連作短歌六首

一条に
比べるときを
悲しみて
深く沈むは
一枚の葉よ

明空に
みだりに思い
振り乱す
ことなく静か
我の心は

愛情と
引きかえに得る
この姿
返すべき恩
わきまえており

カーストの
過ち正し
平等に
生きる我らは
現代の人

大人しき
人に押し付け
生きて来て
今は手を取り
共に生くべき

愛情の
深さに比べ
真顔を
誇りて二人
会うときもがな

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