詰みの形を覚えようpart⑤
くろかずです。このシリーズの第5弾です。早速見ていきましょう！今回は2パターンのみになります。
※今回のpartのみ練習問題に駒が余って詰む問題があります。ご了承ください。他のpartは駒が余らずに詰む問題にしています。
＜追記＞
練習問題と応用問題の解答について、並べて確認できるように対応しました。
今回のテーマ図
パターン①▲４一銀
まずは銀打ちです。対応が3通りありますが、今回は銀を取る手をメインに解説します。これに対して以下の王手がよくある詰みです。
まずは金を打つ
金をドンドン右に動かして詰ます
飛車の効きを生かして詰ます
後はⒶと同様の手順
銀を取ることを意識すればOKです。それでは練習問題です。
ヒント : 飛車を取られないように
ヒント : 相手の銀に注意
パターン②▲２二飛
もう一つの飛車打ちを見ていきます。△２二同玉と飛車を取った手に対して、以下の王手がよくある詰みです。
飛車の効きを生かした銀打ちはよくある詰み筋なので、覚えておきましょう。それでは練習問題です。
ノーヒント
ヒント : 角の効きは偉大
練習問題解答
練習①-1
▲４一角成 △同 玉 ▲５二香成 △３二玉
▲４二成香 △２二玉 (途中図)
▲３二成香 △１二玉 ▲２二成香まで9手詰。
＜解説＞
途中図より▲４三成香は飛車を取られて失敗します。
金に注意
こちらから実際に並べて確認できます。shogi.ioを使っています。
練習①-2
▲４一銀 △同 玉 ▲５二金 △３二玉
▲４二金 △２二玉 (途中図)
▲４三金 △３一玉 ▲３二金まで9手詰。
＜解説＞
途中図より▲３二金は△１二玉で銀がよく効いて詰みません。
銀に注意
▲３二飛成や▲４二飛成でも正解
こちらから実際に並べて確認できます。
練習②-1
▲２二飛 △同 玉 ▲４二飛成 △３二歩
▲３四桂 △１二玉 ▲３二竜まで7手詰。
＜解説＞
今回のように、桂馬でも成功する場合があります。
こちらから実際に並べて確認できます。
練習②-2
▲２二飛 △同 玉 ▲４二竜 (途中図) △３二香
▲３一角 △１二玉 ▲３二竜まで7手詰。
＜解説＞
途中図より△１三玉は▲３一角まで詰みです。
玉が逃げるのは▲３一角で詰み
こちらから実際に並べて確認できます。
応用問題
応用問題に取り組んでみましょう。3つのパターンを駆使してください。応用問題は駒が余らずに詰みます。応用-3は難問なので、飛ばしても大丈夫です。
ヒント : 最後は桂馬
補足 : 角はどちらから打っても可
ヒント : 4手目は飛車を打つ
ここで一旦：テーマ図について
はじめに戻ります。テーマ図で持ち駒に何があったら詰ますことができるでしょうか？
パターン①の場合は、銀と金、角と金などでOK。
パターン②の場合は、飛車1枚、金2枚、金と銀などでOK。
整理して実戦で使えるようにしておきましょう。
応用問題解答
応用-1
▲４一銀 △同 玉 ▲５二金 △３二玉
▲４二金 △２二玉 (途中図)
▲４三金 △１三玉 ▲２五桂まで9手詰。
＜解説＞
練習①-2と同様に、相手の銀の守りが強いので、途中図より▲４三金が正解になります。最後は飛車の横効きによって、ぴったり詰みです。
練習①-2と考え方は同じ
飛車がよく効いている
こちらから実際に並べて確認できます。
応用-2
▲２二飛 △同 玉 ▲４二飛成 △１三玉 (途中図)
▲３一角 △２四玉 ▲２五金まで9手詰。
＜解説＞
上に追い出して、頭金のパターンです。途中図より▲２二角でも正解です。
歩が待ち構えているので大丈夫
こちらから実際に並べて確認できます。
応用-3
▲２二飛 △同 玉 ▲４二飛成 △３二飛
▲３一銀 △１三玉 ▲２二銀打 △１二玉 (途中図1)
▲１一銀成△同 玉 ▲１二香 (途中図2) △同 飛
▲同 飛成 △同 玉 ▲３二飛 (途中図3) △１三玉
▲２二飛成まで17手詰。
＜解説＞
途中図1までは、今まで習ったパターンとヒントで、考えたくなると思います。ここから香を取って▲１二香(途中図2)が好手です。ここで△同 玉は▲３二竜以下詰みです。よって△同 飛ですが、▲３二飛(途中図3)とすれば、詰みの形になります。
ここからどうするか
飛車で合い駒したのは、この香を取るため
▲４二飛でも可
こちらから実際に並べて確認できます。
おわりに
いかがだったでしょうか？パターンを整理して詰まし方を理解できると、格段に強くなれます。初めは大変ですが、気長に頑張っていきましょう！
最後に少しだけ宣伝を。以下のホームページで棋譜添削をしています。よかったら覗いていってくださいm(__)m
ではでは！