ある日、適応障害になった。
ある日、適応障害になった。
正直、予兆は色々とあった。例えば、朝起きづらいとか、帰宅後何もできないとか、土日全く動けなくなるとか、相手の話が理解しづらいとか、そんなもの。
幸か不幸か、食欲低下や不眠はなく、多分疲れてるだけだって思い込んだ。
そしたらある日、通勤中の車の中で涙が止まらなくなった。
「会社へ行きたくない」
考える間も無く、そう口から出た。
最初は、1日だけだった。翌日からは仕事へ行けた。でもだんだん泣かない日と泣く日の日数が逆転して、ついに職場駐車場で車から降りられなくなった。
もうだめだとやっと気付いて心療内科へ受診した。
抱えている仕事の状況や完成度を考えると休みたくなかったので、自ら投薬を希望して医師から薬を処方してもらった。
感情のコントロールがつかない状態だったから、感情の振り幅が穏やかになれる薬をもらった。効き始めるまで2週間程度かかるとは言われたが、薬をもらったことで安心して少し働けるようになるだろうと思っていた。
次回は3週間後に予約して、その日は帰宅した。
それからの3週間、端的に言えば地獄だった。
仕事の繁忙期、毎朝泣いて、出勤時間が1時間以上遅れる。
すべき仕事を前に働けず、仕事はもちろん終わらない。
連日12時間以上職場にいた。
そうしているうちに、食欲が消えた。
朝はベッドから動けなかった。
出勤すると、帰宅は23時になった。
人の会話が理解できなくて、自分が何を話したいか、何を言うべきかもわからない。
3週間後の心療内科受診日。
どうですか、との医師の問いに「休みたい」と言った。
そうして適応障害の診断の元、1ヶ月休むことになった。
1ヶ月休養を取っても、会社支給のパソコンや携帯を見ると動悸がして、不安感が強い。そう伝えると、さらに1ヶ月休むことを勧められた。
というわけで、休養2ヶ月目のくろいろのうつくしいしです。
まだまだ体調にムラがあり、料理や読書、勉強ができるくらい元気な日もあれば、何もできずに気を紛らわせるために見てもいない動画を流して終わる日も多くあります。(※動画は情報量が多く体力を使うため、医師からお勧めされていません)
そんな中で、何か誰かの役に立つことがあればと思い書いている次第です。
最近、適応障害で休養を取る有名人も多く聞きますね。
こころの風邪って誰しもが罹ることがあると思うんです。
どんなにストレス耐性があると言われていようが、いつも明るく振る舞ってるあの人だって、仕事の愚痴を一切言わない人だって。
真面目でちゃんとした人だけが罹るわけじゃない。
自分が辛い時は無理して笑わなくてもいいんです、風邪で休みますって休んでいいんです。
必要な時にこころが休めるように、ちゃんと心に正直でいてください。
そして、誰かにSOSを出してください。
「はじめに受診したときに休みたいと言えばよかった」と2回目の心療内科受診までに何度も思いました。
初診の時に休めていたら、ここまで仕事への拒否は出ていなかったかもしれないと、今も思います。
まずはゆっくり休みませんか。そしたら、やりたいことも出てくるかもしれません。
そして、たまたま読んでくださった方に。
もしかして近くに辛そうな方いませんか。
昨今、満足にストレス発散できず溜まっている方もいるかもしれません。
(元々旅行でストレス発散していた私は大打撃です)
周りからSOSがあった時には、話を聞いてください。
必要であれば、手を差し伸べてください。
もしかしたら、辛い、が限界を超えているときは自ら言い出すこともできないかもしれません。
気付いてあげることが、助けることになります。
今後について。
相変わらず会社のメールなどを見ることはかなり体力を使うため、見れていません。
ただ、3ヶ月目からは産業医と相談の上職場復帰を目標にしています。
考えるだけでも心なしか心拍数が上がりますが、負荷のない程度で復帰できるよう相談を進める予定です。
誰かの息が、少ししやすくなれたなら。
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