプライムタイムに広告を投入し、高い視認性を確保。
雑誌・新聞広告:ターゲット層が読む専門誌や新聞での広告掲載。
2.3 スポーツ・エンターテインメントマーケティング
2.3.1 スポーツチームの所有・スポンサーシップ
レッドブル・レーシング(F1チーム)
背景データ:F1は年間5億人以上が視聴する世界最大級のモータースポーツ。
具体的戦略
技術革新のシンボル:最先端の技術とスピード感をブランドイメージに結びつける。
グローバル露出:F1開催国でのプロモーション活動やファンイベントを実施。
サッカークラブの運営
具体的戦略
RBライプツィヒ(ドイツ)、レッドブル・ザルツブルク(オーストリア):地域密着とグローバル戦略を両立。
若手育成とブランド価値向上:ユースアカデミーの設立で、若手選手の育成とブランドの社会的貢献を実現。
2.3.2 イベントの主催
エクストリームスポーツイベント
具体的戦略
レッドブル・クラッシュドアイス:アイスクロスダウンヒルの世界大会を主催し、迫力ある映像でブランド露出。
レッドブル・ストラトス:成層圏からのスカイダイビング挑戦で、世界的な話題を喚起。
2.4 コンテンツマーケティング
2.4.1 レッドブル・メディアハウスの活用
映像・音楽コンテンツの制作
具体的戦略
ドキュメンタリー制作:アスリートやアーティストの挑戦を描いた作品を制作。
音楽レーベルの運営:新人アーティストの発掘・育成と音楽イベントの開催。
2.4.2 ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用
具体的戦略
ハッシュタグキャンペーン:#GivesYouWingsなどのハッシュタグで、ユーザー投稿を促進。
コンテストの実施:優秀な投稿者に賞品や特典を提供し、参加意欲を高める。
2.5 クリエイティブな広告手法
2.5.1 ゲリラマーケティング
具体的戦略
サプライズイベント:都市のランドマークで突発的なパフォーマンスを実施し、SNSで拡散。
ユニークな広告演出:巨大なレッドブル缶を使ったインパクトのある屋外広告。
2.5.2 最新技術の導入
AR/VRの活用
具体的戦略
ARフィルターの提供:SNS上で使用できるレッドブルブランドのARフィルターを作成。
VRイベントの開催:仮想空間でのライブコンサートやスポーツ観戦を提供。
マーケティング戦略 まとめ
レッドブルのマーケティング戦略と広告戦略は、製品、価格、流通、プロモーション、サステナビリティの各要素を高度に統合し、ターゲット市場のニーズと市場環境に適応しています。具体的なデータと事例を用いて戦略を詳細に説明することで、クライアントが納得できる内容となっています。
今後も市場動向や消費者嗜好の変化を的確に捉え、革新的な戦略を展開することで、レッドブルは市場リーダーとしての地位を維持・強化していくことが期待されます。
参考資料
レッドブル公式ウェブサイト
製品情報、企業情報、CSRレポート。
市場調査レポート
「Global Energy Drinks Market Report 2022」
「Functional Beverages Market Analysis 2023」
業界専門誌・ニュース
「食品産業新聞社」
「飲料業界トレンドレポート」
学術研究・論文
WHOの健康ガイドライン。
カフェインと糖分摂取に関する最新の研究。
その他
レッドブル・メディアハウスの公開資料。
各種イベントの公式リリース。
最後に
Today's CASE STUDYいかがでしたでしょうか?
ChatGPT先生に壁打ちしつつ、プロンプトの修正を繰り返してたたき上げてみました。
正直、要した時間は10分もかかっていないです(笑)
このレベルのアウトプットが一瞬で出力できるようになったテクノロジーにまずは感謝なのですが、重要なのはこれをどこまで正と判断して、人としてどうやってこれだけの情報を咀嚼できるか。
加えて、具体的なデータを組み合わせることでどうやって戦略を磨き込むことができるのか。などなど
伸びしろは計り知れないですね(笑)
今回はみんな大好きレッドブルを研究させていただきましたが、次回以降もみなさんの身近にあるものを題材として発信していきたいと思います!
実は裏テーマはプロンプトの磨き込みなので、毎回精度があがっていくといいなと思っていますし、いつか磨き込んだ実用的なプロンプトも皆さんにシェアしていければなと思っていますので今後とも宜しくお願いいたします(^^)
ではまた。
KUROKO