見出し画像

囲いを詰まそう! その2(穴熊)

くろかずです。囲いの詰まし方を紹介します。実戦で使える詰みばかりなので、ここで身に付けちゃいましょう!

※このシリーズの練習問題は持ち駒が余って詰む問題があります。ご了承ください。「駒が余ります」と記載されている問題のみ持ち駒が余ります。

今回のテーマ図

穴熊

パターン①▲2二桂成

桂馬で銀を取る

まずは銀を取る王手です。金で取るしかないですが、飛車で金を取って、Ⓐ図まで進みます。ここからは金と銀を並べれば詰みですね。

金と銀が持ち駒になる
ベタっと王手して詰み

どの囲いでも同じですが、駒を取りながら王手するのはかなり強力です。練習問題で駒を取って王手してみましょう。

練習1-1 : 7手詰
ノーヒント
練習1-2 : 9手詰
ヒント : 駒の枚数を確認すること

パターン②▲2一銀成

桂馬を取る王手

次に桂馬を取る手を見ていきます。
Ⓐ図のように金で取り返すと、金を取って銀を打って詰みです。

Ⓐ-1
金で取る変化
Ⓐ-2
この後は金を打って詰み

Ⓑ図のように玉で取り返すと、銀を打って金を取って詰みです。

Ⓑ-1
玉で取る変化
Ⓑ-2
金で取って詰み

この2つのやり取りを抑えておけばOKでしょう。それでは練習問題です。

練習2-1 : 3手詰 (駒が余ります)
ノーヒント
練習2-2 : 5手詰 (駒が余ります)
ノーヒント

パターン③▲2三桂

角のラインが効いてるので詰み

次は桂馬の王手です。角がいる場合はこれで詰みになります。
また、角がいない場合でも詰む場合があります。

銀で桂馬を取ると
一間竜が完成して詰み
<補足1>
相手の桂馬がいる場合は詰まないが、攻めとして有力
<補足2>
穴熊が崩壊

角か飛車で睨んでいる時は有力な王手になります。それでは練習問題です。

練習3-1 : 3手詰 (駒が余ります)
ノーヒント
練習3-2 : 5手詰
ヒント : 4手目は2通りある。それぞれ詰まそう。

パターン④▲1二成香

香車を取る王手

最後は香車を取る手です。玉で取るしかないですが、桂馬を打てば詰みです。この桂馬はよく出るので覚えておきましょう。

よく出る桂馬。最後は香車で詰み。

またⒶ図のように、上に逃げられる場合もありますが、配置が良いと詰ますことができます。

Ⓐ-1
上に逃げる変化
Ⓐ-2
銀と歩が良い配置なので、詰ますことができる

余談ですが▲1二成香とした理由を。上から攻める時に香車を使うことが多いですよね。成香ができやすいので、この符号にしました。

成香ができる

香車を取って桂打ち、これを意識すればOKです。それでは練習問題です。

練習4-1 : 5手詰
ヒント : Ⓐ図の展開は駒余りで詰み
練習4-2 : 7手詰
ヒント : Ⓐ図の展開になります

練習問題解答

練習1-1
▲2二と △同 金 ▲同飛成 △同 玉 (途中図)
▲3二金 △1一玉 ▲2二銀まで7手詰

<解説>
途中図の局面で、金と銀を持っていることを把握することが大切です。

問題図
途中図
金と銀を持っているため、あとは容易
解答図

こちらから実際に並べて確認できます。shogi.ioを使っています。

練習1-2
▲2二桂成 △同 金 ▲同角成   △同 玉 (途中図)
▲3一銀     △1三玉 ▲2二銀打 △2四玉
▲2五金まで9手詰

<解説>
途中図の局面ですが、端歩が突いているので、1-1とは事情が異なります。この問題の場合は金と銀2枚が必要ですね。

問題図
途中図
ここで銀捨てが習いのある手筋
解答図

こちらから実際に並べて確認できます。

練習2-1
▲2一金 △同 金 ▲同角成まで3手詰

<解説>
2一の地点の数が足りているので、これで詰みです。

問題図
解答図
飛成でも可

こちらから実際に並べて確認できます。

練習2-2
▲2一と △同 玉 ▲3二桂成 △1一玉 ▲2一金まで5手詰

<解説>
一間竜の形を活かした攻めで、4手目△同 銀とはできません。

問題図
解答図

こちらから実際に並べて確認できます。

練習3-1
▲2三桂打 △同 金 ▲同桂不成まで3手詰

<解説>
少し変わった数の攻めですが、これで詰みです。

問題図
解答図

こちらから実際に並べて確認できます。

練習3-2
▲2三桂 △2一玉 ▲3一桂成 △同 銀 ▲1一金まで5手詰

<解説>
4手目△同 玉は、頭金で詰みです。

問題図
解答図

こちらから実際に並べて確認できます。

練習4-1
▲1二角成 △同 玉 ▲2四桂 △1一玉 ▲1二香まで5手詰

<解説>
4手目△2三玉は、▲3四銀成 (変化図)で香車が余る詰みです。

問題図
変化図
桂馬と成銀がうまく連携している
解答図

こちらから実際に並べて確認できます。

練習4-2
▲1二成香 △同 玉 ▲2四桂 △2三玉 (途中図)
▲3五桂     △3三玉 ▲3四香まで7手詰

<解説>
途中図の局面は金銀がなく不安ですが、盤上の銀の働きが良く、ピッタリ詰みです。

問題図
途中図
左から桂馬を打つのがポイント
解答図

こちらから実際に並べて確認できます。

応用問題

応用問題に取り組んでみましょう。4つのパターンを駆使してください。

応用-1 : 9手詰
ヒント : これも持ち駒の把握が大切
応用-2 : 7手詰
ヒント : 香か銀どちらを取るか
応用-3 : 5手詰
ヒント : 香か銀どちらを取るか

宣伝

ここで少しだけ宣伝を。以下のホームページで棋譜添削をしています。よかったら覗いていってくださいm(__)m
(この後は応用問題の解答です)

応用問題解答

応用-1
▲8三桂不成△同 銀 ▲8二金 △同 金
▲同飛成        △同 玉 (途中図)
▲7一銀        △9一玉 ▲8二金まで9手詰

<解説>
途中図の局面で、金と銀を持っていることがポイント。金2枚では詰みません。

問題図
途中図
金と銀を持っていることがポイント
解答図

こちらから実際に並べて確認できます。

応用-2
▲8二金 △同 金 ▲同飛成 △同 玉 (途中図)
▲8三銀 △7三玉 ▲6三金まで7手詰

<解説>
途中図の局面で、▲8三金は△7一玉で詰みません。銀から打つのがポイントで、金打ちでピッタリ捕まっています。

問題図
途中図
金を残すのがポイント
解答図
ピッタリ詰み

こちらから実際に並べて確認できます。

応用-3
▲9二金 △同 玉 ▲8三銀 (途中図) △9一玉
▲9二香まで5手詰

<解説>
途中図の局面のように、飛車の横効きを活かした攻めが強力です。穴熊に限らず、飛車の横効きを活かした王手はたくさん出てくるので、身につけましょう。

問題図
途中図
飛車ビーム!
解答図

こちらから実際に並べて確認できます。

おわりに

いかがだったでしょうか?パターンを整理して詰まし方を理解できると、格段に強くなれます。初めは大変ですが、気長に頑張っていきましょう!

ではでは!

いいなと思ったら応援しよう!