1日何歩あるけばいいのか問題【1日〇〇歩】
「健康維持のためにはなるべく歩きましょう」というのは耳慣れなアドバイスですが、じゃあ1日何歩あるけば健康になれるのか?というと誰も明確な答えを持っていないような気がします。(あるいはそんなこと気にしていない)
なんとなく「1日1万歩」というのが世間に浸透しているようですが、はたして根拠はあるのでしょうか?
気になって夜も眠れないので調べていこうと思います。
「1日1万歩」説
結論から言うと「1日1万歩」にはなんの根拠もないようです。
「1日1万歩」説が世間に広まったのは、昭和のガジェット「万歩計」を開発したヤマサ時計計器が広告宣伝として「一日一万歩あるきましょう」とうたったのが起源のようです。
以来、万歩計は一大ブームとなり、人々はベルトなどに万歩計を装着し、一日一万歩を目指してスタコラ歩くという現象が起こったようです。
昭和の秀逸なキャッチコピーには脱帽ですが、「1日1万歩」にはなんの根拠もないことがわかりました。
WHOのガイドライン
続いては、健康といえばWHO(世界保健機構)ってなわけで、WHOは運動や食事など健康に関する様々なガイドラインを提案してくれています。
今回WHOが作成した「WHO身体活動・座位活動ガイドライン(日本語版)」という資料を読んでみたところ…
歩数の目安に関することはなにも書かれていませんでした。そのかわり、成人がやるべき運動の目安について書かれておりまして、
少なくとも週に150分の「中強度」の有酸素運動
週に2日以上の筋トレ
というのがWHOが推奨する最低限の運動のようです。ちなみに「中強度」というのは「ギリギリ会話ができるくらいの早歩き」だそうで、この目安を参照すると1日21分早歩きくらいの運動をしましょうね!ということになります。
これをムリヤリ歩数換算してみるとざっくり2,100歩くらいとなりますが、これだとちょっと少なすぎますね。まぁ大事なのは歩数というより「運動の強度」であるとWHOは言いたいのでしょう。
科学ブログ『パレオな男』に答えがあった
それでも一日何歩あるけばいいのか知りたい僕は、ある記事にたどりつきました。サイエンス系ブログ『パレオな男』内の記事「理想の歩数は1日に何歩なのか?問題にわりと精度が高い結論が出た件」に、かなり信頼できそうなことが書いてありました。
この記事では「歩数と死亡率」についての研究が紹介されていまして、
どうやら1日7,500歩を歩いておけば最低限の健康メリットが得られるようであります。ようやく納得できる答えにたどり着いたなぁ。
結論
ということで【1日何歩あるけばいいのか問題】の答えは、
とりあえず1日7,500歩あるいておけ
20分くらいの早歩きもしておけ
ということでした!
嗚呼またひとつ人生の問題が解決されてスッキリ。
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