詰みの形を覚えようpart①
はじめに
くろかずです。実戦でめちゃくちゃ使える詰みを紹介するシリーズを始めます。これをマスターすると劇的に将棋が勝ちやすくなります。必ず理解して覚えるようにしましょう。練習問題と応用問題もあります。
<追記>
練習問題と応用問題の解答について、並べて確認できるように対応しました。
今回のテーマ図
今回はこの局面から詰ますパターンを3つ紹介します。
パターン①▲2五桂
まずは桂打ちの王手のパターンです。△1二玉と逃げた手に対して、以下の2つの王手がよくある詰みです。
パターン①▲2五桂はこれだけ覚えておけばOKでしょう。それでは練習問題です。
パターン②▲2二銀打
次は銀打ちの王手のパターンです。△1二玉と逃げた手に対して、以下の3つの王手がよくある詰みです。
パターン②▲2二銀打は、この3つの王手を軸にさまざまな詰みがあります。練習問題で慣れていきましょう。
パターン③▲3一角
最後は角打ちの王手のパターンです。△1二玉と逃げた手に対して、以下の王手がよくある詰みです。
パターン③▲3一角はこの1個を覚えておけばOKです。それでは練習問題です。
練習問題解答
練習①-1
▲2五桂 △1二玉 ▲2二金まで3手詰。
<解説>
3手目▲1三金は桂馬で取られて失敗します。
こちらから実際に並べて確認できます。shogi.ioを使っています。
練習①-2
▲2五桂 △1二玉 ▲1三歩 △同 桂
▲同桂成 △同 玉 ▲2五桂 (途中図)△1二玉
▲1三銀 △2一玉 ▲2二銀右成まで11手詰。
<解説>
桂馬を交換して、途中図のように桂馬を再度打って詰みです。
こちらから実際に並べて確認できます。
練習②-1
▲2二銀打 △1二玉 ▲1三歩 △同 桂
▲2一銀打まで5手詰。
<解説>
桂馬を動かして、空いたスペースに銀を打ちます。
こちらから実際に並べて確認できます。
練習②-2
▲2二銀打 △1二玉 ▲1一銀成 △同 玉
▲1二香 (途中図) △同 玉
▲4二飛成 △1三玉 ▲2二竜まで9手詰。
<解説>
飛車で王手するために、途中図のように香車を捨てる手がポイントです。練習問題にしては難しかったかもしれません。
こちらから実際に並べて確認できます。
練習③-1
▲1三桂成 △同 玉 ▲3一角 △1二玉
▲2二角成まで5手詰。
<解説>
盤上の桂馬を捨てて玉をおびき寄せます。
こちらから実際に並べて確認できます。
練習③-2
▲1三銀 △同 玉 ▲3一角 △1二玉
▲2二角成まで5手詰。
<解説>
持ち駒の銀を捨てて玉をおびき寄せます。本質は③-1と同じです。
こちらから実際に並べて確認できます。
練習③-3
▲1三歩 △同 玉 ▲3一角成 △1四玉
▲2五金まで5手詰。
<解説>
2手目△同 桂は▲2二金で詰みです。
こちらから実際に並べて確認できます。
応用問題
応用問題に取り組んでみましょう。3つのパターンを駆使してください。
ここで一旦 : テーマ図について
はじめに戻ります。テーマ図で持ち駒に何があったら詰ますことができるでしょうか?
パターン➀の場合は、桂と金、桂と銀、桂と飛車などでOK。
パターン②の場合は、銀と香、銀2枚、銀と金などでOK。
パターン③の場合は、角1枚でOK。
これが整理できていると「持ち駒○○だから大体詰みだな」と実戦で考えられるようになります。実際には微妙に局面が違うことが多いので、毎回上記の持ち駒で詰むとは限らないですが、頭に入れておくとよいでしょう。
応用問題解答
応用-1
▲2二銀打 △1二玉 ▲1三歩 △同 桂
▲同桂成 △同 玉 ▲2五桂 (途中図)△1二玉
▲1三銀 △2一玉 ▲2二銀右成まで11手詰。
<解説>
練習➀-2と同じ原理です。途中図のように桂馬を再度打って詰みです。
こちらから実際に並べて確認できます。
応用-2
▲1三歩 △同 桂 ▲2一銀 (途中図) △同 玉
▲3二馬 △1二玉 ▲2二馬まで7手詰。
<解説>
2手目△同 玉はパターン③▲3一角で詰みです。
こちらから実際に並べて確認できます。
おわりに
いかがだったでしょうか?違うテーマ図でも、今回のようにパターンを整理して詰まし方を理解できると、格段に強くなれます。初めは大変ですが、気長に頑張っていきましょう!
最後に少しだけ宣伝を。以下のホームページで棋譜添削をしています。よかったら覗いていってくださいm(__)m
ではでは!